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日常と人生とチャレンジ
これは世のため人のため、誰かと一緒にというようなチャレンジではなく、私一人が自分のために完全自己満足でやっている些細な事だが、私の日常生活は常にとあるチャレンジと共にある。それは常に資格・検定の取得を目指しているというものだ。
1.これまで
今でこそ、このチャレンジは趣味の一つだと自負できるほどになっているが、幼少期は苦痛だった。正直、受ける必要性もわからず周りにながされるままに勉強していた。
最初のチャレンジは小学校低学年の頃だ。母が漢字学習の一環にと、漢字検定の取得を提案してきた。漢字の読み書きができて損をすることは無いし、学校の漢字テストの酷い点を回避できてラッキーくらいのノリで、毎年受験することにした。
英検も小学校高学年から受け始めた。これは当時通っていた英会話教室が試験の準会場になるからわざわざ遠方まで受けに行かなくていいという理由と周りの同級生も受験すると言っていたため、置いていかれるわけにはと思い受験した。
つまり、自分の意思で○○を受験したいと思ったことはなく、周りからの情報や様子が前提にあった。やらなかった場合、自分が今後周りと比べてどうなるかというのを判断し、仕方なく受けるという非常に受動的なものだった。
2.大学生になって
考え方が変わったのは大学生になってからだ。それまでの受験のための勉強には苦手意識を持っていた。だが、大学生になってから好きなことを自由に学べる環境を得たことで、学ぶことの楽しさを思い出したのと同時に、心の余裕もできた。バイトもしていたため自由に使えるお金もあった。
折角なら授業で学んだことの確認がてら、もっと教養を深めたいと思った。これが、私の現在まで続くチャレンジの本当の入口である。
3.目標の設定
検定や資格にチャレンジするにあたって、まず目標を立てた。
①1学期に1つ以上何かしら取得する
②資格・検定のジャンルや内容は自由。
この目標ならば、大学は春と秋の2学期制のため最低でも1年間で2つ取得でき、興味のあることを勉強することで無理なく学び続けられる。結果、4年間で6つの検定と2つの免許(車・二輪)を取得した。
だがこの目標には致命的な欠点があった。②でジャンルや内容を自由にしたことにより、趣味系のものばかり取得してしまったため、履歴書に書けるような実益系のものの取得を疎かにしてしまった。今まで取得してきたものはあくまで自己満足でしかなく、世間的な評価に繋がるものから逃げてきたんだなと、大いに反省した。また、コロナ禍真っ只中だったこともあり、受験環境の変化や外出が憚られることもあってか、自分の中で今後を見据えての判断や行動が上手く出来なかったところも反省している。
(大学生の時に受けたもので2つ国家資格があったが、両方とも不合格だった。この2つがあれば多少現状は変わったかもしれないが、今更言っても後の祭りである。1つは内容的にもう勉強する気力がないが、もう1つはこのままでは悔しいため今年の秋にリベンジする。)
4.現在と今後
だが学んだ知識や勉強をしたことは決して損失ではないと開き直った。学んできたことや勉強に費やした時間、当時その判断をした自分自身を否定したくはない。
以前の投稿にも書いているように、現在は次の仕事に向けて準備中だ。勿論、この趣味は継続している。大学時代の反省を踏まえて今後のことを見据え、受験するジャンルや内容を吟味した。だが、趣味系0で実益系のものばかりだと嫌になりそうだと思い、数回に1回は趣味系も挟むことにした。
5.6月で実益寄りの検定を2つ受け、両方とも合格した。今週末は趣味系を1つ受け、今月1つ、来月に2つ実益系を受ける。
5.私とチャレンジ
勉強をすることは好きだ。学ぶことは自分の人生を豊かにしてくれると信じている。頭の隅に留めていた知識がどこかで別のものと繋がった時の嬉しさは何ものにも変え難い。尚、それまでに費やした費用は考えないことにする。
ついでだが、検定や資格の他に、語学や古典、理系科目等の勉強も続けている。実家に眠っていた中高生の時の問題集やテキストを引っ張り出し、自分なりの「学びなおし」をしている。当時曖昧に覚えていたことや完全に理解していなかったところに時々出会うが、今になってもう一度考えるとスムーズに暗記できたり、容易に理解できることがある。懐かしさを覚えながら問題を解いていくのは楽しい。
生涯学習という言葉があるが、私はこの言葉の通り、生涯にわたって学び続けることが人生の目標の1つだ。現在はスキルアップ寄りの実益系の検定や資格を取ることを重視しているが、余裕が出来たらもっと幅広く今まで触れたことがないジャンルの勉強もしていきたい。それが周りから見て役に立つか立たないかはさておき、自分が納得出来て楽しめるのものであれば良いと思う。
私がこのチャレンジを死ぬまで辞めるつもりは無い。今後の人生で、どんな知識を得られるのか楽しみだ。
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語学勉強はほぼ毎日続けている