mouthwashing感想~ネタバレなし編~
Mouthwashing をクリアしたよ
周りで「Mouthwashing凄いぞ!」という話が流れてきたので、エイッという気持ちで買ってクリアしました。
この記事は前後編予定です。
前半にネタバレなしで、後半にネタバレありで感想を話したいと思います。
ネタバレなしは「気になるけど買おうかな~どうしようかな~!」と悩んでいる人向けに書いてます。
ネタバレなし感想
あらすじ
ポニー運送の長距離有人宇宙貨物船「タルパ号」が天体に衝突。宇宙で難破してしまった。
中に残されたのは大怪我で動けない船長と、4名のクルーたち。彼らは生き延びる為に立ち入り禁止の貨物室に立ち入るが、そこで待ち受けていたのは…… ……
良い映画だったね~~!
mouthwashの感想はこれに尽きる。
初代エイリアンを思わせる無機質かつ、嫌な職場環境を映し出した宇宙船。
その宇宙船内で起きた事故からの顛末を、主に副船長の「ジミー」の視点で描いている。
事故の衝撃で大けがを負い、会話もできず寝たきりで薬も満足に飲めないほどボロッボロな船長 カーリー。
カーリーの面倒を見るがいまいち役に立たない看護師 アーニャ。
頑固な中年の職人 スウォンジー。
スウォンジーの部下で全く役に立たない インターン ダイスケ。
そして、幸か不幸か憧れの船長に繰り上がってしまった副船長 ジミー。
飯もねえ電気もねえ 仲間も全然仲良くねえ。
夢も希望もない宇宙船内でずるずると転がり落ちながら、ジミーの「夢」は少しずつ歪み始める……
プレイ時間は3時間半
Mouthwashingは「ストーリーを楽しむゲーム」である。
PS1じみた無機質なローポリの不気味な宇宙船の中でお遣いする。
基本はそれである。
謎解きはちょっとだけ。別段難しくない。
ただし時々アクションを求められる。
ストーリーは1時間半の映画一本くらいで、あとは移動と度々挟まれるミニゲームに費やされている。
良かった点
・ストーリーが面白かった。
90分くらいの当たりの映画を引いた気分である。世界観はSFだが複雑な話はなく、あくまで閉鎖空間の人間関係に焦点を当てている。やや難解で象徴的な話もあるが、大筋はちゃんとわかるようにしてある。
・とにかく不安になるグラフィック。
このゲームで出来ることは大体船内を移動することくらいだ。が、序盤から分かるように、このゲームでは精神を病んだ奴らを動かすので、度々限界な奴らの幻覚の中を歩かされる。
船内はさほど広くないし、目印も用意されている。しかし、次の瞬間同じ光景が広がっているとは限らない。
尚私は最後まで普通の船内を覚えられなかった。暗いんだよ!(後述)
・シンプルでわかりやすいミニゲーム。
……と書いておくけど、これは何とも言えない部分である。
気になった点
・暗い
暗い!暗い!とにかく、暗い!!物語じゃない。画面が暗い!!
最近の洋画と洋ゲーあるある。私は特に暗い画面が苦手で、ミニゲームでゲームオーバーになった時にリスポーンされたかどうかすら判断が付かない箇所があった。プレイするときは各々快適な明るさに調整しよう。
・画面が揺れて若干気持ち悪くなった。
一人称視点の画面酔いに弱いタイプなので……。設定に「頭部揺れ」のオンオフがあるので、苦手な人はオフにしておこう。
・ミニゲームが分かりづらい。
「早速矛盾してるじゃねーか!!」と思うかもしれない。まあ聞いてほしい。
このゲームには中盤以降ミニゲームが挟まれるが、ネタバレにならない程度に言うとこれが毎回ルールが変わる。しかもクリア条件は特に明示されず軽い指示がある程度で、ピンと来ない人にはとことん来ない。
ただでさえ夢みたいな画面が続くので、ミスってリスポーンしてるのか演出なのか分からないところがある。ちょっと意地悪な仕様だ。
私は中盤のあるシーン詰んでしまったので、バグか~?と再起動した上でプレイスタイルを変えてみたら、あっさり行けてしまった。コレがバグなのか私のやり方が間違ってたのか、未だにわからない。
プレイ時間の「3時間半」は実はそこで詰んでた結果なので、うまくいけば初見で3時間クリア行けるかも。
終盤になると息をつかせぬ展開に加えてミニゲームも増えるので、一度詰むと「なんなんだよおおおおおもおおおおおおお!!!!!!!」になるかもしれない。
恐らくsteamの返品の仕様(一定期間内はプレイ時間2時間以内の商品の返品可能。逆に言えば2時間以内のボリュームではクリア後に返品されて困るのだ。)から、プレイ時間の水増しを図ったのだろう。
擁護しておくと、ミニゲームは全部飽きない内容だし、理解したらクリアできるよう調整してある。中には演出として「おお……」と唸るものもあった。
クリア条件を一本化して分かりやすくも単調にすべきだったか、それとも簡単なミニゲームを分かりにくくすべきだったか。この塩梅は難しいところである。
総じて
サクっと出来て楽しいゲームでした。
宇宙船の変わらない景色。しかし心はズタボロで目に映る光景は段々悪くなってゆく。暗い話が好きな人にはとてもおすすめです。
特に映像へのこだわりを感じられて、気合の入った良い作品です。
精神世界を表現した映像が好きな人、重くて嫌な話が好きな人、
このゲームをプレイして、
嫌~~~~~な気分を散々味わった後、マウスウォッシュで爽快さっぱり!一日中ファイヤーフレッシュ!!しましょう。