肩をもげ

生まれてこの方、肩こりや腰痛の悩みとは無縁でマッサージにも行ったことが無く、滅多に医者にもかからないので自分の体調や体の癖を客観的に理解する機会が無に等しい。肩がこるってどういう状態なの？ギター背負ってて「重たくて体が疲れるからダルい」感覚はまた違うの？そういや去年、「ギターを持ち歩くのが面倒」という理由で加入してくれるギタリストを一年中探したな。一年かけて結局自分が弾いた方がマシ、というところに落ち着いたけれど。

ギターを持って歩くのがダルすぎるのは肩が凝っているからなのか。「知る」為にマッサージに行ってみたい気持ちがありながらも、他人に肩やらを掴まれたりするのが嫌すぎる。先生、私の身体はどうなんですか。本当は泣いているんですか。海はどうですか。山はどうですか。決めるなら今なのか。どうせ残り少ない人生だ。フと時間が出来たタイミングで、マッサージ店（セクシーでない方）を見かけたら次こそは入店してみようと思う。私と直接面識がある方は次に会う時を楽しみにするといい。以前に増して決意に満ちた顔つきをしているだろうから。

「あーまじ肩こり理解不能だわー」「あー腰痛なったことねーわー身体若けーわー」で地獄のミサワフェイスを決め込んでいた私にとって、実はめちゃくちゃ肩が凝ってたなんて言われた日には穴がいくつあっても入りきれない。誰も砂をかけてくれない程に恥ずかしい。全てのメッキが剥がれる場所はマッサージ店なのかもしれない。虚栄や自意識を完膚なきまでクレンジングするギロチン台は、町中にあったのだ。私と直接面識がある方は次に会った時はハンカチを用意するといい。私の涙と鼻水で汚れても大丈夫なやつな。つまんね～～～。