花たちから教えられたこと
私はいつも葛藤しています
このコンテナの花たちは誰のために美しく咲かせているのか…と
道行く人達が気持ちよく感じてくれるように…なんて
偽善だわ・・・・
結局のところ私自身が「素敵ね」「きれいに育ててますね」って言われたいだけなんじゃないかな
そんな風に言われたいと思っている自分がものすごくイヤ!
自己顕示欲のかたまりみたいで
そういう人が嫌いなのに、自分がそう思われたいだなんて!
やめてしまおうと何度も思いました
自己顕示欲を持っているかもしれない自分が嫌で…
コンテナをひっくり返してしまいたい衝動にかられました
その時コンテナの花と目が合ったような気がしたんです
鉢の花たちは一生懸命咲いていて、どんなに美しく咲いていても
どんなに自己顕示欲で美しくなっていても嫌味じゃないのです
「私を見て!」「美しいでしょ?」「私のところにおいで!」
花たちはそう言って蝶や蜂を誘っています
美しいことが、自己顕示欲が、生きる本能なのです
(ああぁそうか)
私は花たちの美しさの中に秘められた生命力に突き動かされて
このコンテナの花たちを、より美しく咲かせていたんだわ
花たちの自己顕示欲を自分のそれと重ねてしまったんだわ
それに気づいてからというもの、私は
花たちの生命存続のアピールのため、手助けをしている・・・
そんな安らいだ気持ちで花を飾るようになりました
「きれいに咲かせていますね」
「ええ、ありがとうございます
花たちが喜んでいるようでしょ?」
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