【西武ライオンズ 今日の見どころ】呉念庭イーグルス戦の打率.474 外崎 川越の復帰にも期待
●田中将大が唯一負け越しているライオンズ戦
【17日◇ライオンズ‐イーグルス21回戦(ベルーナ)18:00】
打てない・守れない・抑えられないの4連敗。残り9試合で、首位ホークスとのゲーム差が4.5となったいま、クライマックス・シリーズ(CS)進出が、現実的な目標になる。
2位バファローズから5位マリーンズまで、4チームのゲーム差が3.5。できれば、本拠地でファースト・ステージを戦える2位に入りたいところだが、イーグルスとマリーンズは、ライオンズよりかなり多くの試合を残しているい。いまのチーム状態では、5位転落もあり得る。
きょうからCS争いの直接対決となる、イーグルスとのホーム4連戦。イーグルスの先発は田中将大、続いて岸孝之、則本昂大、早川隆久が予想される。
今シーズン、イーグルスには13勝6敗1分と大きく勝ち越しているし、ベルーナドームでの勝率も.623とひじょうに高い。現状では、こうした数字にすがるしかないのだが、まずは連敗ストップ。その上で、イーグルスの実績ある先発陣を相手に4連戦4連勝するくらいでないと、2位確保は難しい。
田中将大のライオンズ戦と言えば、2013年のリーグ優勝を決める試合でのリリーフ登板、150km/h台の剛速球を連発して、栗山巧、浅村栄斗を連続三振に討ち取った印象が強いのだが、じつはセ・パ11球団のなかで、田中が唯一負け越しているのが、ライオンズ戦だ。
今シーズンもライオンズ戦は、4試合に投げて1勝2敗と負けが先行。被打率.274で、対戦防御率も4.85。名前負けする必要はない。
●イーグルス戦を得意にする呉、山川、川越、外崎
田中に限らず、今年ライオンズの各打者はイーグルス戦で良く打っており、なかでも呉念庭が、19打数9安打1本塁打の打率.474。山川穂高は18試合で8本塁打している。
ほかにも川越誠司が32打数11安打の打率.344。外崎修汰は打率こそ2割台だが、このカードで12打点をあげている。特に川越は田中将大に対して、今シーズン6打数4安打1本塁打5打点と、抜群の相性を誇っている。
ふたりとも現在は登録抹消中だが、すでにイースタンの試合には出場している。コンディションに問題がないのなら、この「イーグルスキラー」の両選手の1軍合流にも期待したいところだ。
きょうも敗れると、6月1日から5日に喫して以来3ヶ月ぶり、今シーズン4度目の5連敗となってしまう。もし最終的にBクラス転落となれば、最下位に沈んだ昨シーズンと大差がなくなる。
今シーズンのスローガンは「Change UP!」だったはず。残り9試合、プロの意地やプライドが伝わってくる戦いが観たい。