くまモンといると、幸せになる理由
熊本で、くまモンと共演してきました。
くまモンとのコラボ作品、新刊楽譜『ピアノランドプラス だいすき くまモン』の出版記念イベントとして、熊本県のくまモンチームが用意してくださったお披露目のミニコンサートです。
私はその作曲者で、熊本出身の樹原涼子です。
7月17日海の日、午後1時と3時半からの2ステージをくまモンと過ごし、これまでの共演とはまた違ったくまモンの魅力に触れ、私はすっかりくまモンの虜になってしまいました! 正真正銘の、「だいすき くまモン」に。
今日はこの感動を忘れないうちに書き起こし、8月3日のくまモンとの再共演、ピアノランドフェスティバルに備えよう!と久しぶりにnoteを書くことにしました。
それは、
「くまモンといると、幸せになる理由」を私自身がずっと忘れないでいたいから。
そして、みんなもくまモンを思うだけで幸せになる魔法を感じてほしいから。
では、くまモン公式から頂いた写真(トップ ④⑥⑦)も使いながら、レポートしていきます。
©️2010熊本県くまモン
『ピアノランドプラス だいすきくまモン』
発表記念ミニコンサート
この春出版! 樹原涼子のピアノランドメソッドの新しい仲間です。
イラスト、装丁はトナカイフサコさん。
この楽譜の誕生を祝って、熊本県のくまモンチームで企画してくださったのが、熊本のデパート鶴屋での7月17日(2023)のお披露目コンサート。
「くまモンとのコラボ作品を熊本から広めていきたい!」とご相談したところ、
「地元の子ども達と一緒に演奏してお披露目されたらどうでしょう?
くまモンも出演します」
という提案をいただき、すぐに連弾希望者を公募しました。
すると瞬く間に定員を超え、当日は16人の子ども達とピアノを弾いたり歌ったり、賑やかなコンサートとなりました。
このミニコンサートで私はくまモンから様々なことを感じ、大きな影響を受け、
こうして記事を書くことにしました。
その内容は、曲の解説の後、写真と一緒に綴ります。
「だいすき くまモン」って、どんな曲?
「だいすき くまモン」は、くまモンと一緒に歌いながらピアノを弾いている気分で連弾できる、とびきり楽しい歌詞付きのピアノ曲。
ピアノランドメソッドの新たなシリーズ、ピアノランドプラスの2冊目となる『ピアノランドプラス だいすき くまモン』のタイトル曲です。
両手の5本指を全て使える到達目標! として、曲集のラスト12曲目に収録。
楽譜のサブタイトルは「固定5指で弾ける連弾」。
つまり、真ん中の「ド」に両手の親指を用意したらそのまま右手はドレミファソ、左手はドシラソファ、と自然と指が置かれます。
そのポジションで順番に音域を広げたらこの曲が弾けるようになる‼️
「音の名前と音の高さを一致させ、音と音との幅、距離感を感じて音楽的に弾けるようにする」とか、「右手と同じように左手も動くように」とか(両手を鏡のように動かすのでわかりやすい!)、それを「楽しくセンスよくマスターさせるための伴奏パートや伴奏オケ音源もある」とか、教育的目的は色々あるのだけれど、セミナーではないのでここでは割愛して、まずは動画をご覧ください。
1本目は、日本語で歌いながら連弾。
2本目は、クリステル・チアリさんの英語の歌&連弾。
3本目は、伴奏オケ音源との連弾。オケ編曲の樹原孝之介との連弾しています。
3パターン、続けてどうぞ。
イベントでの“くまモン”
さて、お披露目コンサートでのくまモンの様子について。
くまモンファンの皆さんにとってはもう、当たり前のことばかりかもしれませんが、私にとって印象的だったことをいくつか挙げてみます。
狭いところも通れるよ!
ステージと客席の間が狭いので、くまモン通れるのかな? と思いきや、なんとくまモンは狭いところでは大きなお腹をちょっと両側から寄せて畳むようにして、可愛い仕草で歩いてくるんです。
その、ちょっと遠慮がちで、楽しそうで、注意深い仕草。
なんなんでしょうね、つつましいというか、人にぶつからないための気遣いだけではなく、そこはかとなく感じる気品のようなもの。
歩いてるだけなのに、それだけで魅力的なくまモン。
忘れられません。
お辞儀が素晴らしい!
ステージに上がったら、まずは喜びが爆発するようなポーズ、いいですね!
そこにいる皆に会えた喜びを全身で表現するって、なんて素敵なことでしょう。
同席した人みんなが、それでいきなり幸せになっちゃうんです。
私もくまモンに会えて嬉しいよって、無条件で嬉しくなってしまう。
いきなり、警戒心がゼロになってしまう。
これは、人間同士ではほぼあり得ないことかモン。(あっ)
くまモンのお辞儀は深〜く、90度。
ポーズとしてのお辞儀ではなく、心のこもった美しい所作が素晴らしい!
こちらも思わず深くお辞儀しちゃいます。
子どもたちの手本になるお辞儀をしてくれているくまモンです!
心にいつも ユーモアが❤️
挨拶の後は、子どもたちの演奏を聴くために客席に降りていくのだけど、
ただではステップを降りないくまモン。
おっとっとっと〜と危うい様子を見せながらも抜群のバランスで絶対転ばないし、
直進してお客様にぶつかる?と心配かけながらも直前でキリッと曲がれるし、
くまモンのお尻には小さ過ぎる椅子だから座れるのか心配で目が離せないし、
あれれ、隣の席の子どもの膝の上に座りそうになって(凄い筋力!)笑わせて
大阪人のクリステルさんに叱られてるし、
自分の椅子に座れたら座れたで、今度はふんぞり返って「社長みたいやなぁ!」と言われて喜ぶ、圧倒的な存在感のくまモン。
くまモンは生まれてすぐに大阪でしばらく修行をしていたと、くまモンの生みの親である小山薫堂さんに伺ったばかりだったので、このときばかりは「なるほど〜」と膝を打ちました。
ハイカロリーズという漫才コンビも組んでいるクリステルさんのツッコミに、瞬時に反応できるくまモン。
サービス精神旺盛で、どんなときにもユーモアのセンス抜群で、いつの間にかみんなを笑顔にしてしまうくまモン。
あ、もう、語尾が「くまモン」でしか終われなくなってるでしょ。
どうしてくれるのくまモン!
実は喋れる?! くまモンのコミュニケーション力
事前の打ち合わせではくまモンのアテンドのお姉さんが「だいすき くまモン」のダンスを踊ってくれるから、私は振り付けの説明だけでよいということになっていましたが……。
本番直前に急遽、お姉さんから「写真を撮りたいので樹原さん踊ってください」と言われてドキッ。
「私は作曲が専門でダンスは……」と動揺を隠せないでいると、そこでくまモンが両手を前に差し出し、私の目を見つめて、あたたか〜く「大丈夫だよ」と言ってくれてる(ような気がした)場面です。
くまモンは、16人の子どもたちの演奏にも、熱い拍手を送ってくれました。
両手を上げ、手を振り、頷いたり、首を傾げたり、👍のポーズをしたり、
大好きなくまモンに褒めてもらって、子どもたちはどんなに嬉しかったことでしょう🎶 忘れられない一日になったはずです。
振り付け解説 「頭の上に 手を上げて💦」
子どもたちの演奏の後は、「だいすき くまモン」のダンスタイム。
クリステルさんのトークが楽しくて、会場は大盛り上がり。
「くまモン、そこは頭の上に手を上げるんだけど、ま、可愛いからほっぺでもいいか」……ということになったところをパチリ。
実は、同じ箇所の解説で、1ステージ目ではガックリと肩を落とし、悔しそうに膝をついて嘆いたくまモン。う、う、ううう〜と声が聞こえそう……。
2ステージ目では、手を上に伸ばそうと何度も手を上げてジャンプしたくまモン。
そのどちらに対しても、お客様の反応が凄くて、みんなが「よかよか、かわいかけん、くまモンはそれでよかったい」という雰囲気に包まれます。
もう、頑張ってるくまモンへの応援一色。
そのままのくまモンを受け入れて、「大丈夫だよ」という愛で会場が満たされていく様子は、本当にあたたかくて幸せな空気でした。
くまモンのクマ格は、別格です
くまモンは、できないことでもチャレンジしてみる。
できない自分が悔しくても、卑屈にはならない。
できることをして、ただ頑張る。ただただ可愛い。
くまモンに対して、敵意を持つ人はきっとどこにもいないでしょう。
それは、くまモン自身が誰かに対する敵意、マイナスの感情を持っていないから。
慈愛に満ちたくまモンは目の前にいる人の鏡となって、その人の「よい部分」だけを映し出し、引き出してくれるのではないか。と、私はそんな気がしています。
くまモンは、悲しんだりちょっと怒ったりはするかもしれないけれど、周りの人に意地悪はしないし、憎んだり、妬んだり、傷つけたりもしない。
そして、周りの人を笑顔にして、気遣ったり、心配したりしてくれる。
純粋無垢なくまモンの人格、いえ、クマ格は、そこにいる人みんなを幸せにしてくれるのです。
別格。
くまモンのクマ格は、別格です。
もしかして、私たち人間が幸せになるためのヒントも、そこにあるのでは?
くまモンと一緒にいると、誰もが幸せになる。
そして、くまモンに影響されて心にクマ格が育ってくると、くまモンがそこにいないときだって、くまモンを思い出すだけで幸せを感じられるようになる。
君の心に、くまモンを住まわせるだけで、それはできることかもしれない。
というのが、くまモンファンの皆さんの共通認識なのでは?
と思った樹原涼子でありました。
終わりよければ すべてよし!
そうこうしているうちに「だいすき くまモン」ダンスのキメのポーズです。
アテンドのお姉さんは、このポーズを撮りたくて頑張ってくれていたんですって!
1ステージ目では、クリスと私がくまモンと反対に振り向いてしまったので、これは2ステージの成功した方のポーズ!
ダンスの振り付けは、モダンダンスの木原浩太さん。
本格的なダンサー&振付家にお願いしてよかった〜。
振り付け秘話は、また今度書きますね!
8月後半にはダンスの動画もアップできると思うので、みなさんも一緒に踊ってくださいね❣️
連弾の応募、ありがたとう!
応募してくれた子どもたち、親御さん、先生方が喜んでくださって本当に嬉しい。
くまモンと一緒に、本当に楽しい時間でしたね。
今回応募できなかった方も、いつかまた、こんな機会が作れたら応募してね!
(応募動画に樹原涼子がアドバイスする「レッツプレイ♪ピアノランドプラス」は近いうちに計画するので、お待ちください)
そして、くまモンチーム、鶴屋のスタッフ、PAの皆さんと綿密な打ち合わせを重ね、イベントへの思いを一緒にできたことに心から感謝しています。
クリステルさん、世界水泳選手権福岡大会から駆けつけてくれて嬉しかった〜!
くまモンとの 次の共演は、
8月3日(木) ピアノランドフェスティバル!
今回の鶴屋デパートでのお披露目コンサートをバネに、次は私のライフワークである24回目のピアノランドフェスティバルでくまモンと共演します。
今回、くまモンからもらった愛をしっかりと受け止め、とびきり楽しく、美しいコンサートにするつもりです。次はダンスもしっかり練習しておこう!
「くまもとサプライズ! みんなで踊ろう!」(♪もん!もん!もん!もん!くまモン)も踊ってくれます♪
開演 PM1:30 (開場1:00)
渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
【出演】
樹原涼子 小原孝
くまモン
クリステル・チアリ 樹原孝之介
大人 ¥4,000 子ども¥2,000
会員 ¥3,700 子ども¥1,800
この楽譜のレクチャーコンサートが、カワイ福岡で、8月11日に!
親子で楽しむ!『ピアノランドプラス だいすき くまモン』
レクチャーコンサート&作曲者と一緒に弾く連弾パーティー
(午前中は『ピアノランド こどものスケール・ブック』の先生向けのセミナーも)
今回くまモンと出逢い直したことで、きっと、子どもたちへのアプローチにも良い影響があるのでは、と自分にも期待しています。
申し込みフォーム
くまモンといると、幸せになる理由が伝わったかな?
見かけの愛らしさについ目がいってしまうけれど、くまモンの高い精神性がくまモンを輝かせていることを、忘れないでいよう。
久々のnote、楽しかった!
作曲家として音楽そのもので伝えることは何より大事だけれど、
それにまつわるあれこれを書いておくことも大事だなと思うようになりました。
ピアノランドシリーズは昨年累計200万部を超えたそうで、本当にびっくりしています。でも、だからこそ、しっかりと言葉でも伝えていく手段を持たなくては、とも感じています。
今日は書けなかったけれど、くまモンとの「くまもとで、まってる。」という作品で出逢ったこと、過去の共演、「だいすき くまモン」を作曲した理由、ピアノ曲に私が託すもの……などなど、書いていく場にできたらと思います。
note、応援していただけたら幸いです。 樹原涼子