塩味スナックの大きさが消費量を変える
個々のスナックの大きさは、ヒトがそれを食べる速さだけでなく、食べる量にも影響を与えるようだ、という研究報告。米国では 1 日のカロリー摂取量のほぼ 4 分の 1 が スナックによるものであるため、この発見は、食行動がカロリーとナトリウムの摂取にどのような影響を与えるかを、より深く理解するのに役立つ可能性がある。
研究チームは、プレッツェルのサイズが食事行動(全体的な摂取量、食べる量、一口サイズ、間食時間)にどのような影響を与えるかを調査した。75人の成人がこの研究に参加し、感覚評価センターで3回の異なる時間にスナックを食べた。参加者は、小、中、大という3サイズのプレッツェルのいずれかを約 2.5 食分提供された。食べる速度と一口サイズを計算するために、研究者らは各間食セッションをビデオに録画し、各参加者が間食に費やした時間と一口数を記録した。また、各参加者が体重とカロリーの両方でどれだけ食べたかも測定した。
参加者に同じ量の食べ物を与えた場合、スナックの重量とカロリーの両方でどのくらい食べたかはユニットのサイズによって異なり、参加者は小および中サイズのプレッツェルと比較して、大サイズのプレッツェルをそれぞれ31%、22%多く消費した。プレッツェルのサイズは、食べる速度と一口サイズにも影響を与え、最大のプレッツェルサイズは最も速い食べる速度と最大の平均一口サイズをもたらした。
研究者らはまた、摂食行動を考慮した結果、プレッツェルのサイズだけではヒトの食べる量に大きな影響はなく、プレッツェルのサイズの違いが促す摂食行動が総摂取量を促進しているようだ、と述べている。結果は、プレッツェルのサイズが大きいほど、人はより早く食べ、より大きな一口で食べるようになることを示唆している。
「この研究は、食感、大きさ、形状などの食品の構造を利用して、食行動や食物摂取量を調節できることを示唆しています」と研究者はコメントしている。
出典は『Appetite』
http://dx.doi.org/10.1016/j.appet.2024.107300
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