動画補足記事:「Snow Peak ヘキサイーズ1で過ごす初秋の夜」にまつわるあれこれ
ちょっと間が空いてしまいましたが、相変わらず、「人のいない平日に出かけるソロキャンプ」はポツポツと継続しています。夏休みシーズンはやはり人が多く、9月の連休の頃もあちこちのキャンプ場が結構な人手で賑わっていましたが、「直前まで雨予報だったが結局晴れた平日」とかだとかなりの確率で完ソロ、もしくはそれに近い状況になりますね。
今回アップした動画はそんな「雨が降らなかった平日」にお邪魔した、長野県松本市の「三城いこいの広場オートキャンプ場」でのソロキャンプの模様です。
スノーピークのソロテント「 ヘキサイーズ 1 」
今回のテントは、スノーピークのソロテント「ヘキサイーズ 1」でした。
前回、同じくスノーピークのソロテントである「ミニッツドーム Pro. Air 1」の初張りということで、せっかくなので、とばかりにスノーピークのギアをてんこ盛りで楽しんできたのですが、それがすごく快適だったこともあり、今回も同じくスノーピークで遊んできたわけです。
ついでに、ミニッツドーム Pro. Air 1と比べてみようか、ということで、今回はソロキャンプなのにテント2張りという、よく分からない設定のキャンプにしてみました。自分自身、設営・撤収にかかる時間とか、サイズ感などをつかんでおきたかったのですが、実際に並べて立ててみると違いが一目瞭然で、変に補正のかかった記憶に惑わされず、フラットな比較ができました。ミニッツドーム Pro. Air 1も非常に良いテントなのですが、やはりヘキサイーズとは方向性が全然違っていて、並べて二つ張ってみる、というのはなかなか面白い体験でした。
ともあれ、「ヘキサイーズ 1」ですが、このテントの特徴は、やはり何と言っても「タープと一体型」というコンセプトです。出来上がりの形としては小型の一人用ソロテントに大きめのタープで「小川張り」をしたような感じになるのですが、このテントはさらに突き詰めたデザインで、2本のポールで張った六角形のタープに「テントを吊す」という構造になっています。テントが単体では自立しないんですね。こんな感じで。
この構造のおかげで、設営・撤収がシンプルになっている反面、設営形態が固定されるので、ソロテントの割に、かなり広い場所でないと使えない、という制約もあります。実際、大きく前方に張り出したタープと、そこからさらに前に張るガイラインも含めて考えると、最低でも8m x 5m くらいのスペースが必要になります。
ただ、そのスペースが余裕で確保できる場所であれば、このテントの最大の魅力である、大きく張り出したタープが作り出す非常に快適な「半野外」空間を楽しむことができます。
この「半野外」の「オープン前室」とでも言うべきスペースは、テント側を背にして座ると、背後から徐々に大きく広がっていく構造のせいで強烈な開放感があって、普通に2本ポールでタープを張っている状態より、さらに強く「ひらけている」感覚が味わえる気がします。
ただしその代わり、風は吹き込み放題で、雨など降ろうものならちょっとした風でも簡単に降り込んでくる上、普通のタープのように「じゃあ少しクローズ気味に変えるか」と言うわけにもいきません。今回のようにアイアングリルテーブルを広げてローチェアを出して、などとやっていると、それらを待避させる場所もありません。(最悪、テント内に入れることはできますが、自分も入ると恐らくぎゅうぎゅう詰めになります。)
もちろん、人間だけならテントに入ってしまえば、テントの方は生地の厚さ等も含めてとてもしっかりしているのですが(この点は軽量・携帯性を重視しているミニッツドーム Pro. Air 1よりしっかりしています)、個人的には、人間だけ待避すれば済むような身軽な設定でいいのであればそもそもヘキサイーズでなくても、という気がするので、やはりある程度、天候が確保できることを前提に、テーブルや椅子などは余裕を持った構成で、それほど過酷ではない自然に身を浸す、的な使い方がいいのかなと思います。逆に、天候の予測がつかないとか、悪天候が予想されるような時には最初からこれを持ち出すべきじゃないだろうな、と。
しかし、そういう悪条件でなければ、個人的にはこのテントはある意味、理想形の一つです。背中を預けられるテントがあって、ゆったりと座れ、立っても頭上に余裕があるオープン前室からは、180度の全方位が開けている、というのは、「中と外を遮断せずに繋げる」発想を持ったこのテントならではの愉悦ではないかと思います。
今後の予定
今回のキャンプには、実はもう一つテーマがあって、「Sigma fpのカラーモードを比べながら試してみる」というものでした。前回の記事で「Sigma fpのカラーモード:OFFがいい」という話を書きましたが、それを受けて、じゃあカラーモード:OFF以外はどうなんだ、というのを試してきたわけです。ちなみに前回の記事はこちらです↓
fpには多彩なカラーモードが搭載されていますが、その一部をピックアップして、いくつかのシーンを同じ設定でカラーモードだけ変えて撮る、ということをやってみたわけです。(↓実際の撮影風景)
尺の関係と、あと、その「同じシーンが繰り返し何度も違う絵面で流れる」というのが、果たして見てて面白いのか、というのがあって、今回の動画にはそっちのフッテージは採用しませんでしたが、せっかく撮り貯めてきたので何らかの形にはしたいと思っています。
あと、さらに、この動画をアップロードしてこのエントリーを書いている時点で、既に一度、キャンプに出かけていたりします。もちろん、そのキャンプでも動画の素材は撮ってきているので、早めに編集してアップロードしたいと思っているのですが、時すでに十月、ということで、いよいよ本格的にキャンプが楽しい秋・冬シーズンが始まろうとしているんですよね。
動画編集がキャンプに出かけるペースに追いつけなくなると、流れとしては大変よろしくない気がするので(素材が溜まった挙句、その心理的な重みで動画制作が完全にスタックする可能性がありそうで)、ちょっと頑張っていきたいと思います。
その一方、キャンプの方は、本当にここからがキャンプ本番という感じなので、いろいろ持ち出したり試したり、もりもり活動していきたいところです。今年はTschumのシェルターテントもあるので、ぜひ、冬のミニマルブッシュクラフトキャンプにも挑戦してみたいですね。
それではまた、次のキャンプで。
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