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【西武ライオンズ 今日の見どころ】東都出身左腕 武内夏暉と松本晴 2年前秋のリーグ戦以来の投げ合い

●ホークス松本晴は 青山美夏人と亜大の同級生

【8日◇ホークス-ライオンズ23回戦(みずほPayPay)13:00】
きのう(7日)の試合は、ヒットの数では福岡ソフトバンクホークスの半分以下ながら、粘り強くピンチをしのいで逆転勝利。みずほPayPayドームでの3連戦で、今シーズン初めての勝ち越しとなった。

とはいえ、今シーズンPayPayドームでは、3試合連続を含む4度のサヨナラ負けをするなど、この程度ではとても返しきれないくらいの、多くの借りがある。ひとまずきょうも勝利して、2021年4月以来となる、福岡での3連戦3連勝といきたいところだ。

ホークスの先発は、ライオンズ戦初登板となる松本晴。亜細亜大出身の2年目左腕で、青山美夏人とは同級生になる。

大阪出身の松本だが、高校は鹿児島の樟南高に進学。こちらでは浜屋将大の2年後輩になる。甲子園出場はなかったが、亜細亜大に入学すると、いきなり1年春の東都リーグ第1週の2日目に初登板初先発。駒澤大を6回無失点に抑えて初勝利をあげてみせる。青山の大学初登板は1年秋だったので、ひと足早く鮮烈なデビューを飾っていた。

ところが、2年生になると故障が続き、3年春には左ヒジのトミー・ジョン手術。2年間リーグ戦から遠ざかることになる。するとこの間に、青山が2年秋のリーグ戦で最優秀防御率に輝くなど、エース格へと成長。双曲線を描くような大学生活を歩んでいく。

ふたりの歩調がそろうのは4年生になってから。青山が春のリーグ戦で6勝をあげてMVP、最優秀投手などタイトルを総なめする一方、復活した松本のほうも、リリーフで3勝をあげて、亜細亜大を東都1部優勝に導く。そのまま全日本大学選手権でも優勝、20年ぶり5度目の日本一に輝いたのだ。

●2年前 東都秋のリーグ戦 武内が松本に投げ勝って優勝

そんなふたりの前に立ちはだかったのが、國學院大の3年生だった武内夏暉だ。この年秋のリーグ戦の最終第5週で、いずれも優勝の可能性を残した亜細亜大と國學院大が対戦。

1回戦は青山美夏人の4安打12奪三振の完封で、亜大が先勝。2回戦は武内が9回11奪三振の力投、延長10回の熱戦を制して、國學大が1勝1敗のタイに持ち込む。

迎えた第3戦は、國學院大が武内夏暉、亜細亜大は松本晴が先発。試合は3回表に、松本と2番手で登板した青山を、國學大打線が攻め立て3点を先制。このリードを、武内が8回1失点のピッチングで守り切り、國學院大が勝利。2シーズンぶりの東都優勝を果たしたのだった

武内、松本の両投手にとって、きょうの試合はこのとき以来2年ぶりの投げ合いになる。

松本からすれば、大学生活最後の登板で、1学年下の投手に投げ負けて、目の前で胴上げを見せつけられたのだ。密かにリベンジに燃えるマウンドとなるだろう。現在4試合勝利のない武内としては、大学時代を思い返す、ある意味、原点回帰の良いキッカケになるかもしれない。

大学時代の再戦となる、東都出身1年違いのサウスポー対決。リベンジか、それとも返り討ちか。

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