派遣の職場見学、顔合わせ、上手くいくコツ、裏事情もふまえて徹底解説!
派遣で働いたことのある方は、「職場見学、顔合わせ」を経験したことがあると思います
派遣コーディネーターと一緒に、派遣先企業に出向き、仕事の説明、場合によっては、テストのようなことをした経験のある方もいるかと思います
派遣法では、派遣先企業による「面接」は禁止事項となっています
しかし、この「職場見学、顔合わせ」が「面接」の機能を果たしている実情があります
この記事を読むことで、職場見学、派遣顔合わせと面接とは何が違う?!、応募から職場見学、内定までの流れ、採用されるための職場見学のコツ、をしっかりと理解することができます
派遣担当者もやっていた私がオープンにされない裏事情もふまえて、徹底解説していきます
■この記事で分かること
・派遣の「職場見学、顔合わせ」とは?!
・「職場見学、顔合わせ」の準備と流れ
・「職場見学、顔合わせ」で採用を勝ち取るコツ
派遣の『職場見学』『顔合わせ』とは?!
『職場見学』『顔合わせ』とは、
①派遣会社担当者、②派遣先担当者、③派遣候補スタッフ
の3者面談をする際に使う、派遣業界の業界用語です
一般的には、「3者面接」と捉えても構いません
派遣が初めての人の為に説明します
派遣で働く際には、
1.派遣会社へ登録して
2.派遣会社が紹介してくれた企業へ派遣スタッフとして訪問し、
3.そこで、3者面談が行われて、その後採否が決定する
簡略的に説明すると上記のような流れになります
今回、説明することは2.の部分です
この2.が採否が決まる上で最も重要なポイントになります
スケジュール
職場見学、顔合わせの当日は、事前に派遣会社担当者と待ち合わせをして、一緒に派遣先企業へ訪問します
派遣先企業へ到着し、席に案内され、ご挨拶から始まります
その後の流れとしては以下のようになります
職場見学、顔合わせのスケジュール
【STEP1】派遣会社担当者から、派遣先担当者へ派遣候補スタッフの紹介
職務経歴、スキル確認、所持資格
もしくは、派遣候補スタッフの自己紹介から始まる
派遣会社担当者から派遣先担当者へ「自己紹介をさせてください」との案内で、派遣候補スタッフが、自己紹介をする
【STEP2】派遣先担当者から、募集している仕事の内容の説明がある
仕事の詳細、注意点が説明される
【STEP3】派遣先担当者から派遣候補スタッフへ質問
スキルシート(候補者の案内書)を元に質問がされる
【STEP4】派遣候補スタッフから派遣先担当者へ質問
仕事内容を聞いた上で、派遣先に質問タイム
【STEP5】派遣会社担当者から派遣先担当者へ質問
気になる部分を派遣候補スタッフの代替として質問
※サポート役として
【STEP6】職場見学、顔合わせ終了
終業後、候補者は希望するかしないかを派遣担当者から聞かれる
【STEP7】採用、不採用通知が派遣先担当者から派遣会社担当者へ伝えられる
通常、一両日中に派遣会社へ伝えられる
※候補者が多いときは待たされる
【STEP8】派遣会社担当者から派遣候補スタッフへ伝えられる
採否の連絡がある 受け入れNGの場合は次の仕事の紹介
職場見学、顔合わせにおける【3つの禁止事項】
実際のところ、この「職場見学、顔合わせという名の面接」は派遣法では禁止されています
派遣法では、以下の禁止事項があります
・事前面接の禁止
・履歴書の提出の禁止
・派遣社員を特定する行為の禁止
派遣法における【派遣先が講ずべき措置に関する指針】において、しっかりと禁止がされています
参照:厚生労働省HP【派遣先が講ずべき措置に関する指針】
原則、派遣会社担当者が紹介した派遣候補スタッフを、派遣先は有無を言わせず受け入れなければならない
派遣先企業に派遣候補スタッフを断る権利はない
でも実際はどうでしょうか?!
派遣候補スタッフとして、何度も派遣先に受け入れを断られてきた方は多いと思います
これらのことが横行されているのなら、一層のこと事前面接を条件付き許可にして、法整備をした方が良いかとも考えます
ただし、派遣候補スタッフの意思で派遣先へ訪問すること、履歴書や職務経歴書の提出することに問題ありません
派遣先担当者からの説明事項、質問禁止事項
職場見学、顔合わせ時に派遣先担当者から説明される内容としては以下の内容があります
□ 会社説明
□ 募集業務内容
□ 必要スキル
□ 職場環境(社員数、男女比、組織構成、空調設備、休憩室、ロッカー等)
□ 一日の業務スケジュール
□ 残業、休日出勤の有無
□ 福利厚生
上記内容は最低限、押さえるべき項目です
職場見学によっては、担当者からの説明が不足する場合がありますので、説明がない場合はしっかりと説明しましょう
質問禁止事項としては、以下の内容があります
■ 本籍・住所・住居環境
■ 氏名・年齢
■ 既婚・未婚、今後の結婚や出産予定
■ 家族に関する情報
■ 学歴、職歴
■ 宗教・信条
■ 尊敬する人物
■ 支持政党・加入団体
しかし、実態は自己紹介もしますし、名前の確認もされますし、住所も確認(通勤手段)される可能性があります
参照:厚生労働省HP【公正な採用選考の基本】
職場見学、顔合わせで採用をもらう3つのコツ
ここからは、【職場見学、顔合わせ】を通して採用されるコツについて裏事情もふまえて説明していきますね!必見ですよ!!
事前準備
職場見学、顔合わせを予定する中で、事前準備はとても大切です
「事前準備で、採用の80%が決まる」と言っても過言ではないくらいです
■派遣会社担当者から派遣先情報を聞き出す
・企業側として、どのような人物を欲しがっているか?!
企業側が採用したい人物像をあらかじめ派遣会社担当者へ伝えています
それを踏まえて、派遣会社担当者は派遣登録スタッフの中から人選して、あなたに声をかけています
職場見学、顔合わせの際に、企業側が求めている人物にマッチした人物像をつくることができたらば、採用率がぐんと上がります
派遣会社担当者から「○○会社は△△のような人を欲しがっていますよ!」と言ってくれれば良いですが、伝えられない場合はこちらから聞くようにしましょう!
もちろん、企業側が要求する条件(残業、休出ができないとダメ、○○資格を持っていないとダメ)をあなたが全てクリアするの難しいかもしれません
それでも、あなたの努力で解決する条件はクリアしていく方がより採用率はアップします
・派遣先担当者からどんな質問がくるか予想
事前に、派遣会社担当者に職場見学当日に先方からどんな質問がくるか、聞いておきましょう
工場系の職場であれば、ライン作業経験の有無について、取り扱っていた品目について、機械オペレーターの経験があるか、「かんばん方式」が分かるか?!
物流系の職場であれば、ピッキングの経験について、取り扱っていた品目について、ライン作業経験の有無、検査作業経験の有無、伝票の見方について
事務系の職場であれば、PCスキルはどの程度必要なのか?!ブラインドタッチ、エクセルレベル(表作成、関数、マクロ)、ワードレベル、パワーポイントレベル(プレゼン資料)
販売系の職場であれば、販売ノルマはあるのか、売上目標はどのくらいか、接客経験が必要か、商品ターゲット層について、アパレル系であれば試着販売であるか、シフトは希望休日が出せるか
上記事項を事前に準備、対策することで、【職場見学、顔合わせ】がスムーズに行われ、良い印象を持ってもらえ結果、採用率がアップします
■当日の服装
服装は受ける会社の業種によって、選んでいきましょう
製造、物流、軽作業
カジュアル過ぎないものでOK!
靴はスニーカー 工場内を歩いて回ることも予想されるので、歩きやすい靴で
スカート、短パンはNG、長ズボンスタイルで
女性の場合は髪は結ぶ、装飾品は付けていかない
爪はしっかりと整えておく
メイクはナチュラルメイク、マニキュア、指輪は取っておく
事務系
スーツ姿でも良いが、オフィスカジュアルでもOK
色は地味目に押さえて、清潔感があるように
接客、販売サービス系
アパレル販売などは服装センスも職場見学、顔合わせ時に見られているので、募集ブランドにふさわしいテイストに合わせていくのがベスト
※募集ブランドと必ずしも同じブランドに合わせる必要はない
通常、物販系であれば、カジュアルな服装でもOK!
■派遣先企業に聞く質問内容をあらかじめ考えておく
これは非常に大切なポイントで、必ずと言っていいほど、職場見学、顔合わせ時に派遣先担当者から「何か聞きたいこと、質問はないですか?!」と聞かれます
ここで、「特にないです」は寂しすぎます。。。
先方からはあまり興味がないのかな?!とネガティブに捉えられてしまう可能性があります
積極的に質問はした方が良いです
聞きたいことが特にない、考えられない場合は、
「この仕事で特に注意すべき点はどのようなことがありますか?!」
と聞いてください
この質問で、この仕事における重要ポイントが出てきます
私は必ず、この流れを派遣候補スタッフへ伝えてきました
【職場見学、顔合わせ】の当日スケジュール
【STEP1】派遣会社担当者と事前合流する
派遣先企業の入り口や近くのコンビニで待ち合わせをして一緒に出向く
【STEP2】派遣先企業で派遣先担当者と対面、挨拶
3者が席についてご挨拶
【STEP3】派遣会社担当者から、派遣先担当者へ派遣候補スタッフの紹介をする
職務経歴、スキル確認、所持資格
もしくは、派遣候補スタッフの自己紹介から始まる
派遣会社担当者から派遣先担当者へ「自己紹介をさせてください」との案内で、派遣候補スタッフが、自己紹介をする
【STEP4】派遣先担当者から、募集している仕事の内容の説明がある
仕事の詳細、注意点が説明される
【STEP5】派遣先担当者から派遣候補スタッフへ質問
スキルシート(候補者の案内書)を元に質問がされる
【STEP6】派遣候補スタッフから派遣先担当者へ質問
仕事内容を聞いた上で、派遣先に質問タイム
【STEP7】派遣会社担当者から派遣先担当者へ質問
気になる部分を派遣候補スタッフの代替として質問
※サポート役として
職場見学、顔合わせ終了
上記の中での重要ポイントは3~6の先方とのやり取り対応です
まず、こちら側の基本スタンスとしては、「明るく、元気良く、ハキハキ、笑顔で!!」
これが何より大切です!
あなたが逆の立場で企業先担当者としたら、「こういう人物なら、周りともコミュニケーションを取って上手くやっていけそうだし、印象も良いし来てもらいたいな」と思いませんか?!
ある程度、演じる部分があっても良いです!
この時だけは名俳優になった気持ちでやれば良いのです(^^)
時間的には長くても1時間あれば終了します
終了後は、採否の結果を待ちます
採否待ちの際にやるべきこと
採否の結果については、連絡が来るまで、早くて当日、長くて2週間位かかることもあります
1名の募集に、5社の派遣会社から10名職場見学があった、なんてこともありました
10名もいれば、先頭バッターから最終面談者が終わるまでかなり時間がかかるのも理解できますね
「極力早く就業したい」という希望があれば、数社の派遣会社へ同時登録をして、職場見学、顔合わせのスケジュールを順に組んでいきましょう
筆者が面接した方の中で、10社掛け持ちで派遣登録をしている方もいました
経験上、1週間以上待たされた中での、採用率は低いものです
平均3~5日迄で返答がくれば、良い結果の可能性はあるでしょう
また、不採用になった場合は、派遣会社から別の求人の紹介がある場合もあります
派遣会社としては、あなたを「何としてもどこかの企業へ勤めてもらいたい」が本音です
生々しい話、派遣会社担当者はあなたが就業することで、給料をもらえるのです
時にはあなたの希望通りではない求人を紹介してくるかもしれません
その場合はもちろん断ることができます
第一志望の会社に採用をもらえるように、上記のコツを上手く使って就職活動に役立ててください
まとめ
以上、「職場見学、顔合わせ」について見てきましたが、そもそもこの「職場見学、顔合わせ」の実態は派遣法では禁止事項にされています
その上で、実情としては派遣会社も派遣先企業も理解しながらも、それが横行されているのが実態です
それでも、求職者としてはこの「職場見学、顔合わせ」を上手く乗り越え、採用の切符を手に入れたいものです
上で詳しく説明したコツを上手く使い、採用の一助になれれば幸いです
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