
すべては直感で。
はじめてカウアイ島に来た2週間の滞在の間、毎朝ビーチに出て、一眼レフで朝陽を撮り続けていました。人工物が何も見えないビーチで一人で座って、海の音を聞きながら、強すぎる風に倒れそうな三脚をグッと握っていました。
その時間の中で「ここに住もう」と決めました。
はじめてのハワイ、住みたいなんて意識したこともない土地(私はアラスカか北海道に住みたいと思っていました)でしたが、そういう思いがプクッと浮かんで来て、私の中に居座りました。
それからは会社で使える2週間休暇を利用しては、ハワイの島々を回りました。決まった時間の中でバタバタしなくても回れるのは、せめて2つの島くらいです。
オアフ島、ハワイ島、マウイ島、モロカイ島、ハワイの主要の島々を回ったあと、1〜2年を置いて、再びカウアイ島を訪れたときに、
「ハワイじゃない〜、カウアイに住みたいんだ!」と気づきました。
レンタカーを運転しながら、
車外を流れていく島の景色を見ながら、
カウアイのエネルギーに触れながら、
カラダの中からブォーンと溢れてくるアドレナリンの勢いで「うわぁーーーーっっっっっ!」とハンドルをバンバンと叩きながら叫んでいました。そんな風に一人で叫んだのは、後にも先にもあの時だけだったと思います。カウアイとの再会は私にとって、それくらいに興奮することだったようです。
それ以降は、お仕事の有休が取れるとカウアイへ。一人でカウアイを車で走り、海ぎわや山中を歩き、帰りの飛行機の中では機内で配られる毛布を頭から被って毎回泣いていました。理由は「カウアイと離れるのがさみしい」です。ちなみに私自身は、感情の起伏が激しい方でも、情緒が安定していないタチでもないように自覚しています。 (笑)
ある時、カリフォルニアのサンディエゴとロスアンジェルスに友人を訪ねる機会がありました。でも、どうせアメリカに行くなら、カウアイ島に行きたい。
L.A.とカウアイは直行便で5〜6時間程度。行かない理由は何もない、ということでほんの2泊だけでしたがカウアイ島に行くことにしました。
その2泊3日の島での時間の中で、出会いがありました。今のダンナさんとの出会いです。当時の私は「結婚をしたい」という強い願望はなく、パートナーを探していたわけでもなく、とくに出会った彼を「男性」として意識することはなかったのですが、「すごく感じのいい人、ちょっとおもしろい人」という印象でした。
この旅から日本に戻ってからは「もっと長い時間、カウアイに滞在したい」と思いを強くして、まずはビザなどが要らず、「観光」として滞在できる最大日数の3ヶ月に向けて動き始めました。
次回に続きます ....