湘南地域の連携はポテンシャル無限だと思う。
※カバー写真はFoodbar Routeのナポリタン。ナポリタン好きで有名な私ですが、めちゃくちゃ美味しかったです。
オンライン化で人とコミュニケーション取りやすくなったのは、とても良いことだと思っています。これまでも時間を作って現地で会うことはできましたが、更に自由度は上がりました。ただ、ひざを突き合わせた生のコミュニケーションは、ノンバーバルな部分に大切な要素が溢れているため、これに勝るものはないなとも思います。
とはいえ、この状況下です。できることを、存分に駆使しましょう。
今夜は湘南4LOM役員会という、平塚・藤沢・寒川・茅ヶ崎の4つの青年会議所で構成される広域連携体の会議でした。
われわれ湘南のJCは、
自然を愛し
そこに育まれた
豊かな文化の未来を創造し
湘南市民として
活力ある運動を実現させ
よりよいまちづくりを
共に求めていくことを誓う。
これは、この4つの青年会議所の誓いの文(湘南JC宣言)です。
元来、青年会議所はそれぞれの地域のまちづくりを行う団体ですが、湘南4LOMは「湘南」というエリアで協力して、より良いまちづくりを共に目指すという取り組みです。15年前からは、「100万人が誇れる市民が輝くまち湘南」をビジョンに掲げて、「食」や「観光」をテーマに取り組んできました。
青年会議所は「単年度制」の組織のため、基本的には前年度を踏襲しなくてはならないわけではないですし、逆に翌年度を拘束することもできません。しかしながら、まちづくりである以上は組織の運動の一貫性がなければ、自分たちは良くても、周囲の信頼を得られないですよね。「それは去年の話しでしょ?だから今年は関係ありません!」とか言ってたら、誰も青年会議所に協力しませんし、信頼すらしてもらえなくなります。
ですので、この湘南4LOMでは、今は4ヵ年ごとにテーマを変えて、テーマ上の一貫性を持たせる形で進めてきました。
コロナ禍で運営の難しさを実感!
昨年からのコロナの影響で、基本的には全く別物の4つの青年会議所で足並みを揃えて湘南4LOMの事業を推進することは非常に難しくなりました。
というのも、青年会議所と一口にいっても、会議のプロセスや、年間のスケジュールは同じではないなんですよね。
茅ヶ崎青年会議所でいえば、事業計画は
【1か月目】
正副理事長会議に上程→次の理事会に上程(協議)
【2か月目】
正副理事長会議に上程→次の理事会に上程(協議)
【3か月目】
正副理事長会議に上程→次の理事会に上程(審議)
この3カ月全6回の会議を経て、ようやく承認され、実行に移せるようになります。この長いプロセスのために、外部との調整に苦労するなどの難しさもあるのですが、徹底して一つ一つの事業計画議案に向き合うことで、様々な事業の構想力や応用力が養われます。さらには、多くの人を動かして社会にインパクトを与えようとするプロセスは、向き合えば向き合う程にその人の力を引き上げるトレーニングにもなります。
ただ、このプロセスは青年会議所によって差があるため、湘南4LOMでも差があり、平常時なら問題ないのですが、非常時には一層難しさを際立てるのだなと学びました。
役員が諦めたら、それ以外のメンバーの可能性を潰すことになる
とはいえ、2020年中に皆でその難しさを共有すると共に、たくさんの学びを得ることができました。今年は「コロナだから」といって物事から逃げてはならず、ニューノーマルにいち早く順応して、改めて率先してまちづくりを推進する団体であるべきと考えています。
また、所属するメンバーにとっては、自分たちの所属する青年会議所の枠を超えて、近隣青年会議所のメンバーと交流できるのは大切な機会です。
ですから、湘南4LOMの事業の決定権を持つ役員会が、絶対に事業を諦めたらいけないと思っています。私たち役員が諦めてしまったら、役員以外の200名近いメンバーが相互に交流する可能性が途絶えてしまいます。せっかくコミュニケーションツールを使いこなせるようになったのですから、逆に今だからこそできるアプローチを追求する責任が私たちにはあるのだと、強く思っています。
湘南4LOMの可能性(私見)
さて、これから湘南4LOMはどうなっていくのか。実はその具体的なロードマップが描くことが難しくなってきているのが昨今の状況です。「湘南」という括りで一緒に取り組むことで、どのように3市1町の未来を描くのか。
目標が見えづらくなってきているからこそ、例えば湘南4LOMの結束で、全国大会や国際アカデミーを誘致したり、ASPACというアジア太平洋会議を開催したりするなど、大きな目標を共有することで、この取り組みはさらにずっと良くなるのではないかと淡い期待を持っています。とはいえ、私は来年にはこの茅ヶ崎青年会議所を卒業してしまうため、無責任なことは言えないのですが・・・
本当なら、オリンピック・パラリンピックも日本で開催することで醸成されるネットワークは貴重な価値があると思うのですが、今は(当然ですが)「開催できるかどうか」という点に焦点が絞られていて、そのあたりの価値が後退してしまっている感も否めません。それでもオリンピック・パラリンピックで結果的に日本に関心が向いている今、民間に経済面以外でどのようなレガシーを残すなのかを早急に議論すべきなのかなと感じます。
話しが逸れてしまいましたが、
この湘南が持つブランドをもっともっとまちづくりに生かして、世界に誇れるシーサイドエリアをどんどん発信できたらと思います。
コロナが終わってから、ではなくて、今こそ再始動のタイミングだと思います。