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[IELTS] IELTS 7.5を取得した私のIELTSふりかえり
みなさん、こんにちは!LinkedMap マレーシア🇲🇾担当のMinamiです!
現在、私はマレーシアの大学でMedical Biotechnologyを専攻しています!
最近、一時帰国のついでにIELTSを受け、IELTS Academic ModuleでOverall 7.5 (英検1級余裕合格レベル、ハーバードMBAなど難関大学の修士、博士出願可能)を取得したので、そのふりかえり+あまり出回っていないtipsのシェアをゆるーく出来ればと思います!IELTSを受ける予定の方の参考になれば幸いです。
ちなみに各セクションの私のスコアですが
Listening: 7.5
Reading: 8.5
Writing: 6.5
Speaking: 7.0
Overall 7.5
です。
(Overall 8.0を目指していたので悔しいことこの上ないですが、それは後で笑)
1. IELTSってなんぞや?
IELTS (International English Language Testing System: 通称IELTS、アイエルツ)は、日本ではTOEICや英検などに比べると知名度は低いですが、国際的にはTOEFLと並んで最大手の英語運用能力試験です。世界最大級の受験者数を誇ります。
永住権取得、海外大学留学で必要な英語力があることを証明するのに、避けて通れないテストです。先ほど述べた通り、日本では英検やTOEICのスコアが重視されますが、海外に出ていくとなるとこれらのスコアでは認めてもらえないので、IELTSやTOEFLを受験する必要があります。
IELTSには、留学に必要な英語力を証明するために使われるアカデミックモジュール、そしてビザ申請に必要な英語力を証明するために使われるジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類が存在します。
英語圏、非英語圏だけれど英語で授業を進める大学は、このIELTSスコアの提出が留学生に義務付けられていることが大半です。(学士留学ではOverall 6.0-6.5、大学院留学には6.5-7.5が必要です)
受験料は25,000円から30,000円です(英検とかに比べるとすごく高いですよね!)
2. IELTSの出題形式:
IELTSは、日本の就活などで英語力を証明するのに使われるTOEICとは異なり、4技能(Listening, Reading, Writing, Speaking)を測る試験になっています。そして、4技能の平均である総合スコアが算出される仕組みです。
ここではAcademic Module(留学をする人が受けるmodule)について説明したいと思います。
Listening, Reading, Writingのテスト時間は合計2時間45分。Listening, Readingの出題数はそれぞれ40問です。
ListeningはPart 1-4からなり(Part 3-4が難しいです)、Readingは長文が3題出題されます。Readingの内容は、専門用語もバンバン出てくる学術的なものばかりになっています。
Writingは、グラフや地図などを説明するPart 1、エッセイ形式のPart 2となっています。
Speakingは、面接官と1対1の対話スタイル。Part 1では日常に関することをたくさん聞かれそれに答えていきます。Part 2ではお題が出され、それについての2分間のスピーチをします。Part 3ではスピーチの内容に基づいた質問をたくさんされます。時間感覚としては大体20分くらいです。
3. IELTSの採点方法
IELTSのスコアは100点満点でも990点満点でもなく、各セクションが0-9のバンドスコアで表示されます。点数は0.5刻みに上がっていき、例えば
Listening: 6.5
Reading: 6.5
Writing: 6.0
Speaking: 5.5
Overall: 6.0
となるわけです。
Readingで6.5を取ろうと思えば、40問中26-29問正解、8.5を取ろうと思えば40問中38問正解する必要があります。
[0.5点の重み]
IELTSは0.5点刻み、9点満点だからこそ、0.5点の差というのがすごく重いです。大体IELTSで0.5点上げるのに300時間の勉強時間が必要と言われています。ですが、これにはカラクリがあって日本語話者の場合、さらにこの2-3倍の時間が必要と言われています。なぜなら、日本語と英語の言語形態が全く異なるからです。
そしてOverall scoreは6.0を超えたあたりから、そのさらに上に上げる難易度が跳ね上がります。
4. IELTSの難易度は?英検やTOEICより難しい?
IELTSの難易度がどれくらいか、みなさんとても気になるのではないでしょうか。
ネットでも英検やTOEICよりも難しいか否かという質問が出回っていますが、結論から言うと、IELTSの方が英検よりもTOEICよりも難しいというのが定説です。
アガルートアカデミーさんの公式ホームページに比較表が掲載されていたので、引用させてもらいました。
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IELTSやTOEFLの方が難しいと言われる理由の1つは、英検やTOEICでは測りきれない英語能力を測ることができるからです。なので問題も電話番号を聞き取るもの(リスニング)から、大学の授業の再現(リスニング)、学術論文の一部(リーディング)など多岐に亘る内容が出題されます。
英検1級はIELTS7.0相当なので、私が取得したOverall 7.5あたりからが英検では測りきれないレベルになります。
IELTSには日本人が特に苦手意識を覚えるSpeaking, Writingが入っていることも難しいと言われる原因です。
ちなみに日本人受験者の平均スコアは、Overall 5.5 (英検準1級レベル)です。
5: 偏見と主観が混じった私のIELTSふりかえり🤣 (異論もちろん認めます)
私は留学前(5年前)にIELTSを2度受け(1回目: Overall 6.5、2回目: Overall 7.0)、今回は3回目の受験(Overall 7.5)でした。
まあ一応留学してるからそんなに対策をしなくてもいけるだろうとタカをくくっていたのが災いし、目標スコアにしていたOverall 8.0に到達できませんでした。今度リベンジするときは、本気で対策して臨みます!🤣
今回の受験を通して気がついたのは、IELTSは純粋な英語力以上に、マルチタスク能力、採点基準、鋼のメンタルが大切だということです笑
リスニング編: マルチタスク能力
純粋な英語力以上に時間管理とマルチタスク能力がモノを言うのが、リスニングです。
コンピューター受験の場合だと、とりあえずメモしておいてあとから答えを書くということができず、リスニングがノンストップで流れながら同時に解答していかないといけないので、電話番号を正しくタイピングすることに気を取られているうちに次の答えが言われていたりするのです🤣
特にグループディスカッションなどのリスニングにありがちですが、
Aさん: "それならPlan 1はどう? Plan 1ならこうだしああだし…"
Bさん: "いいね、blahblahblah…"
(私: ああ答えはPlan 1かな? Plan 1選んどこ)
Aさん: あーでもやっぱり、Plan 2の方が…"
(私: いやPlan 2かいっ!急いで解答をかえる)
と大慌てで解答を変えているうちに、うっかり次の答えを聞き逃すなんてことが起こってしまいます笑
マルチタスクをしなくていいならちゃんと聞き取れるのに、マルチタスクをした途端聞き逃すのはIELTSリスニングのあるある失点で、見事に私もやってしまいました。しかも何度も!
これを減らすには、やっぱり場数をこなすことが大切だと思うので次回受ける時は絶対過去問1冊分はリスニング問題を解いて臨もうと思います!
ライティング編: 採点基準
ライティング自信あったのに、まさかの6.5…😭
留学前とスコアが全く同じでショックを受けました😨
留学前と今の純粋なライティング能力を比べたら絶対に今の方が上なのは確かです。だって学校の課題でIELTSよりも難しい専門的なpaperをたくさん書いているのですから😭語彙力だって大幅にのび、より自然な英語が使えるようになったと実感していたからです。(いや本当に)
(Remarking (再採点)を申し込むか真剣に考えましたが、再採点料が15,000円もしたのでやめました笑)
それで一体自分はなんで点数を落としたのか考えたところ、考えられる原因はTask Achievement(問題文が求めていることを正確に満たしているか)、Coherence and cohesion (一貫性とまとまり)が不十分だった可能性が高いです。
いろいろ調べてみると、IELTSのライティングは4セクションの中で最難関のセクションでネイティブでも7.0-7.5をとるのは難しいと言われているそうです。
IELTSのwritingで7.0以上取るには 純粋な英語力、エッセイ形式が使いこなせること以上に、採点基準には書かれていないIELTS独特の"Expectations"を満たすことが必要なのだと実感しました。
IELTSの採点を担当していたネイティブによる添削サービスがオススメだと色々なところで言われているので、私も次回はそれをしっかり受けて7.0以上が取れるように頑張りたいと思います!
スピーキング編: 尋問でした🤣鋼のメンタル必須
私、IELTSのスピーキングに関しては毎回面白いことが起きます🤣
この前受けた時はコロナ禍だったのですが、その時の私の試験官はN95の防護マスクにフェイスシールド、ゴム手袋を装着していて、私の前にはまるで刑務所の面会室のような仕切りが!
スピーキングの部屋はそれぞれ診察室のようになっているので、まるで病院でお医者さんと喋っているのかと思いました笑笑
そして今回はというと…
いくら普段留学先で友達と会話したり、大学でプレゼンをしているからとはいえ、IELTSのスピーキングは緊張しました。
すると!今回はその緊張が最大限になる出来事が!
IELTSのスピーキング会場は、診察室そっくりな面談室がいくつも並んでいて、自分のスピーキングテストの時間が来ると試験官が待合室に迎えに来るのですが。
私と同じスロットで面接を受ける人たちは他に6人ほどいたのですが、その人たちはなんとも愛想が良く、にこやかな英国紳士や英国淑女に迎えられていたわけです。その人たちは私を残して楽しそうに談笑しながらそれぞれの診察室もとい面談室に消えていきます。
待合室にポツンと残される私。
え、私の試験官どこよ!?
いつまで経っても私を担当する試験官が迎えにこないので、試験の運行管理をする試験監督たちもザワザワ。
そしてようやく迎えにきた試験官。なんと、超絶不機嫌だったのです!(なにかあったのでしょうか)
私を迎えにくるときも名前をぶっきらぼうに呼んで、ニコリともせずにさっさと面談室に消えていく彼。
私が、"人替えてくれえええ!"と思いながら渋々彼の後をついて中に入ると、"Hi"とか"How are you?" (人間として常識のあいさつ) すらすっ飛ばしてさっさと試験のマニュアルを読み出したのです!
なんとも居心地の悪い状態で始まった試験。
彼にパスポートを見せないといけないのですが、その時なんか空港で捕まって取り調べを受けている人の気分でした笑
そして試験が本格的に始まると、
もう尋問でした!!
だって、こっちが喋っている間、ずっと睨んでいたのですから!(誇張じゃありません!)
普通の会話でも睨まれながら話すなんて気まずいことこの上ないのに、まさかのスピーキング試験だったのでこっちも非常に緊張しました。
しかも、この面接官、Part 2のスピーチで私が時間配分をちゃんとしてスピーチを終えるとまだ睨み続けていて、"もっと喋った方がいいですか?"と聞くとフル無視。
そしてスピーキングの終盤で、面接官が私の性格について尋ねてきたとき、"私はマイペースなので神経が図太い方だと思います"と言ったら、フンと盛大に鼻で笑ってきたのです。
(chuckleではなくsmirkです)
もう一体なんなのでしょうか🤣
私も、他のにこやかな試験官のもとで試験を受けたいと心の中で終始思いながら終わりを迎えたスピーキング試験(尋問)でした。
そしてスピーキングの結果は7.0。スピーキングは7.0-7.5を元々狙っていたのでまずまずですが。
でも一言言わせてもらうなら、
”尋問みたいなことをしてこない試験官のもとでスピーキング試験を受けたかった!” (どの試験官に当たるかはもう完全に"運"です)
今度IELTSを受ける前の練習で、友達にIELTSの試験官の役をお願いするときには、"私を睨みつけながら尋問のように質問してきて"と頼んでみようと思います🤣
次回受けるときは、今回の反省点を踏まえてしっかり対策をしOverall 8.0が取れるように頑張ります!今回健闘したReading (8.5)は9.0に届くよう模索してみます!
以上、Minamiでした!!
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます!