Linc CEO Shiyo Naka

株式会社LincのCEO。中国出身の起業家です。インバウンドタレント(外国人材)の留学、就職、生活を支援することで「日本に来て良かった」を最大化させるべく日々奮闘中です。

Linc CEO Shiyo Naka

株式会社LincのCEO。中国出身の起業家です。インバウンドタレント(外国人材)の留学、就職、生活を支援することで「日本に来て良かった」を最大化させるべく日々奮闘中です。

最近の記事

2016年6月6日創業のLincの6周年を振り返る

気づいたら、会社設立から6年が経過した。 僕はLincの創業日を気に入っている。 中国人にとって6はとても縁起の良い数字であり、中国語では順風満帆・万事成功を意味する 「六六大順」という四字熟語すらある。 確かに直近数カ月は事業計画以上の成長ができており、悪くは無い。 しかしLinc創業の道のりは決して順風満帆ではなかった。 縁起が良い日だから、Lincの6年間を振り返りつつ、「運」について考えたいと思う。 人の運命には、偶然の幸運と必然の幸運がある。 通勤途中に

    • 日本は本当に「オワコン」なのか?水際対策で日本へ入国できない留学生114人に聞いた本音と葛藤

      今世界中には40万人のインバウンドタレントが日本に入国できないでいる。そのうちの15万人は、少子高齢化が深刻化する日本社会の未来の担い手である留学生達だ。政府は水際対策を緩和し、1日あたりの入国者枠を拡大すると同時に、留学生の入国手続きを簡略化することで調整しているが、留学生が優先的に入国できる枠は特に設定していなく、実際入国できるまで時間がかかると予想される。 Lincは、『「日本に来てよかった」を最大化させる』事をミッションに、インバウンドタレントのライフイベントを支援

      • 2022年Lincは「日本に来て良かった」を実現すべく更に進化していきます

        気づけば2021年最終営業日になりました。今年Lincに関わって頂いた全ての方に対してこの場で厚くお礼申し上げます。皆様来年も何卒ご指導ご鞭撻の程宜しくお願い致します。 今年は個人的にも、会社的にも節目になるとても濃い一年でした。 お陰様でLincは2021年6月6日をもって会社設立5周年を迎えることができました。 この5年間を数字で振り返りますと、フルタイムメンバーは5人から25人と5倍になり、業務委託のパートナーやインターン生等を入れると100名を超える組織にまで成

        • はたらくFUNDの出資から考えるLincらしい持続可能な経営とは

          Lincは先日はたらくファンドに仲間になって頂いた。 今回はたらくファンドに出資して頂いた最大の理由は経済性と社会インパクトの両立を支援してもらい中長期にわたり「持続可能な経営」を構築するためである。 はたらくファンドは少子高齢化、労働人口不足といった緊急の社会課題に着目し、「働く人」を中心に据え、子育てや介護等の様々なライフイベントを経ながらも「働き続けられる」環境作りと人材創出につき、投資の面からサポートし促進することを目的に設定された、経済的リターンと社会的インパク

          設立5周年を迎えたLincが見据える次の5年

          2021年6月6日をもってLincは創業5周年を迎えることができた。また今年は僕自身も30歳になり「而立の年」という節目を迎えた。この5年間の振り返りと共にここ最近の自身の変化や次の5年を見据えた際に思うことを書いてみたいと思う。 この5年間の会社の成長と変化この5年間を数字で振り返り、初めてLincがどれだけ大きく変化したか分かった。 最初の3年間100%だった退職率が直近2年間では10%以下に。またフルタイムメンバーは5人から25人と5倍になった。業務委託のパートナー

          設立5周年を迎えたLincが見据える次の5年

          コロナ禍で逆風が吹き荒れる中過去最高売上を達成したLincを振り返る

          先日とあるVCの方と初めてMTGをさせて頂いた際に「インバウンドや外国人材関連テーマのスタートアップの業績が著しくコロナの影響を受けている中、Lincが業績を伸ばし続けていることは完全に想定外であり凄い」という嬉しい褒め言葉?を頂きました。 実際、Lincはここ数カ月間最大で前年同期比400%増でトップラインを継続的に伸ばし続けており、今月(2021年4月)も「過去最高」を更新する勢いです。 まず前提として今Lincが直面する事業環境は決して良くはないです。「日本に来て良

          コロナ禍で逆風が吹き荒れる中過去最高売上を達成したLincを振り返る

          パンデミックを乗り越え優秀な外国人材が今後も必ず日本を目指す理由

          2020年は新型コロナウィルスの感染拡大により、世界各国で人の流動が著しく制限される年となりました。そんな中11月より留学生を始め、中長期滞在予定の外国人に対する入国解禁が発表され、一部地域とはビジネス往来も再開されつつあり、直近では新型コロナウィルスのワクチン接種が英、米にて相次いで発表されました。またこのタイミングで日中韓、ASEAN10ヵ国、豪州、ニュージーランド15ヵ国で締結され、世界の人口、GDP及び貿易総額の3割を占める巨大な経済圏である東アジア包括的経済連携(R

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          不確定・激動の時代を生き抜く上で絶対読むべき記事を書きました。

          影響が甚大かつ予測不能な事態を人々はブラックスワン現象(Black Swan Effect)と呼びます。 そんなブラックスワンの特徴を最も良く表す単語が「VUCA」ででしょう。VUCAはVolatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つの単語の頭文字を組み合わせた言葉です。 猛威を振るう新型コロナウィルス、世界経済の先行き不透明、異常有りまくりな就活戦線、

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          より自走できる組織を目指してLincは2020年を走り切る

          気付けば1月も後半に入りました。昨日、新らに個性あふれるメンバーが3名(今月合計5名!)Lincにジョインしてくれました(引き続き絶賛採用中です)。このタイミングで改めて全社向けに戦略共有会議を行いました。2020年の目標は全員が主人公意識を強く持ち、会社のカルチャーを指針に自ら考え、自走できる組織を作ることです。 2019年の振り返り2019年は一言で総括すると内外的に「人に恵まれた年」でした。 経営体制を大きく強化できた結果、事業、戦略、組織、採用等々全ての面において

          より自走できる組織を目指してLincは2020年を走り切る

          夢とパッションしかない若いCEOが強いマネジメントチームを創るには

          「良いチームに対してはどんなバリュエーションを付けてもフェアバリューである」という言葉をとある投資家から聞いたことがあります。 しかし、良いチームは分かっててもなかなか創れない、というのが実情だと思います。 Lincは先月、半年近くステルスにしてきた経営体制強化のプレスをリリースしました。 本件に関する反響は思った以上に大きく、勉強会に登壇して話をさせて頂いたり、知人の起業家に相談されたり、知らない起業家からもDMを通じて「役員クラスのメンバーはどのように採用すべきか」

          夢とパッションしかない若いCEOが強いマネジメントチームを創るには

          Linc設立3周年~組織崩壊の危機を経て、時代の転換点において開国の狼煙を上げる~

          僕は書くことが苦手だ 対外発信や文書を書くことが苦手というよりは、「スクリーンと睨めっこして、時間をかけて、言葉を吟味し、紡いでいく」というプロセスが、お喋り好きで何か思いついたらすぐ口にしたい衝動に駆られる自分にとって大変な手間であると考えてきたからだ。(単純に日本語が上手じゃないというのもあるが 笑) そして、社会人一年生から投資銀行でロジックと数字・ファクトを徹底的に叩き込まれた身としてはどうもエモさを出す事を恥ずかしがってしまうようだ。 ただ、Lincを設立して

          Linc設立3周年~組織崩壊の危機を経て、時代の転換点において開国の狼煙を上げる~

          僕の一番の危惧

          自省も込めてLincが主戦場としている外国人向けサービスに関して最近思っている事を書きたいと思います。 まず結論ですが、僕の一番の危惧は「優秀な外国人材が日本を好きになれず、長期的に日本に残らないこと」ことです。 まず、時代の背景として去年12月に安倍政権のもと所謂「単純労働」に従事する外国人労働者を2019年より今後5年間で最大34.5万人増加させる「改正入管法」が可決させました。各メディアも連日に渡って報道や特集を組むなど、「改正入管法」は直近では一番社会的インパクト

          僕の一番の危惧