僕たちZ世代が疲れた理由
Z世代,よく耳にしますよね。1996年生まれの僕は,ちょうど該当世代(1996年以降に生誕)。
不景気に育ったことで思考が現実主義に,小学生のころから携帯をもち,ネット環境も整っていたデジタルネイティブ。よく若者向けにマーケティング戦略をする際に使用される言葉なので,気になった人は調べてみてください。
最近,Z世代が疲れているという記事を読みました。
記事のタイトルは,こんな感じです。
映えに振り回され,,疲れたZ世代が求める低刺激生活
Z世代に広がる「サスティナブル疲れ」
「好きを仕事に」疲れのZ世代
企業がサスティナブルと掲げる商品に対する嫌悪感,
プラスチックストローが紙ストローになる違和感,
ヴィーガン系の投稿との距離感
など,マーケティング戦略に組み込まれてしまったからゆえの,どこか冷めたプロモーションに疲れているようです。
「こういうことをすればいいんでしょ」感がひしひし伝わってくるからでしょうか。
生意気だと思うでしょう。
けど,僕らが疲れてしまったのには,世代背景があると考えます。
まずはキャリア教育です。
キャリア教育のスタートは,ちょうどZ世代の生まれた頃に重なります。
僕らより少し上の世代で,ニートやフリーターが増えて危機感をもったこの国は,「夢をもとう!」と方針を掲げ始めたんです。
実際に僕らは小さいころから「将来の夢はなんですか?」と問われ続けてきました。紙に書いて後ろに張り出されたし,卒業文集のクラスのページに書いたりして,夢をもつことはいいことだ!という教育方針の下で育ちました。
僕らはずっと大人の目を気にしながら夢を語ってきました。
そんな僕らは,いざ大人になったとき,「え,やりたいことなんてない」という冷めた現実と直面することになります。プロ野球選手,ケーキ屋さんなど。これは「こういう夢を語ればいいんでしょ」感を幼いころから学んできたおかげで,その夢を語るだけで,実際になりたいことをイメージできなかった。その現実は非常に疲れる。
さらにその傾向を強めたのは,SNS。これはもう自分と比較するツールでしかない。僕らにとって,「映え」は当たり前。時流に合わせた映えに,いつもアンテナを張っている。「こういうことをすれば(呟けば)かっこいいんでしょ」感に,どっと疲れる体質になったのではないでしょうか。
疲れた僕らが求めているのは「本質」です。サスティナブルを掲げる以上に,それが社会に具体的にどういうインパクトを掲げるのか,なぜ紙ストローなのか,プラスチックはどこまで環境に悪いのか。また環境以外にも,政治意識も投票することでなにが変わるのか,防災の効果はどこまであるのか,ボランティアは本当に役に立っているのか。
きっとそんな「本質」を欲しています。それに気づいたZ世代は徐々に表に出るようになっています。僕も彼らに負けないように,日々の疑問を声に出していきたい。
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