読むこと
読むことが情報を得るのに最適だと思うから本やら取扱説明書やらレシピ本やらがあるのだと思う。
しかし毎日子どもと接すると文字を読むことが二次的三次的な意味合いしかないことに直面する。問題を読まない子が圧倒的に多数だからだ。
一つにはかなり幼い頃からタブレット学習などでパターンプラクティスに晒されていて、読んで考える前にテキトーにまずやるという癖がついているのだ。
加えて感覚操作というやり方である。試行錯誤から学ぶ。あるいは学ばないでただ文句を言う。またはわからないと拗ねる。
こちらを見ながら聞く,と指示を出すと半数以上の子は見ようともしない。読むどころか聞いてもいない。
なんなら聞いてください!というともっかい言って?とそこらじゅうから聞いてくる。質問です!と今言ったばかりのことを聞く。プッシュとプルではないが、自分から欲しい情報以外遮断している。
この状況、学習には不向きである。
高いお金を払って塾に通わせることから得られるものは実は大変に多いはずなのに知らなーい!聞いたことなーい!みたことなーい!とまるで得意気にいうこどもたち。しかし目の前にあるものを見ずに、前にいる人の話を聞かずにスマホばかりのぞいて背を丸めているメガネたちは自らを自分はコミュ障だと決めつける。
いやまず読もうとしよう。話を聞こうよ。