見出し画像

2024/05/03 CivBG プレイレポ

リクシムです。

ここ2年くらいでVRChatからボードゲームにハマり、ボードゲームで遊ぶようになりました。

「Sid Meier's Civilization: The Board Game」通称CivBG
発売から10年以上経ち今更ハマったものの、インスト1時間以上、プレイ想定8~10時間前後は今基準ではあまりにも重く、そしてインタラクションが強いボードゲームは昨今の流行りではない。

しかし、凄まじく面白い!!自分らはそう思う。
仮に当時これに出会えたとて、カタンすら知らなかったのだから遊びようがないし、面白さもわからなかっただろし、なにより誰も付き合ってくれなかっただろう。

そしてプレイレポが読みたい。誰のでもいい。自分で書けばいい。それがこれ。

参加メンバーと担当する文明は以下の通り。敬称略。

リクシム(筆者かつ持ち込み主):フランス(緑)
ケソタ:モンゴル(黄)
ユーン:日本(赤)
焼ききゅうり:ロシア(青)

スタートプレイヤーはモンゴル(画像左下)

フランスは叡智と闘争拡張で追加される文明。
初めから+2の戦闘ボーナスを持っており、いきなり社会政策を2つ導入できる上に社会政策の上限が4と他の文明より1つ多いのが特徴。

モンゴルも叡智と闘争拡張で追加される文明。
最初から機動部隊を2つ多く持っており、また略奪点を常に1増やす効果を持っている。戦闘でリターンを得ていく文明。初期技術がレベル1技術「騎乗」なのも強いポイント。

日本も叡智と闘争拡張で追加される文明。
歩兵の兵力値、つまり攻撃力が常に1増え、さらに研究に必要な商業点が常に3減る。初期技術はレベル2技術「騎士道」とこれまた強い。ただ初期マップが弱いため、出遅れに注意が必要。

ロシアは基本セットの文明。
スタック数と最初から持っている軍隊フィギュアが1つ多い上に、技術を盗める独特の能力を持つ。初期技術のレベル3技術「共産主義」は叡智と闘争拡張で政治体制全般にエラッタが入ったため、かなり強力になっている。

基本+富と名声をユーン氏が1回、他3人は2回プレイ済み。今回は初の叡智と闘争拡張を入れたプレイであり、前のプレイが約半年前というのもあって復習を兼ねたインストを約1時間行ってからゲームは開始された。

先人の知恵に倣い、今回からプレイヤー分の技術カードのバインダーを作成。このサイズのファイルは中々見つからなかったが、モノタロウに助けられた。

技術の管理が格段にしやすくなった。

また、ハウスルールとして主に以下のルールを追加している。
・政治体制は1つを確定させ、確定させた政治体制の効果のみを得る。
・初期マップの向きは、マップタイルの入り口が他マップタイルに接しない2方向から選択できる。
・古代の文化遺産《アポロ神殿》をゲームから除外する。(弱いため)

【1~3ターン:軍拡の匂い】

日本ロシアフランスは最初の社会政策に『自然宗教』、フランスは追加で『平和主義』を選択。
モンゴルは最初から戦う気マンマンで『軍事的伝統』を選択。

初期配置に恵まれたロシアが2ターン目に早速第2都市を建設。2つ目の社会政策は『軍事的伝統』。

マップが明らかになっていく。今回は致命的に出遅れる水域はなさそう。

3ターン目には全ての文明が第2都市を建設。日本も負けじと2つ目の社会政策に『軍事的伝統』を採用。モンゴルは技術を進めるべく『拡張政策』を採用した。

フランスは『平和主義』を取ったことを完全に後悔していたが社会政策の転換もそう簡単にはできないため、文化カード狙いで3つ目の社会政策は『後援』を選択。社会政策の転換や軍事力増強、ロシアの妨害をできる文化カードを狙いに行く。

3ターン目の都市運営フェイズ、ロシアは首都に"戦闘ボーナス+6"の効果を持つ古代の文化遺産《ゼウス像》を建設して、フランスに圧力をかける。

移動フェイズでロシアの軍隊フィギュアがフランス第2都市に突入し、レベル1技術「陶器」を奪う。《ゼウス像》の戦闘ボーナスを前にフランスは対抗できず、素通りさせる。
さらにロシアは征服した村から偉人を獲得した。

日本が村を征服するも、部隊に被害を出す。歩兵の兵力+1が裏目に出たパターンで、お互いにダメージを与えて普通なら拮抗状態で終われる部隊を倒してしまう。

兵力値と耐久値に分かれた新しい部隊カードでの初戦闘。

研究フェイズでは、
モンゴル日本はレベル2技術「工学」を研究。
ロシアはレベル2技術「灌漑」で第3都市の用意。
フランスはレベル2技術「君主政治」を選ぶ。

【4~9ターン:続く冷戦】

4ターン目、ロシアの脅威を見たフランスは、日本にレベル2技術「君主政治」の資源能力に使用することを約束するので絹を譲渡してもらえないかともちかける。同じく《ゼウス像》を脅威に見ていた日本はこれを承諾。絹が贈られ、《ゼウス像》は陳腐化された。
また、フランスは専制政治から君主政治へ政治体制を変更。レベル2技術「灌漑」を見送った分、君主政治の効果で都市運営アクション数を補う。

都市運営ではフランスが首都に"部隊の兵力値+1"の効果を持つ中世の文化遺産《姫路城》を建築し、ロシアを牽制。

しかし《姫路城》の下から現れたのは近代の文化遺産《ビッグ・ベン》。効果は"ターン開始:市場から各種類の資源を1つずつ得る"という強力なもの。モンゴルは商業点も使い切ってこれを首都に建設した。これはまずい……。
ビッグ・ベン》はこのゲームを通して大きな影響を与え続けることになる。

4〜6ターン目にかけては跳梁跋扈するロシアに対して、他3国は対応に追われる。
モンゴルが発見したマップタイルに遺跡[アッティラの村]を発見。フランスは『自然宗教』による移動力の差でモンゴルに先んじてこれを確保し、解禁済み部隊2つを無料で生産して戦力を整えた。また、モンゴルフランスはレベル2技術「灌漑」を後回しにして、レベル2技術「兵站学」を研究。第3都市が遠のくが、とにかくロシアを近づけるわけにはいかない。

しかし2回目のロシアの突入を許し、レベル1技術「メトロポリス」がパクられる。
ロシアはさらに他国より多いフィギュアで大量の小屋を探索。小屋と村を合わせて7つ近くを調査と征服し、資源を溜め込んだ。

フランスに圧力をかけるロシア。小屋と村も大量に収集している。

技術を進めるため、騎乗の資源能力により商業点が送られ合う展開が続いているのだが、フランスだけはハブられている。現状最も危険な状態にあり、ロシアの全面攻勢があれば1戦目はともかく2戦目には確実に首都を落とされるほどの戦力差があるのがフランスだ。
しかし蚊帳の外。

仕方がない。リクシム(フランス)の普段のプレイングが悪い。話術で誤魔化したり、弱い風を装っていつの間にか勝っている、隙あらば他プレイヤーに嫌がらせをする、そういうプレイングが多いためにボードゲームの中で信用がない。
フランスは苦しい戦いが続く。

第5ターン、ロシア第3都市建設。
第6ターン、日本も第3都市建設。
第3都市の護衛に割かれて手薄になった日本の首都へ、ロシアの軍隊フィギュアが侵入。技術を奪う。これでロシアは合計3つの技術を奪ったことになる。

フランスは着実に文化レベルを上げていくが、獲得した2人の偉人は"文化手札上限+2"の「ヴァールミーキ」と、"文化に専念したときに生み出すすべての文化点を1:1で商業点に変えられる"「チャールズ・ダーウィン」。確かに便利ではあるが、戦況を一変できるほどの力はない。

軍隊フィギュア6体と4枚の文化イベントカードを手に対ロシア戦線を牽制。まずは文化イベントカードで最大の生産点を持つロシア第2都市の造船所を破壊。戦闘ボーナスを削ると同時に、生産点を減らし共産主義の効果を弱らせる。

この頃になると、モンゴルの《ビッグ・ベン》により市場の資源が枯れ始める。日本封建制の能力が腐ってしまう可能性を考えて、他の政治体制への移行を模索。ロシアは溜め込んだ小屋と村で、市場が枯れた後も凌ぐつもりか。
フランスには資源を収集する暇はなく、軍隊と部隊の生産と芸術への専念で戦力の増強を行う。しかし文化イベントカードは追加の生産点を得るものやコイントークンを捨てさせるものなどで、お目当てのものは全然来ない。社会政策の転換がしたい。

中盤の盤面。

日本モンゴルが近く、ここは長らく均衡状態が続いている。モンゴルは略奪点が増える文明能力を活かしたいが、タイミングを逃し続ける。
ロシアは技術的にも戦力的にも進んでおり、ロシアフランスの睨み合いが続いている他、日本へもプレッシャーをかける。

技術が進むロシアと文化が進むフランスに対して、日本モンゴルは勝利につながる線が見えておらず、軍拡だけが広がっていく。

第6ターンの終わり、モンゴルはレベル3技術「教育」を研究。《ビッグ・ベン》の収入により毎ターン起動可能になった。流石にこれはマズイと他3国は連携、絹3つを貯めていた日本を中心に、絹をモンゴルへ渡さない慎重な行動が今後行われることに。

フランスはレベル3技術「神学」を研究。君主政治から原理主義へ政治体制を変更。+4の戦闘ボーナスを得つつ、毎ターン最大6文化点を得られるように。社会政策と首都の芸術に専念を含めると毎ターン16文化点+文化カード1枚を獲得できる体制を構築した。

このあたりまではフランス以外の3国は全く文化に手をつけてなかったが、膠着した状態を打破すべく3国とも文化に向けて動き始める。特にロシアは"ターン開始:1文化点を得る"古代の文化遺産《ストーンヘンジ》を建設した。

ストーンヘンジ》の弱さを考えると、破壊するために絹を使うのもバカバカしいし、何より絹を後手のモンゴルに回収される危険は犯せない。《ストーンヘンジ》はそこそこロシアに貢献することになる。

日本は"各都市で追加の3生産点を得る"古代の文化遺産《チチェン・イツァ》を建設。6ターン目にロシアが、7ターン目に日本がレベル3技術「火薬」を研究し、陳腐化を牽制し合う。

8ターン目、これまでの借りを返すとばかりにフランスは軍隊フィギュアをロシアの第2都市近傍へ移動させる。合計10の戦闘ボーナスと《姫路城》、そして4部隊まで即座に無料で生産できる文化カードを揃えてやり返す気マンマン。

2回も技術を奪われ軍事的圧力で動きも制限されたフランス、ロシアを許さない姿勢。

9ターン目、ロシアもこれに反応し、《姫路城》を陳腐化。貯めていた小屋の資源を使用する。フランスは十分な牽制を行ったとして一時後退。
また、このターンでモンゴルフランスはようやく第3都市を建設した。両国とも軍事的な緊張からレベル2技術「灌漑」は後回しにになっていた。
とはいえ、フランスは文化点と文化イベントカードが都市以外から沸き、モンゴルは《ビッグ・ベン》で資源が毎ターン入ってきていた(何なら市場の資源はほぼ常に枯渇している)ので致命的な遅れはないと思われる。

ちなみに最後の社会政策はモンゴル以外が『拡張政策』を、モンゴルは『組織宗教』を選択した。

現在の状況を把握しよう。

日本はマップ中央部に進出し、モンゴルロシアに挟まれる形で睨み合いが続いている。日本の能力のおかげで技術研究は順調だが、3回も技術を他国から奪ったロシアには1つ遅れをとっている。《ビッグ・ベン》により市場から資源が枯れたため、封建制から君主政治へ政治体制を移行した。

ロシアフランスと激しく牽制し合う一方で、日本モンゴル方面へも睨みを効かせる。技術を3つ奪い、小屋と村がなくなってからは拡大方針から守りへ転じた。技術的リードを保ち、逃げ切るつもりか。

フランスロシアをはじめとする他3国の軍事的圧力を序盤に受け続け、文化と軍事をなんとか両立させる運営を行う。
結果として、文化レベルメーターを半分ほどリードしつつ、「兵站学」や軍事複合体への投資で軍事力を高め、1度ならば戦闘で勝てるだけの戦力と、その後の損害を回復させる文化イベントカードを整えた。

モンゴルは略奪点を増やす能力を活かす機会がなく、《ビッグ・ベン》も「教育」などの資源能力の起動ではなく市場の資源を枯渇させるための運用となり、活かしきれない。強い文化遺産は抱えているものの、他国に比してアドバンテージがなく、苦しい状況。
しかし強い偉人を引いたと宣言。

各国が直接的な戦闘を行わずに軍事的伝統による軍拡だけが進むため、市場の部隊カードが歩兵を皮切りに枯渇し始める。
蛮族が砲兵部隊1枚だけという事態も2回発生。悩むまでもなく、蛮族の横の戦線に部隊を並べて戦闘終了である。

なおコインは各国共にほとんどトークンとして溜まっておらず、投資もいずれか1つを1段階がやっとといった形であり、経済はほぼ進んでいない。

市場ボードでは上水道と造船所が売り切れ。フランス以外の3国も最初の偉人まで文化レベルメーターが進んだ形だ。

市場ボードに売り切れが出始める。

【小休止】

ここで一旦夕食を挟む。サイゼリア。自分はスプーンが進まずドリア一皿だけ。
モンゴル担当とロシア担当はラムとワインを注文。しめしめ、酒で思考力が鈍るかもしれないのに。

【9~10ターン目:高まる緊張】

9ターン目の移動フェイズ、フランスモンゴルに仕掛ける。文化イベントカードにより偉人タイルを除去。食事中も強い強いと言っていた偉人は消え去った。
さらにダメ押しで文化イベントカードによりモンゴルの軍隊と開拓隊のみのスタックを移動させ、フランスの射程圏内へ引き込む。さらに蒸気機関を研究した上で"移動速度+1"の偉人「ヘンリー・フォード」をオープン。合計で移動速度が6、『自然宗教』込み7と大幅強化。モンゴルを攻めるという意思表示。

それに呼応する形で日本モンゴルへと接近し、第2都市を射程圏内に。

対するモンゴルは軍隊フィギュアを集結させて防御体制。

ロシアモンゴルが負けると困るが、自分の関係ないところで戦争が起きる分には構わないため、日本を牽制できるギリギリの位置に軍隊を引く。
それとは別に、ロシアフランスは睨み合いが続く。


10ターン目。
日本が文化イベントカードにより社会政策を変更。『自然宗教』と『軍事的伝統』を『後援』と『組織宗教』に変更。文化イベントカードと偉人で勝利を引き込もうと画策。

モンゴルは"敵フィギュアが自都市郊外に止まれなくなる"中世の文化遺産《ブランデンブルク門》を第3都市へ建設し、防御を固める。

その結果、《ブランデンブルク門》の下から現れたのは"ターン開始:任意の山札から文化イベントカード2枚引く"近代の文化遺産《コルコバードのキリスト像》。すかさず日本がこれを首都に建設する。

ロシアは戦争の準備をしつつ文化も進め、フランスは文化レベルメーターⅢに突入、他国も文化レベルメーターⅡに入り始める。

移動フェイズでロシア日本寄りの3スタックを第3都市へ戻し、3スタックとも要塞化。明らかに動きがおかしく、先の都市運営フェイズで手に入れた偉人の見当がつき始める。

しかし軍隊が減ったのは事実。フランスが仕掛ける。
軍隊2スタックでロシア第2都市を守る軍隊3スタックへ接近、フランスは文化イベントカードでロシアのフィギュア2体を除去。一方のロシアも文化イベントカードでフランスのフィギュア1体を除去しにかかる。フランスはカウンターで文化イベントカードを無効にする文化イベントカードを打つが、ロシアは小屋トークンを裏返し、スパイで「官吏」の資源能力を起動。文化イベントカードを無効に。
さらにロシアは小屋トークンをもう1つ裏返し、スパイで「共産主義」の資源効果を発動して移動を停止させた。

結果、ロシア第2都市の前で軍隊フィギュアが1対1で睨み合う。

フランスロシアへの急襲には失敗したものの、スパイ2つを消費させたため、ロシアのリソースを削ることには成功した。

研究フェイズでは、
ロシアはレベル4技術「原子理論」、やはりウランはあるのか。
モンゴルはレベル4技術「弾道学」、日本はレベル4技術「飛行機」、戦争の準備だ。
文化を進めるために商業点を使ったフランスはレベル1技術「畜産」で茶を濁す。

【11~12ターン:決着】

11ターン目、ロシアは”都市(複数可)に「港」を3つまで無料で建設することができる”偉人「ジャック・クストー」により、首都に3つもの港を建設。
モンゴルが文化イベントカードでフランス無政府状態に。カウンターの文化イベントカードも尽きていたため、フランス無政府状態で社会政策も首都のアクションもできなくなる。

終盤の盤面。

現在、次かその次のターンに明確な勝ち筋があるのは
ロシア→技術的勝利
フランス→文化的勝利
で、日本フランスが共同でモンゴルを攻め落としての軍事的勝利に少しばかり可能性があると言った状況だったため、ここで無政府状態はかなりきつい。手番順のおかげで『平和主義』と原理主義の7文化点と『拡張政策』の3商業点は得たものの、首都を芸術に専念させた分の9文化点を失った。このままではロシアに勝たれる。

都市運営フェイズ、ロシアは”あなたが持っている未生産の軍隊フィギュア1個ごとに3文化点を得る”偉人「アッシジの聖フランシスコ」により18文化点を得て文化を進め、次の偉人を得る。

ロシア日本の文化イベントカードにより、フランスの首都と第2都市の大聖堂がそれぞれ破壊される。ますますきつい。

フランスの勝利は最後の偉人に全てが懸った。そしてその賭けに勝利する。
”不要な文化イベントカードを好きなだけ捨て札にして、手札上限まで文化イベントカードを引くことができる”偉人「フリーダ・カーロ」。
手札を全て捨て、手札上限の6枚のレベル3文化イベントカードを手にする。光明が見えた。

移動フェイズではまずロシアフランスの第3都市へ核攻撃を行うが、軍隊フィギュア1つが巻き込まれただけで被害は軽微。社会政策は『拡張政策』を除去。
次に日本モンゴルの第2都市に突入。1周待てばフランスが《ブランデンブルク門》を封鎖するので都市郊外のスタックを攻撃できるようになると忠告するも、日本は聞かなかった。

日本がモンゴルに侵攻。

結果、戦闘自体は日本優位に進むも戦闘ボーナスの差で大敗を喫する。日本が持っていた絹を2つ奪い、モンゴルは「教育」の資源能力が動かせる状態に。

日本は1周待っていれば、都市郊外の軍隊2開拓隊1のスタックを攻撃できた。

研究フェイズでは
ロシア→レベル3技術「軍事学
フランス→レベル4技術「原子理論
モンゴル日本→レベル3技術「原理主義
を研究。

運命の12ターン目。スタートプレイヤーはフランス。このターンの研究フェイズまでに決めなければ、おそらくロシアが技術的勝利を決めて宇宙へ飛び立つだろう。
このターン開始フェイズでは合計4回の技術交換の文化イベントカードが発動。フランスは「官吏」「法律」「騎士道」を獲得。「官吏」はともかく残り2つは消去法である。
また、フランスは先ほどロシアの核攻撃で吹き飛ばされた第3都市を同じ位置に再建した。社会政策の『拡張政策』が復活。政治体制も無政府状態から原理主義に戻す。

運命の都市運営フェイズ。
フランスは首都を芸術に専念させ、払えるだけの文化点を払い文化レベルメーターを勝利まであと1マスまで進めた。

そして文化イベントカードによりウランを使用。「原子理論」の資源能力で追加ターンを得ようとする。

まずロシアが立ち上がる。文化イベントカードでスパイを出し、「官吏」の資源能力でフランスのウランを出す文化イベントを無効化するカウンター。
フランスはさらにカウンターで文化イベントカードからスパイを出し、「官吏」の資源能力でロシアのスパイを出す文化イベントを無効化。
ロシアはこれ以上止められず引くが、次に日本が文化イベントカードからスパイを出し、「官吏」の資源能力でフランスのウランを出す文化イベントを無効化。
フランスは文化イベントカードでこれを無効化。
ロシア日本からの妨害は尽きた。効果は通るかと思われたが、ロシア日本の焦り具合からようやく事態を察したモンゴルも文化イベントカードからスパイを出し、「官吏」の資源能力でフランスのウランを出す文化イベントを無効化。

流石にもうカウンターがないフランスはここで止まった。手元の文化点は3点、商業点はあるが、第2都市にはもう大聖堂もない……残り4文化点を捻り出すことは……。

諦めかけたが、モンゴルの手番中に先ほどの技術交換でロシアから獲得した「騎士道」に気がつく。

モンゴルは数ターン前から文化点やコイントークンのために資源を放出し始めており、お香が市場にあった。
そしてお香を採取できる第2都市と、「騎士道」の資源能力……!!

もはや妨害手段は残っておらず、「騎士道」の資源能力で獲得した文化点でもってフランスが文化レベルメーターを進めきり、文化的勝利を飾った。

フランスの文化的勝利。
最終盤面。

【感想戦】

ロシアは偉人「アイザック・ニュートン」でレベル4技術の穴を埋め、レベル5技術「宇宙旅行」を研究可能だったそうで、ギリギリ勝利を逃した。技術交換の相手を選び間違えて、敵に塩を送る形となってしまったようだ。

ロシアはやはり宇宙旅行にリーチだったようだ。

日本モンゴルは軍事的勝利しか勝ち筋が残っておらず、全体的に軍拡が非常に進んだ展開により攻め時がなく、連携もできず苦しんだ。

モンゴルは能力的に攻めたいが、軍事的に強い文明が他に2つもいたために軍拡が全体で進み、早期に研究した「兵站学」も活かせなかったことで「灌漑」が遅れ、全体的に後手に回ったのが敗因だろう。
ビッグ・ベン》の能力を資源の独占による市場の枯渇を狙うのではなく、レベル1技術「哲学」により毎ターン偉人を獲得する活用をしていれば大暴れできた事は想像に難くない。

日本は手堅いプレイではあったが、《ビッグ・ベン》により資源が枯渇したことと、絹を市場に流すとモンゴルの「教育」の資源能力に利用される危惧から中盤に封建制が腐ったのが痛い。
また、早期に第2都市を建てたロシアに展開で先を行かれ、小屋や村を確保されてしまったことや、村の攻略でミスして不要な部隊損失を重ねたこと、モンゴル攻撃の判断を誤ったことなど、対戦相手の強い動きに行動を制限された事やプレイミスの積み重ねが敗因となった。

ロシアは常に強い行動でゲームをリードした。2ターン目に第2都市を建設できたのはロシアだけであり、早い展開で小屋と村を大量に確保した。(中身はウラン1つと後はほとんどがスパイだった模様。)
技術の窃盗もフランスに2回、日本に1回の計3回成功し、周辺国に軍事的圧力もかけまくって場を支配していた。
惜しむべくは大量に確保した小屋と村がほとんどスパイであり、モンゴルの《ビッグ・ベン》で市場の資源を枯渇させられてしまい、「教育」の資源能力を行えなかった事だろう。
とはいえスパイはフランスを何度も苦しめた。

フランスはとにかく序盤から中盤にかけて非常に苦しい戦いを強いられた。
他3国が『軍事的伝統』を選ぶ中、『平和主義』を選択してしまったため、実質的な軍事力の伸びは半分であり、ロシア日本側に展開せず、技術も盗まずそのままフランスへ攻勢をかけてきていたら6ターンあたりで終わっていただろう。
後援』と偉人「ヴァールミーキ」による文化イベントカード数のはったりと、《姫路城》と「兵站学」による戦闘力の向上により、なんとか苦しい時間を凌ぎきる。
苦しい時間を抜けてしまえば、あとは3国の軍拡競争に適度に付き合いつつ、文化を悠々と伸ばすことができた。
終盤は実質1対3の状態で命運尽きたかと思ったが、たまたま獲得した技術に救われ勝利を掬う。
なんだかんだMVPは弱いと思った偉人「ヴァールミーキ」。手札上限を2上げる効果と『後援』の組み合わせは抜群で、相手から見ても4枚以上の文化イベントカードを常に抱えられていると、容易には手が出せなかっただろう。

このCivBGというゲームは3回目であり、1回目はケソタ(今回はモンゴル)がスペインで軍事的勝利、2回目は自分(今回はフランス)がアメリカで技術的勝利、そして今回が文化的勝利と毎回違う勝利条件が達成されている。

4回目は経済的勝利が出るのだろうか?そもそも次はいつなのか、遊ぶことがあるのか?
わからないが、非常に楽しいボードゲームなので楽しみで仕方がない。


ところで今回ロシアだった人、3回のプレイ全てで小屋と村を大量確保して「原子理論」研究して核を撃ってます。こわいね。


いいなと思ったら応援しよう!