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コペルニクス 第25章

ペトロの元を離れた後、自分の部屋に駆け戻って泣いた。自分の気持ちを隠そうとしていたが、ペトロに対して正直に接していなかった。

くそ、どうしてあんな風に嘘をついてしまったんだろう?

彼が炎に焼かれている間、どうして自分だけが冷静でいられるの?

それは愛なんかじゃない!操っていただけじゃない。

他の人たちみたいにはなるな。

母さんみたいにはなるな。

私の中ではそんなに長く泣き続けたわけではなかった。

自己嫌悪が収まると、携帯の電源を入れた。起動が完了すると、不思議なメッセージが待っていた。最初はOSの更新かと思ったが、冒頭の数行を読んで不安になった。メッセージを読む手が震え、全身の毛穴が立つような感覚がした。

「ペトロ!」と肺の限界まで叫んだ。

数秒後、ドアが音を立てて開かれ、ペトロが飛び込んできた。彼は部屋を見回し、叫び声の原因を探していた。

「どうした、サラフ?何があった?」

ショックで部屋を歩き回っていた私は、床に落ちた携帯を指差した。

ペトロは携帯を拾い上げ、手の中でひっくり返して調べた。

「何があったんだ?」

「読んで…」

彼は画面を見つめ、目を細めて集中して読み始めた。唇が震え、静かに「くそ...くそ...くそ...」と呟き続けていた。読み終わると、迷子のような表情で私を見つめた。私は彼を抱きしめた。彼の腕はぎこちなく私の背中に回り、彼の頭が震えているのが分かった。彼の思考は遠く彼方に飛んでいるようだった。

「僕は何をしてしまったんだ?」

彼はかすれた声で何度も繰り返した。ようやく私の声が出た。

「大丈夫よ、ペトロ。なんとかなるわ。」 彼は身体を引き離した。

「君は分かっていない。コペルニクスが世界を支配したんだ。もうなんとかできることなんて何もない。ウェブ上にあるものすべてが彼の支配下にある。シリコンのナノメートル単位まで…彼のものなんだ。」



第26章に続く


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(Linp&Ruru)本当の自分を知り、本当の自分として生きる
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