毎年思う「今年の夏は、勝負の夏」
本日もお疲れ様です。
夏が嫌い。1番は暑さ。その次、夏には「勝負事」が多すぎやしないか。部活をしていた時も、受験の時も、大学生になってからも「今年の夏は」という言葉を何度も聞いたし、体感してきた。ドラマや音楽だって、みんな夏に恋愛や仕事、プライベートで勝負している。
アメリカ留学から帰国して次の年の夏。私はアメリカに戻っていた。去年の夏である。この時も勝負の夏だった。
20年生きた人生の中で、自分や夢を見失い、自分が必要なもの、守りたいものがわからなくなっていた。そんな時、大学の尊敬する教授に紹介をしてもらって、現地でのインターンの話をいただいた。でも、即答!とは行かなかった。
当時私は学生団体の代表を務めており、こちらも勝負の夏だったからだ。1年の中で最も自分たちにとっての集大成である夏に、代表が不在とは前代未聞すぎる。
答えを出すのに与えられたのは1週間。
自分が抜けるとしたら、
仕事の引き継ぎは誰に、
まだ終えていないプロジェクトはこの日までに、
出発まではこの子のサポートを中心に…
あれ?
誰に相談するでもなく、自分がアメリカに戻る想定で、代表がいなくなる団体をどうするかを必死に考えていた。
私、アメリカに行きたいんだ…!
この時、人生で初めて「本当の自分の声」に耳を傾けた気がした。
でもやっぱり踏み切れない。責任ある立場を任せてもらっているのに、その想いやここまで積み上げてきたものを裏切るようなことをして良いのか。頑張ってきた自分の努力を否定することにもならないか。
いや、そうじゃない。
私がこれまで一緒にやってきた仲間達は、大丈夫に決まっている。心配するまでもなくやり切ってくれる。普段なら、起きてもいないことを悪い方向に考えすぎてしまう自分だが、この時は信頼している仲間達への安心感の方が強かった。
そして、勝負の夏はアメリカに向かうことを決めた。
周りは就活へと意識が高まる夏休み。その時貯めていたアルバイト代をほぼ全額使って飛行機を予約した。タイミングよくミーティングが入っていたので、最後に時間を少しもらい、覚悟を決めてそれまでのことを仲間に話した。
「おぉ!いいじゃん!行って来なよアメリカ😊」
「こっちは任せて!」
なんて素敵な仲間と自分は出逢えたのだろう。1言目から受け入れてくれたことが嬉しかったし、背中を押してくれたみんなのためにも全力で頑張ろうと思った。
そしてたった1人で渡米し、1ヶ月のホームステイ、インターンを終えて帰国した。
4ヶ月の留学の時よりも1人だからこそ自分に集中し、深く考えることができた時間だった。そして、
「幸せになりたい。」
と言う極めて純粋な気持ちに出逢えた。自分の足で立って、世界のどこかに居場所を見つけたい。誰かを幸せにするホスピタリティで、温かい気持ちを分け合いたい。
やっぱり、ホテルマンになりたい。
この夢は捨ててはいけないし、諦めてもいけない。私が私でいるための、ここから1番近くて遠い目標。責任感や忙しさから見ないように後回しにしていた感情が次々と溢れ、繋がっていく「答え合わせ」のような感覚だった。
あの時アメリカに戻る決断をしていなかったら、今の私がどんな大学生活を送っていたのか見当もつかない。今応援してくれている人達とは出逢えていなかっただろうし、今見ることができている夢は私のものになっていなかったかもしれない。
過去の私が、使っていたノートの隅にこんなことを書いていた。
過去の私へ
去年の夏、大切な選択をしてくれてありがとう。
まだそんな風には言えないけれど、ちゃんと頑張れているよ💐
抱えていたものを一度置いて、まっさらの状態でスタートラインにたった。そして秋になり、冬、春と巡っていよいよこの夏。
私は大学の早期卒業と、海外大学院進学のため、勝負をかける。
未来の私へ
いつか今の私に感謝する日が絶対に来るはずだから。
そしたらたくさん褒めてね?笑
今年も、暑さが気にならないくらいの愛おしい夏になりますように🌻
最後までお読みいただき、ありがとうございました。