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悔しさと嬉しさ 〜 U-13 vs 川崎フロンターレ・第2戦
2024年6月23日(日)
5月にU-13デビュー戦としてフロンターレさんと試合をしてから約1ヶ月。
U-13としての2試合目は、再びフロンターレさんと。
前回の模様 ↓↓
同じ相手との定期的な再戦は、お互いの成長を計れるのでとてもいい機会。
フロンターレさん、今回もありがとうございました!
前回の試合ではスタメンやフォーメーションなどをこちらが全て最初から決めて伝えましたが、彼女たちのこの期間の成長を証明する意味でも今回は選手に決めてもらう形になるのがベストだよなと思いつつ、それをこちらでトップダウンでやらせても意味がないので前日の練習後に「どうしたい?」と中1選手たちに聞いてみました。
彼女たちで少し話した結果、1本目のメンバーは自分たちで決めたいということだったので、ならばと彼女たちにお任せ。
キックオフ時間、10:45〜だったのを確認ミスで10時からだと思い込んでいた久保田のせいで、みんなとても早い集合。
「LINDAの選手たち、みんな集合が早いですね!」
とフロンターレの方にも爽やかに驚かれ。
「え、えぇ、そうですねー」とお茶を濁しておきましたが単純に私の確認ミスでした。みんなごめん!!
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ちなみに作戦ボードを忘れてしまったので僕のiPad使ってもらいました。こうして僕もしょっちゅう忘れ物したりヘマをするので、選手たちに忘れ物や遅刻などを責めたことは一度もありませんw
iPadを使ったことで、待受画面を彼女たちの集合写真にしてることがバレてめっちゃニヤニヤされました。超絶に気まずいw
「知ってた」(某Hさん)
時間を間違えたりボード忘れたり。そんなボケボケの久保田よりも数段大人な彼女たち、メンバーを決めるだけでなくウォーミングアップも自分たちでやると言ってきてくれました。もうナイスすぎます。
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1本目、パスをインターセプトされてそのままカウンターだったりサイドを突破されて切り込まれてなど、フロンターレ選手たちの高い個人能力でエリアを剥がされ失点を重ねる形に。
しかし相手ボールを奪うシーンも前回から大幅に増え、前回はほぼ超えられなかったハーフラインを何度も超えるシーンも増え。そして前回は1回も入ることさえできなかった相手ペナエリアに侵入し惜しいシュートをいきなり放つなど
「前回はできなかったこと」が1本目から多く見られる、そんな試合となりました。
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彼女は外したことを謝っているけど、あそこに侵入ししかも1タッチで打ったことがことが素晴らしい。笑顔で謝ってるのもいいね
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逆にこれは失点のシーンですが、お互い笑顔で慰めあってるところがとってもいい。下を向いて悲壮感漂わせる必要なんて、全くないんですよね
1本目に失点を複数招いた原因は相手のボールを奪った後の判断の質、相手ボールに対するアタックの仕方、味方からのパスの受け方などの問題でそれが明確だったので、ハーフタイムにそこのところとマインドの部分を少し伝え。
2本目は大きく改善しずっと0−0でゲームが続きましたが最後のほうにズドンとスーパーゴールを決められ0−1。あれは仕方ないですね。
それ以上に相手ラインを破るシーンが多々あり、決定機を何度も演出。惜しくもゴールはならなかったけれど、前回からの大きな成長を見せてくれました。
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相手の子がうちの選手の目をジッと見ているのも、めっちゃくちゃ痺れます。
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ゴールまで迫ったこのシーン、見せ場のひとつでした。
3本目も失点はしたものの内容は良く、やはり決定機を何度もつくってました。
この日のような強い相手とやった時にしかわからない課題、細かいところの改善や頭の中、判断の質などのトレーニングはこれからも多々していかないといけないけれど、何よりも最後まで彼女たちが主体性を持ち、諦めずに試合を戦い抜いたことがとても素晴らしかったと思います。
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1ヶ月前は感動的な試合でした。圧倒的に攻め込まれ、シュートの雨あられを浴びてもみんなが最後まで粘り体を張り諦めずに喰らいついている姿が感動的で爽快ですらありました。
ただ今日の2戦目は、前回は叶わなかった「本当に攻めること」が何度もできて相手ラインを破りエリアの中に何度も侵入し、何本もシュートを放ち決定機をつくった。そうして相手ゴールに何度も迫った結果、最後はフロンターレの選手たちに「もう外に出しちゃっていいよ」というクリアの声を何回も出させたことが、彼女たちが果敢に相手に向かっていき本当に相手を追い詰めた、何よりの証だったのだろうと思います。
だからこそ、前回は「よく頑張った!感動した」という小泉純一郎的な感想だったのですが(古い)今回は逆に「悔しい」「もう少しで点を取ることができた」という悔しさのほうが大きいかもしれません。
選手たちも同じ思いを持ってくれていたとしたら、とても嬉しいことです。
「もう少しうまくサポートできたら、点を取らせてあげることができたかもしれない」という、コーチとしての忸怩たる思いがあるのも事実です。次回に必ず繋げたいと思います。その悔しさと、でも成長した嬉しさと。両方が込み上げる試合でした。
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選手にメンバーやフォーメーションを決めてもらうのも、それは理想だしとてもいいことではあるけれど、その反面、遠慮や気遣い、その場の空気で決まってしまうこともきっとある。なので選手たちだけでは出せない案や方法をこちらから提示して、それぞれの選手の良さやまだ表に出ていない、でもきっとあるであろう新たな可能性を引き出してあげることも大事なので、彼女たちに任せるところとこちらが主導するところ、両方のバランスをうまくとりながら、そして選手たちと相談しながら、これからもやっていきたいと思います。
もちろんU-13に限らず全ての選手たちとも、そんな関係性でやっていけたらと思っています。
みんな雨の中お疲れさまでした!いい試合、楽しい試合、痺れる試合、そして何よりも、成長した姿を見せてくれてありがとう。またここから、共に頑張っていきましょう。
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ここには載せきれなかったたくさんの写真があるんですが、それらを見てみると、両チームの選手たちが笑いながらバトルしているシーンが結構あるんです。
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笑ってるからといって緩い試合をしたわけでは決してなく、真剣勝負のガチバトルは何なら前回よりも激しかった。なのに、ところどころ笑いながらやってる。この空気感、とにかく好きです。最高です。
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フロンターレの選手たちも本当に明るくて気持ちの良い子たちばかりだったし、今後も良いお付き合いをずっとしていければいいなぁと思います。
フロンターレの皆さん、本当にありがとうございました。