不適切な食事パターンが若年期から生物学的老化を促進する可能性
ヒトは必ずしも実年齢と同じ速度で生物学的に加齢するわけではない。実年齢に比べて生物学的加齢が速いと、病気や死亡のリスクが高くなる。最近の研究によると、野菜や果物が少なく、赤肉、ファストフード、加糖ソフトドリンクを多く摂取する食生活は、若い頃からの生物学的加齢の加速と関連している。
研究チームは、食生活が若年成人の生物学的加齢の速度を予測できるかどうかを調査した。研究の参加者は20歳から25歳の双子だった。
結果によると、野菜や果物の摂取量が少なく、赤肉や加工肉、ファストフード、加糖ソフトドリンクの摂取量が多い食生活は、生物学的加齢の進行の速さと関連することがわかった。逆に、野菜や果物が豊富で、肉、ファストフード、加糖ソフトドリンクの摂取量が少ない食生活は、生物学的加齢の進行の遅さと関連することがわかった。
「観察された関連性の一部は、身体活動、喫煙、体重など他のライフスタイル要因によっても説明できるかもしれません。なぜなら、健康的な生活習慣と不健康な生活習慣は、個人ごとに一方に偏る傾向があるからです。けれども、他のライフスタイル要因を考慮しても、食生活は加齢とわずかに独立した関連性を維持しています」と研究者はコメントしている。
出典は『Clinical Nutrition』
http://dx.doi.org/10.1016/j.clnu.2024.12.018