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プルーンで炎症を抑え骨の健康を保つ方法を探る新研究
プルーンを毎日摂取すると、骨シグナル伝達経路に関連する炎症マーカーが減少し、閉経後の女性の骨量減少の影響が軽減される可能性があるようだ、という研究報告。
研究チームは、183名の閉経後女性(55-75歳)を対象に12か月にわたってプルーンの効果を検証するランダム化対照試験(PRUNE研究)を実施した。参加者はランダムに以下の3群に振り分けられた。(1)対照/プルーンなし (70人)、1日50gのプルーン (67人)、および 1日100gのプルーン (46人)。
その結果、1日50〜100グラムのプルーンを摂取すると、炎症の制御を助けるタンパク質である炎症性サイトカインと、慢性炎症反応を引き起こすことが示されている主要な免疫細胞である活性化単球が大幅に減少することが示された。
具体的には、毎日50gのプルーンを摂取すると腫瘍壊死因子(TNF)-αの減少が見られ、100gのプルーンを摂取すると、インターロイキン-1β、インターロイキン-6、インターロイキン-8の分泌、活性化単球の減少が見られた。
「これらの発見は、プルーンにビタミン、ミネラル、フェノール酸、ポリフェノールなどの生理活性化合物が豊富に含まれていることに起因する可能性があり、これらが相乗的に作用して活性化単球と骨吸収性炎症性サイトカインの分泌を抑制している可能性があります」と研究者はコメントしている。
出典は『Journal of Nutrition』
http://dx.doi.org/10.1016/j.tjnut.2023.11.014