なぜ開催にこだわったのか(試住体験事業を終えて②)
8/7(土)〜8/8(日)で実施させていただきました茅ヶ崎を体験する試住事業。複数回にわたって振り返りをしていきます。
今日は、コロナや天候的にも良くないこのタイミングでわざわざ開催することにこだわったのか?という点について触れます。
先に書いておきますと、言うまでもなく事業実施については賛同しづらい人も多くいるのは承知していますし、青年会議所内部でも消極的だった人は多くいます。たぶん、これまでの事業であればこのような環境下での開催は断念し中止していたことでしょう(延期の可能性は事業計画上ありませんでした)。
私個人的な話で言えば、娘の記念すべき一歳の誕生日が事業当日だったこともあって、そこに試住事業が重なっただけでも妻は激おこでしたし、さらにコロナが過去最高に蔓延している状況で開催することにも批判的でした。
それはそうですよね。。
ですから、立場関係なくメンバー全体にも今回の試住事業への現地参加は任意で構わないとアナウンスしました。忖度もいらないし、無理もしないでほしい、というものです。
そもそも、青年会議所の組織としての例会には、定款上出席義務があるのですが、私の本音は「義務があるから出席する」のではなく、「参加したいから出席する」という例会・事業を目指すべきというスタンスです。だから、基本は自分で考えれば良いと思っていますが、それでも我が国の良さと言うか弱さと言うところで、忖度して無理をしてしまうという感じがあるなと思っています。
脱線してしまいましたが、今回の試住事業はメンバーの参加が1人しかいなくても、やり遂げようと考えていました。
それはなぜか?
率先してJCI茅ヶ崎が実証実験をすべきと考えた
実は今回の事業を検討し、参加者を募るプロセスで本当に多くの市内外の方々とコミュニケーションをさせていただきました。基本的には日頃お付き合いさせていただいている皆さんとのやりとりなので、誰ひとりとしてネガティブな反応を示す人はおらず、本当に恐縮でした。(ありがとうございます!)
そんな中で、とある行政関係者からも「今年の茅ヶ崎青年会議所さんは、なんだか雰囲気がちがう事業をやってますよね」って肯定的に言っていただくことがありました。
今回の事業を担当したのは、安武芳洋君を委員長とする地域経済活性化委員会という委員会で、要は「どうやって茅ヶ崎が稼ぐか」をテーマにしています。それは行政からすれば税収アップをどう生み出すか、民間からすれば売り上げをどうアップさせるか、さらには茅ヶ崎で新しいチャレンジをしたいという機運をどれだけ盛り上げられるか、というような言葉に言い換えることができます。
その一つの手法として、茅ヶ崎に生産年齢人口を増やすきっかけづくりとして、茅ヶ崎を体験して移住を検討してみません?という今回の事業を計画しました。
実際、類似の事業は全国でもいくつか先行事例があります。
ですのでこういう趣旨の事業そのものはモデルとしておかしくないなと考えていました。
今年は茅ヶ崎市もシティプロモーション担当という役職が秘書広報課の中にできましたし、茅ヶ崎を売り込む取り組みをしています。さらには、GDO(CHIGASAKI GOLF LINKS)様と茅ヶ崎市とで協定を締結したように、アクセルを踏んでいこうと言う意気込みが高まっています。(これはこれですごく楽しみ!)
当然、試しに茅ヶ崎に来てみて!という企画をしたいという声は至る所で聞いているわけですが、でも実際にそれを予算を持って実践しているところがあるかと言えば、なかなか難しいかなと思うわけです。
だからこそ、今回私たちとしては、まず率先して試住事業を立ち上げて、少人数であっても外から人を呼び込んで、茅ヶ崎を体験してもらう企画をやろう!と、皆様のご協力のもと準備いたしました。
当初は、「え、宿泊費も青年会議所で持つの!?」と私自身が理事長としてびっくりしていたのですが、蓋を開けてみればこのような最悪なコンディションで開催する中で実証実験である本事業を行う上では安武委員長の考えが正しかったんだなと、私の想像力の弱さを反省している次第です。笑
なんにせよ、なんとか開催をして、参加者の皆様から率直な意見を出していただけたことは、サンプルとしては少ないけど大変貴重な成果だと自負しています。
緊急ではないけど、重要なことであるという意思決定
これは先日このノートに書きました。
さっき書きましたように、下記のようなテーマは一朝一夕で解決できるものではありませんが、持続的なまちづくりの観点では止められない課題です。
大テーマ「どうやって茅ヶ崎が稼ぐか」
構成要素:
1.行政からすれば税収アップをどう生み出すか
2.民間からすれば売り上げをどうアップさせるか
3.茅ヶ崎で新しいチャレンジをしたいという機運をどれだけ盛り上げられるか
おそらく、茅ヶ崎市で何も手を施さずにこれまで通りの生活をみんなが送ってるだけでも、これまで茅ヶ崎ブランドを作ってくれた人たちのおかげで一定期間は問題ないと思いますが、(自治体間競争ではないですが)人口減少フェーズでまちの発展や次世代につなげていくことを真剣に考えるならば、市内外の人たちに選ばれるまちづくりをし続けなければなりません。
このようなテーマは、効果を感じづらいためについつい「不要不急」の声の中で弱まりがちだと思いますが、コロナの前に思考停止してはいけないと私は考えています。
たかだか青年会議所の活動(例会)にすぎず、一回立ち止まったところで社会的に影響があるかと言えば、ないと思います。でも、みんなも止まってしまっている中で上記まちづくりのテーマに向かって小さくともチャレンジを行うことは、その成果をみなさんと共有することで効果を最大化することができると信じています。