【西武ライオンズ 今日の見どころ】リリーフ陣と山川穂高。復調が待たれるふたつのストロングポイント
● 9月のリリーフ陣の防御率3.98
【11日◇ライオンズ‐ファイターズ23回戦(ベルーナ)14:00】
残り試合がおよそ20になってからの、2週連続の3連敗。順位も7月8日以来の3位へと転落した。今シーズンのライオンズを支えてきたリリーフ陣と山川穂高。ふたつのストロングポイントに、狂いが生じ始めている。
10日のファイターズ戦では、平良海馬、増田達至が揃って失点。2019年に平良が1軍デビューしてから、ふたりが同じ試合で失点したのは、きのうで5試合目。今シーズンでは初めてのことだ。
1点台を誇っていたリリーフ陣の防御率は、月を追うごとに悪化して、現在は2.09。シーズンの開幕から7月までは、先発陣よりリリーフ陣の防御率のほうが良かったのだが、8月、9月と数字が逆転。
特に9月に入ってからは、本田圭佑、スミス、平良、増田と勝ちパターンを担っていた投手たちが、次から次へと失点して、リリーフ陣の防御率は4点近くなっている。パ・リーグ最多の54試合に登板している水上由伸に関しては、疲労を考慮したのか。今月はまだ登板機会がない。
連敗ストップが期待される先発・與座海人だが、初の二桁勝利に王手を掛けてから、3試合足踏みが続いている。平良、増田をひとりで打ち崩した近藤健介には、今シーズン5打数3安打と打たれており、このところ序盤の早いイニングでの失点も続いている。
多くの来場者が見込まれるライオンズ・クラシック最終日だが、難しい試合になりそうだ。
●9月のチーム打率.160 頼みの山川が24打数1安打
打線のほうも、9月のチーム打率が.160、7試合でわずか11得点。この2試合で3度の満塁のチャンスをすべて無得点で終えるなど、1試合平均の得点が2点に届いていない。とても優勝を争うチームとは思えないような低迷ぶりだ。
とりわけ重症なのが山川穂高で、今月は24打数1安打の打率.042、8三振。重圧のせいなのか、これまで孤軍奮闘してきた反動が来ているのか。主砲がこの状態では、得点力が上がるはずがない。
●チームの勝敗に直結している山川の安打数
ライオンズの選手のなかで、現在パ・リーグの打撃ランキングで10位以内に入っているのは山川だけ。このことでも分かるように、今シーズンの攻撃面は、ほぼ山川頼み。その打撃の状態は、チームの勝敗に直結している。
山川がノーヒットに終わった試合は、13勝27敗2分で勝率0.325。それがヒットを1本打った試合は勝率0.633、2安打すると0.706と、山川の安打数が増えるのに伴い、チームの勝率も上昇していく。山川が猛打賞した試合は7戦全勝なのだ。
リリーフ陣と山川の1日も早い復調、もしくは、起爆剤となるようなニューヒーローの誕生がないと、このまま首位争いから脱落しかねない。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?