平和の奏者
2022.12.22
バンドゥーラ奏者のカテリーナさんの演奏を聴いた。彼女はウクライナ出身のアーティスト。
今年の2月に起こったロシアによるウクライナ侵攻。カテリーナさんは、生まれ故郷で行われているこの戦争について、次のように短く語った。
「私の故郷ウクライナでは今、"ひどい"戦争が起きています。私が今言った"ひどい"という言葉は最も優しい表現です。」
独裁者の名指しは控えたものの、その言葉には戦争に対する憤りと怒りが感じられた。
さらにこう語る。
「今、この戦争で、ウクライナでは、電気・ガス・水道といったライフラインが止まっています。罪の無い子供たち、女性がその被害によって苦しんでおり、男性たちは、戦争に駆り出されています。」と。
彼女は平和への気持ちを込めて、「イマジン」を歌った。その歌声は聴く人全ての心をうったに違いない。
私も、カテリーナさんの演奏を聴いて、戦争の1日も早い終結を祈らずにはいられなかった。
カテリーナさんの紹介〈Wikipediaより〉
幼少期より故郷の民族楽器であるバンドゥーラに触れ、演奏法・歌唱法の手ほどきを受ける。
民族音楽団「チェルボナカリーナ」で活動する中で、10歳の時に日本公演のため初来日した。16歳からウクライナ・レフゥツキー音楽専門学校で声楽、バンドゥーラの演奏技術、音楽理論を本格的に学んだ後、2008年、音楽活動の拠点を東京に移すため再来日。
現在は日本で活動する数少ないバンドゥリストの一人として、また、ウクライナ民謡・ロシア民話・日本歌曲・クラシック・ロック・ポップのヴォーカリストとして、国内ツアーの開催やライブハウスでのパフォーマンスなど、精力的な活動を行っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?