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トランスマスキュリンは一般集団よりサプリメント利用が多い
トランスマスキュリンの人々は、一般集団より、サプリメントを摂取することが多いようだ、という研究報告。
米国では100万人以上がトランスジェンダーであると認識している。しかし、トランスジェンダーの人々の栄養に関連した健康への影響に関する研究は限られている。研究のギャップを埋めるために研究者らは、トランスマスキュリンの人々におけるサプリメントの一般的な使用動機を調査した。本研究では、トランスマスキュリンを、出生時に女性として割り当てられたトランスジェンダーおよびノンバイナリージェンダーの人々と定義した。
研究者らは、48名のトランスマスキュリンの人々にオンラインで調査を実施した結果、トランスマスキュリンの人々(65%)は米国総人口(22.5%)と比較して、サプリメントの使用率が高いことが明らかになった。トランスマスキュリンの90%は、人生のある時点でサプリメントを使用したと報告した。
トランスマスキュリンの使用が多いサプリメントは、マルチビタミン (52%)、メラトニン (52%)、ビタミン D (46%)、ビタミン C (35%)、魚油 (33%)、ビタミン B または B 複合体 ( 31%)、鉄(29%)、緑茶(29%)の順だった。参加者は、サプリメントを摂取する主な理由として「全体的な健康の改善」(60.4%)と「健康の維持」(54.2%)を挙げた。
報告されたサプリメントの数と参加者の年齢、BMI、収入、または乳房切除術のステータスとの間には関係はみられなかった。
「外因性のテストステロン、薬剤、その他の要因の使用による有害事象のリスクが増加する可能性があるため、トランスマスキュリンの人々が使用する動機と製品の種類を理解することが重要です」と研究者はコメントしている。
出典は『Journal of Dietary Supplements』
http://dx.doi.org/10.1080/19390211.2024.2316162