たぶん最後のラブレターを書いた
同棲していた彼をスッキリすぐに忘れられるはずもなく。
連絡を取り合ってはいるものの、
今までみたいに毎日のようには続かないし
彼はキリのいいところで返事をしなくなる。
彼発信の連絡もほとんどない。
別れても連絡を取ってしまっているから、
関係性が変わってしまったことを痛感する。
もし、次会う時、彼に私はどう映るだろう。
私への気持ちはもう消化されてしまっただろうか。
会ってそれを痛感するのだろうか。
私はそれに耐えられるんだろうか。
どんどん思い出になっていく。
声も顔も写真と記憶の中にしかなくなっていく。
過去の彼を好きなんだと気づく日が来るのが怖い。
会いたいけど怖い。
どうしても忘れられない。
望み薄だろう。
それでも、彼のいない時間に私がどう感じていたかを伝えずに終わってしまったら、私はきっとずっとここから動けない気がした。
この思いをぶつけることは、自己満でわがままだと思いながら、便箋に手を伸ばす。ごめんなさい。
何度目かの手紙。
彼を思って手紙を書く時間はやっぱり幸せで、
思い出して嬉しくてでも悲しくて。
渡せるかどうかもわからない。
たぶん彼の答えは決まってる。
あの日からきっと変わらない。
それでも。
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