海外出版ニュース 5.10.2020 英小出版社の6割が経営存続の危機
イギリスで業界誌Booksellerが行なったアンケート調査に答えた72社の小出版社の半数以上がパンデミックの影響で秋までに倒産するかもしれない不安を抱えていることがわかった。
著者を迎えてのイベントもできなければ、刊行日は先延ばしになり、ロックダウンで書店は閉店を余儀なくされている中で、57%が収入が途絶え、85%が売り上げが半減したと回答している。
Booksellerのフィリップ・ジョーンズ編集者がいうには、「英芸術協議会がサポートしているようなインディペンデント系の出版社は、大手が見過ごすようなニッチな分野の本や、BAME(マイノリティー層を指すイギリス用語)や労働者階級の新人ライターを発掘してきたのが、できなくなる」という。
この危機を回避するために、クラファンキャンペーンや政府支援など、組織だった救済措置が必要だとガーディアン紙は書いている。
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