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ニンジンは糖尿病の治療に使える?

普通のニンジン(Daucus carota)が血糖値を調節する体の能力を高め、腸内細菌の構成に良い影響を与えることができるようだ、という研究報告。

研究者らは、2 型糖尿病を誘発したマウスを使って 16 週間にわたりニンジンの効果を検討した。マウスは不健康な人間のライフスタイルを模倣するために高脂肪食を与えられた。マウスは 2 つのグループに分けられ、1 つのグループには 10% のフリーズドライ ニンジン パウダーを補給した食事を与え、もう 1 つのグループにはニンジンを含まない食事を与えた。両方の食事はカロリーが一致しており、唯一の変動要因はニンジンに含まれる生理活性化合物だった。

実験の結果、ニンジン パウダーを摂取したマウスのグループで、ブドウ糖負荷試験で測定された血糖調節の改善が見られた。ブドウ糖負荷試験は、一定量の砂糖を摂取した後に体が血糖値をどの程度うまく調節できるかを測定するものだ。本研究では、マウスに砂糖溶液を与え、血糖値を経時的に測定した。

「私たちの研究では、ニンジンが腸内微生物叢の構成を変えることが示されました。ニンジンを食べたマウスは、腸内細菌のバランスがより健康的になりました」と研究者はコメントしている。

出典は『Clinical and Translational Science

http://dx.doi.org/10.1111/cts.70090



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