【西武ライオンズ 今日の見どころ】集中打を避けたいエンス 森遼大朗にはファームで苦戦
●2試合続けて集中打を浴び失点しているエンス
【7日◇ライオンズ‐マリーンズ19回戦(ベルーナドーム)17:00】
【ライオンズ球団通算5,000勝まで、あと9勝】
あと1本が最後まで出ず、逆転負けしたライオンズ。7月の3連戦でも3試合連続逆転負けを喫したが、なぜかマリーンズ戦になると、勝ちパターンの投手リレーが機能しなくなる。
きょうの勝敗次第で、このホーム6連戦が5勝1敗になるか、4勝2敗になるか。ひじょうに大きな違いになる。ただ、先発のエンスはここ2試合、いずれも集中打を浴びて失点、負け投手になっている。
7月20日マリーンズ戦では、5回裏に犠打を挟んでの4連打3失点、そのうち3安打が初球打ちをされたものだった。7月31日ホークス戦は2回裏先頭のデスパイネから、やはり4連打で2失点。このうち3安打が、各打者に対する2球目を打たれている。
カウント別でも「0-0」「1-0」「0-1」と、初球、2球目までの被打率がひじょうに高い。またセットポジションになったとき、正面のランナーが気になるのか。1塁にランナーがいるときの被打率も高くなってしまっている。
投げ急いだり、投球リズムやテンポが一定になったりしてしまうのか。一度打たれ始めると止まらなくなるのは、このあたりに原因があるのかもしれない。
●ピンチで粘り強さが持ち味の森遼大朗
マリーンズ先発は、育成出身5年目の森遼大朗。プロ2度目の1軍登板で、先発は初めてになる。イースタンでは、3試合ライオンズ戦に登板して12イニング6失点(自責点4)防御率3.00。直近では、7月8日に6回を2安打無失点に抑える好投をみせている。
現在1軍にいるメンバーでは、長谷川信哉が唯一のヒットとなる本塁打を放っているだけで、呉念庭やジャンセンら、軒並みノーヒットに抑えられている。
特長的なのは、ピンチを招いてからの粘り強さで、走者がいないときの被打率.265、走者がいるときには.286なのだが、こと得点圏に走者がいるときは被打率.189と、簡単には走者を還さないピッチングをしている。
今シーズン相手先発が初対戦となる投手、いわゆる「初物」だったときのライオンズは、4勝6敗と負け越している。
最近でもバファローズ椋木蓮に初登板初勝利を献上したし、森と同じマリーンズの本前郁也との初対決にも敗れたばかりだ。できれば森が自分のペースをつかむ前に、マウンドから引き摺り降ろすような展開にしたい。