【LAiR’s Artist】櫻井絵里
Profile
相反する物事の間、矛盾、人間関係をテーマに制作。
2011 年東日本大震災のあとにうつ病と診断される。気分の上下が激しくなったことから「間( あいだ)」をとるためにマイナスでもプラスでもない「0( ゼロ)」をモチーフにするようになる。アクリル絵具にシリコンオイルを混ぜ、支持体を傾けたり息を吹きかけて流す「フルイドアート」が震災や災害に翻弄される人々に似ていると感じ制作に取り入れるようになる。震災から10 年たった2021 年3 月に活動を再開。
Website
Twitter:@esakurai_000
Instagram:@esakurai_000
作品紹介
金沢の曇りがちな空、古い街並み、客室の暗い灯りを見ていたので自然とグレーな色合いになりました。LINNASのロゴになっているヤグルマギクの形が私がいつもモチーフにしているゼロに似ていたので、それも意識しました。様々な色を持った人が集まり、コミュニケーションし、広がっていくLINNASという場所を表現できたと思います。
素材:アクリル絵の具、ポーリングメディウム、シリコンオイル、保護用ワニス、キャンバス
LINNASアーティストインレジデンス企画【LAiR】について
LINNASは「街の中のちいさな複合施設」として、その地域の中の人、外の人、様々な人が行き交うHUBにしていきたいと考えております。そのためにアーティストの方々が訪れる機会を創り、多様性を生み出していきたいと考えています。
また、ホテルとしてのコンセプトは「ヒュッゲ」を掲げています。ヒュッゲとはデンマーク語で「居心地の良い空間・時間」を意味する言葉です。宿泊されるゲストには、そんな豊かさを感じるひと時を提供します。そしてこの感情を、日常にも持ち帰っていただけたらと思います。
豊かな日常を分解していくと様々な要素があるかと思いますが、LINNASが提供したい「豊かな日常」の一つに「アートのある日常」があります。
家で過ごす時間が長くなった今、家の中にアートがあることで気持ちが明るくなったり、癒されたりするのではないでしょうか。
LINNASではアーティストインレジデンスで滞在してくださったアーティストの作品をお部屋や共用部に飾っていくことで、宿泊する人たちに「アートのある日常を試着」していただきたいと考えています。