SM短編小説「イニティウム」
女は裸で両手両足に枷が付けられた状態で簡素なベッドの上で大の字でうつ伏せになっていた。四肢に取り付けられた枷は鎖でベッドの四隅にある柱にピンと張った状態で繋がれており、身動きがほぼできない状態だ。また、その女は口しか開いていない全頭マスクを被されており、その口にはボールギャグがはめられていた。女と認識できるのは、やはり華奢な体つきだからだろう。
部屋の片隅から男が姿を現した。そして、その男は女の背中を人差し指で優しいタッチでゆっくりと撫でた。そして、ゆっくりと鞭を振るいだし