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つぶやき日記#15 ー Note を読んで学ぶこと ーWorkplace Phone Phobia 職場の電話恐怖症



前回、
電話対応にイラついて、

電話での対応って難しい、という投稿をしました。

すると、
投稿の下に、
電話対応に関する投稿がたくさん載ってきた。
これはNote で自動的になされることなのですが、
実は今まであまり気にしていなかったので、
ほ~っと感心しながら
関連記事、となるものをいくつか読ませていただきました。

年配者の私が、電話口での対応の長ったらしさに、
つい、イライラが募って暴力的になってしまう、
という内容の投稿をしたのですが、
それとは対照的に、
電話が嫌いだ、
電話に出たくない、
電話に恐怖を覚える、
などの記事が、たくさん載っていることに気づかされました。
大半が、若い方々のようです。

読んでみると、
「なるほど、なるほど」
「こんなふうに思っているのか。真面目なんですね」
「えらい。私だったらこういう時は、ガチャっと切る」
「それは電話が悪いんじゃなくて、対応してる上司の頭と性格が悪いんですよ」
などなど、
いちいち納得もする。

とはいえ「ガチャっと切る」という定型句が出る時点で、
もう、時代遅れ、out of date だわ。
今はなんていうんだろう。
「プツッと切れる」(神経が切れる時もこう言いますね)
とか
「切断」だろうか。

しかしまあ、

電話が一人に一台与えられているということは、

「これはお前の番号だ」
と、指定されているのと同じ。
一種のIDナンバーになっていて、逃れられない。
昔だったらできた、言い逃れ。
「しょっちゅう留守にしていたもので、気がつきませんでした」
とか
「家の者が勘違いしたみたいで、伝言(メッセージのことですよ)聞いてないんです」
とか、
適当な言い訳ができる状況じゃないみたい。
どんな言い逃れも許されない世の中になっているのだ。


そしてこうなってくると、
私の苦手な、とてもまめで真面目な方々が、
目を釣り上げて問い詰めてくる温床となる。
「私のケータイの記録では、
何月何日何時にあなたのケータイに連絡を入れてます。
その記録は残っていますね?」
「ああ、今、気づきました。申し訳ない」
「でも、最低3回はかけています」
「それはお手間をとらせて···」
「それなのに、
書類の返信をいただいていませんよ。
どういうことです?」
「それは···」
やりたくないからです、
とは言えないのである。

しかしである、

上のような問答も、
会社などで、
電話の後に、直接顔を合わせる機会がある場合に限られる。
今って、そういう機会があるのだろうか。

つまり、電話で頭に来た場合、
今度会ったら相手に向かって、
こうも言ってやろう、ああも言ってやろう
という思いを胸に膨らませる。
そして、
相手に会った時に、きつく出てしまうのだが、
その時に、
「しまった、言いすぎた」と思った時点で、
すでに怒りは消えている。
だが、
「ここまで言われるなんて、ひどい」と感じた相手も、
自分側の理由や主張をする。
だから、
時にはお互いの声で、
会話がかき消されるようなこともあるが(つまり、言い合いですね)
落ち着いて聞いてみると、
お互いに、
相手を見下しているわけでも、バカにしているわけでもなく、
むしろ真面目に頑張っているのがわかって、
まあまあ、今回は···となり、
これからはお互い気をつけるということで···。
みたいに収まるのである。
が、現代は、
顔を合わせて同時に言葉を発しながら、
感情を高め合い、そして宥めあい、
お互いに調整を取り合う、
という機会が著しく取り上げられている。

たまに顔を見てもZoomとかで、
みんなが同時に発言できるわけではないのだ。
理論上は、みんなが同時に発言する必要はないのかもしれない。
が、でも実は、
たかぶった感情で発言している時も、
人間は周りの人の声も聞いているものである。
耳に入るのは相手の発する
「まあまあ」
と宥める声や
「それは誤解ですよ」
と説明する声や
「昨日、あれから色々あったんです」
と言い訳する声などなど。
そういう声の応酬を耳にし、周囲の雰囲気を感じ取りながら、
人間は心のバランスをとりつつ
自分の位置を把握するのではないだろうか。

そういう機能が失われていく現代って···
しかも若い世代の人にとっては、
そういう機会は、失われていったのではなく、
最初からそんなものは存在しないのである。
うーむ。

などと今頃首を捻っている私は、

もちろん、up to date最新の  trend 潮流から
大きく遅れているわけで。
この手のコラムや研究は、
すでに世界中で盛んに書かれているものらしいです。

ちょっと長いけど、BBCのコラムを紹介したい。
キーワードは #Generation Z #Z世代
#Mobile Phone #携帯電話  となっています。

この長い文章、前半は、どんな世代がどの程度、電話をかけたくないと思っているか
など統計的な話です。


そして、中頃にある、

Workplace Phone Phobia
職場の電話恐怖症

という、中見出しあたりが、私は興味深いと思いました。

Phobia は、~~恐怖症として、いろんなところにつけて使われます。
Work-phobia なら、出勤恐怖症
Acrophobia 高所恐怖症、なのはよくご存知と思います。

参考まで:

いずれも大変だなあ、と思った一文を
載せさせていただきます。

まず、31歳の弁護士の言葉として、

He says "it's the anxiety associated with real-time conversations, potential awkwardness, not having the answers and the pressure to respond immediately," that makes him hate talking on the phone.
<訳>
彼がいうには「リアルタイムの会話で、気まずくなったり、答えられなかったらと思うと不安だし、すぐに返答しなければならないというプレッシャーもある」ということが電話での会話を嫌う理由だ。

www.bbc.com

一方、64歳の事業経営者の言葉も載っている。

James Holton, a 64-year-old business owner, says his younger employees rarely respond to phone calls and "either have a default message that says they’re busy or they put my number on diverted calls, so the call never goes through".
"They always have an excuse up their sleeves, with the most common being that my phone is silent, so I never saw it and forgot to call you later.”
<訳>
64歳の経営者、ジェームズ・ホルトン氏は、若い従業員が電話を取ることはめったにない上、「(かけても)電話中というデフォルトのメッセージが表示されるか、もしくは、私の番号を転送電話に設定していて、決して電話がつながらない」と話す。
「彼らはいつも言い訳を用意していて、最も一般的なのは、私が電話をサイレント設定にしていて気がつかず、後で掛け直すのを忘れたのだ、というものです」

www.bbc.com

いやあ、どこの世界も大変ですね。
苦笑いです。
若者のほうが、
携帯電話機能の設定については上手ですから、
さもありなん。
私から電話をかけてほしくなかったら、
私のかけた電話も、
全て私に転送されるようにしちゃえばいいんですね。
電話がかかってきても、
サイレント設定にしていて気づかなかったこちらが悪い、
ということになっちゃうなんて。
確かにこの歳になると、そういうことは頻発するので、
指摘されると言い返せないです。

でも、この問題が日本だけのものじゃないって、
よくわかりました。

Noteを読んで、色々気づかせてもらってます。


Photo bysuyaco様、素敵なイラストを使わせていただきます。
ありがとうございます。

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