たまSEEネイション 『WLIGHTERsの誘発性言語生態学』
ニュイイイイン、びゆうーーーん、と伸びていくものが、あるところまで行くと、内発性の振動や音を発し始めて揺れる。
その振動によって伸びていくもの同士がぶつかり、お互いにキズが入る。
その傷によって境が生じたり、目や口や耳などの器官が生まれる。
西洋人が日本の絵を見て面白いと思ったのは、とても感覚的で抽象的すぎる言語の使い方で捉えどころのないように見える日本人の描く絵が、とても言語的な絵の描き方(はっきりした輪郭線による線画)だったからなんじゃないかとふと思った。
そして単純化(抽象化)を進めて行き、あるところまで行くと、それは反転して想像を誘発させる。
これは和歌的である。言語の誘発性、誘発性言語という。西洋と東洋の二項対立は成り立たなくなる。異なる物に出会って、別解的な新たな側面を見つけることに人間は興奮する。