Rina

翻訳と音楽が好きな純関西人✌

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記事一覧

死生観

小説を読んだ。 終盤、2歳の子どもが唐突に命を落とした。 それまでもかなり心が痛くなる描写があるストーリーだったけど、さすがに痛すぎて一旦目を閉じた。 なんでもな…

Rina
3日前

言葉の申し子

私は言葉が大好きです。 頭に浮かんだもやもやを他人に伝えられるツールとして大切に思っていますし、でも実はそのもやもやのほんの一部しか表面化させられていないという…

Rina
2か月前

年を重ねていくこと

雨上がりの朝、鼻にすんと通る澄んだ空気を感じた時 大好きなアーティストの歌声と空気を目の前に感じて包まれた時 一日中照らされたアスファルトが、夜の空気に冷える時 …

Rina
4か月前

No title sec.2 本日の海鮮ユッケ

テーブルに運ばれてきた海鮮ユッケに、場の熱量が一気に上がる。「混ぜちゃっていい?」割り箸を皿にかざして聞く凛にうなずき、最近活動休止したYouTuberの話題を持ち出し…

Rina
4か月前

No title sec.1 歪みのきっかけ

今が生きてて一番幸せ。彼の腕の中でそう思う。寝返りを打とうとしても、後頭部に回された手にぎゅっと力が入り体勢を変えられない。愛おしい気持ちが溢れてベッドの上に、…

Rina
4か月前
4

人間は好き

自慰行為的に仕事をして生計を立てられたら理想だと思っていた時期がありました。 でもつい最近、2年間ほど仕事で関わってきたたくさんの人たちと直接お会いする機会があり…

Rina
1年前

違うことが当たり前の環境

4月から5月にかけて、1か月間タイに滞在していました。 突然ですが日本語に「たい」って音多いと思いません? 「タイで暮らしたい」「タイに行くから退職」「タイに滞在」 …

Rina
1年前
5

翻訳、言葉、生きること、キャリア

最近また「世のスタンダードをつくる仕事 vs 人生に彩りを添える仕事」について考えていた。私は人の暮らしに少しの彩りを添えたいと思ってキャリアを考えてきた。それは、…

Rina
1年前
5

社会人2年目にして再考した「研究」という営み

少し経済的に余裕ができたら、そしてスペイン語がもっと分かるようになったら、翻訳の本場ヨーロッパの大学院に博士号を取りに行くのもありなのかなって最近思う。解明した…

Rina
1年前
3

世のスタンダードをつくる仕事 vs 人生に彩りを添える仕事

自分のキャリアをコーディネートしていく上で、世の中の仕事を大きく2つに分けて考えています。 社会のインフラを整える、もしくは世の中の新しいスタンダードをつくって…

Rina
2年前
3

犬と赤ちゃん

最近思うことがあって。 私、わりと日常的に孤独感を抱くんですよね。実家暮らしではあるんですけど、起きたら家族はみんな仕事行ってて。 ひとりで自分のごはん作って、…

Rina
3年前

美しく熱い先輩

こんにちはっ りなです。 私、最近歴史って大事やなぁと思うことが多くて、「りな史」をね、振り返ることが多いんですよね。これからどう生きていこうかなって考える時と…

Rina
4年前
2

ヨルシカの歌詞が心に響く理由

ヨルシカの歌詞って、なんだかすごく胸を締め付けてきませんか? ヨルシカは、ボカロの曲を作っていたn-buna(ナブナ)さんと、ボーカルsuis(スイ)さんの2人で構成され…

Rina
4年前
17

2020年5月に観測した心境の変化

久しぶりに日記を書いて、公開できる場所にもこの心境を残しておこうかなって思ったので、誰が読むねんって感じやけど、ここに置いておくことにする。 緊急事態宣言が解除…

Rina
4年前
8

コミュニケーションの向かう先 - 竹渕慶『Love』より

前記事で竹渕慶ちゃんというアーティストのクリエイティブな生き方をご紹介しました。また慶ちゃんネタなのですが、今回は彼女の新曲『LOVE』から考えたことを書きます。 …

Rina
4年前
2

Goose House の歌姫 竹渕慶の今

こんにちは! 今日は私の一番好きなアーティスト、竹渕慶ちゃんについて書きたいと思いますー☺私は慶ちゃんがGoose Houseというグループに所属していた時からその歌声が…

Rina
4年前
20

死生観

小説を読んだ。
終盤、2歳の子どもが唐突に命を落とした。
それまでもかなり心が痛くなる描写があるストーリーだったけど、さすがに痛すぎて一旦目を閉じた。

なんでもない日常の中、無垢な子どもの生命が突然消滅する瞬間があるんだ、そんな可能性があるんだと実感した時、生を受けることへの疑問が沸いた。

結局は終わるのに、唐突に終わることだってあるのにどうして日々を積み重ねるんだろう。野心とか希望とかキラキ

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言葉の申し子

言葉の申し子

私は言葉が大好きです。

頭に浮かんだもやもやを他人に伝えられるツールとして大切に思っていますし、でも実はそのもやもやのほんの一部しか表面化させられていないという性質も美しいと感じるし、語彙の選び方や統語の組み立て方によってその人の触れてきた文化資本が垣間見えたり、その人が憧れる人間像が見えたりするような、ファッション的な側面も好きです。

数年前、翻訳者の大先輩と出会いました。

自分よりも多分

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年を重ねていくこと

年を重ねていくこと

雨上がりの朝、鼻にすんと通る澄んだ空気を感じた時
大好きなアーティストの歌声と空気を目の前に感じて包まれた時
一日中照らされたアスファルトが、夜の空気に冷える時
頭の中を巡る思い出が増える

隣にいる人と同じ景色同じ事柄に気持ちが高鳴った時
共に過ごした時間とお互いのことを考えた歴史を感じる

年を重ねていくことは、幸せが増えることだと実感します

No title sec.2 本日の海鮮ユッケ

No title sec.2 本日の海鮮ユッケ

テーブルに運ばれてきた海鮮ユッケに、場の熱量が一気に上がる。「混ぜちゃっていい?」割り箸を皿にかざして聞く凛にうなずき、最近活動休止したYouTuberの話題を持ち出した。

「エミリちゃんすっごい優しい人だったのにさ、あんなに荒れるまで追い詰めちゃう環境最悪だよ」
そう言う私に凛はこう返す。
「いやぁでもなんか、まぁ確かにエミリちゃんはかわいそうかもしんないけど、あんな風にSNS使って荒れるのは

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No title sec.1 歪みのきっかけ

No title sec.1 歪みのきっかけ

今が生きてて一番幸せ。彼の腕の中でそう思う。寝返りを打とうとしても、後頭部に回された手にぎゅっと力が入り体勢を変えられない。愛おしい気持ちが溢れてベッドの上に、そして部屋中に充満するのを感じながら、去年のクリスマスに揃えたジェラピケのパジャマに顔をうずめた。

今日は彼と一緒に勉強をする日。去年あたりから未曾有のウイルスが爆発的に流行し外出自粛を余儀なくされていたため、デートの日には大抵彼の家に引

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人間は好き

人間は好き

自慰行為的に仕事をして生計を立てられたら理想だと思っていた時期がありました。
でもつい最近、2年間ほど仕事で関わってきたたくさんの人たちと直接お会いする機会があり、作品を制作する人がまとう空気や目線に触れ、日々の自分の活動がこの人たちの役に立てたら、という思いが強くなりました。

作品を受け取る側の人たちとも直接会話をすることでも改めて強く感じたことがありました。
自分の紡ぐ言葉が、
誰かの人生に

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違うことが当たり前の環境

違うことが当たり前の環境

4月から5月にかけて、1か月間タイに滞在していました。
突然ですが日本語に「たい」って音多いと思いません?
「タイで暮らしたい」「タイに行くから退職」「タイに滞在」
毎回「ダジャレじゃないで!?」って言うのタイヘンで🥺
…失礼しました。

日本に帰ってきてから3日目で、すでに息苦しさを感じました。社会の圧とか、言葉の隅々まで聞き取られて理解されてしまう窮屈さとか、プーケットよりはるかに涼しいのに

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翻訳、言葉、生きること、キャリア

翻訳、言葉、生きること、キャリア

最近また「世のスタンダードをつくる仕事 vs 人生に彩りを添える仕事」について考えていた。私は人の暮らしに少しの彩りを添えたいと思ってキャリアを考えてきた。それは、ある程度安定した暮らしができる、つまりインフラを整えてくれる人が別にいて、その上でしか成り立たない付随的な営みだと思っていた。

でも、最近その「プラスアルファ」(と私が考えていたもの)こそが、社会のスタンダードを作る以前に本質的で大事

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社会人2年目にして再考した「研究」という営み

社会人2年目にして再考した「研究」という営み

少し経済的に余裕ができたら、そしてスペイン語がもっと分かるようになったら、翻訳の本場ヨーロッパの大学院に博士号を取りに行くのもありなのかなって最近思う。解明したいことは明確にはないけど。確立されたフレームワークの中で、もしくはそれに基づきつつも枠からはみ出して、もっと考え続けたいなって思う。

でも、修士課程を修了した時は「私は研究者じゃない」って強く思っていた記憶があって、それが少し引っかかる。

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世のスタンダードをつくる仕事 vs 人生に彩りを添える仕事

世のスタンダードをつくる仕事 vs 人生に彩りを添える仕事

自分のキャリアをコーディネートしていく上で、世の中の仕事を大きく2つに分けて考えています。

社会のインフラを整える、もしくは世の中の新しいスタンダードをつくっていく仕事
ある程度幸せな暮らしが担保された上で、少しの「ホッ😮‍💨」や「クスッ🤭」をつくる仕事

結論から言うと、私は後者に惹かれるんですよね。
私が一生やっていきたいと思っているゲーム翻訳がまさにそうです。ゲームをしなくても、人間

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犬と赤ちゃん

犬と赤ちゃん

最近思うことがあって。

私、わりと日常的に孤独感を抱くんですよね。実家暮らしではあるんですけど、起きたら家族はみんな仕事行ってて。

ひとりで自分のごはん作って、アリアナとか聞きながら化粧して髪巻いて、コーヒードリップして魔法瓶に入れて。

研究室に行って4〜5時間ひたすらPCに向かう、みたいな。

そんな感じで生きていると、ひたすら自分が愛を注ぐと懐いてくれる、無垢な存在が無性に恋しくなったり

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美しく熱い先輩

美しく熱い先輩

こんにちはっ
りなです。

私、最近歴史って大事やなぁと思うことが多くて、「りな史」をね、振り返ることが多いんですよね。これからどう生きていこうかなって考える時とかもね、過去の自分を理解することってすごく、楽しいし役に立つんです。

りな史を振り返るにあたって少し考えたことを、ここに書き留めておきます。

人間性って、「人を殺したらいけない」みたいな、本当に最低限、全人類が持ってないといけない倫理

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ヨルシカの歌詞が心に響く理由

ヨルシカの歌詞が心に響く理由

ヨルシカの歌詞って、なんだかすごく胸を締め付けてきませんか?

ヨルシカは、ボカロの曲を作っていたn-buna(ナブナ)さんと、ボーカルsuis(スイ)さんの2人で構成されたバンドです。2018年から活動されています。ヨルシカの曲を聴いたことのない人はぜひきいてみてください!

n-bunaさんが書く文学的な歌詞が、繊細で精巧な音楽と、suisさんの透き通るようなきれいな声で、心に届いてきます。

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2020年5月に観測した心境の変化

2020年5月に観測した心境の変化

久しぶりに日記を書いて、公開できる場所にもこの心境を残しておこうかなって思ったので、誰が読むねんって感じやけど、ここに置いておくことにする。

緊急事態宣言が解除されて、みんな外の日常へ戻っていく。

私はというと、春学期中ずっと家で授業を受けることが決まっていて、少し寂しい気持ち。

でも、通勤や通学をしたいわけでもないし、だれかれ構わず飲みに行きたいわけでもないし、やるべきこと、やりたいこと

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コミュニケーションの向かう先 - 竹渕慶『Love』より

コミュニケーションの向かう先 - 竹渕慶『Love』より

前記事で竹渕慶ちゃんというアーティストのクリエイティブな生き方をご紹介しました。また慶ちゃんネタなのですが、今回は彼女の新曲『LOVE』から考えたことを書きます。

- 待って 待ってたよ君の 歴史や抱く夢を
  知って分かち合って 愛したいんだ

この歌詞を聞いて、私は感銘を受けました。

ここ数年私が考えてきた『異文化交流』の形そのものです。たったの2行できれいなメロディと歌声にのせて表現され

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Goose House の歌姫 竹渕慶の今

Goose House の歌姫 竹渕慶の今

こんにちは!

今日は私の一番好きなアーティスト、竹渕慶ちゃんについて書きたいと思いますー☺私は慶ちゃんがGoose Houseというグループに所属していた時からその歌声が大好きだったのですが、偶然ソロコンサートに行ける機会があり、今まで以上に慶ちゃんのトリコになってしまいました!しかも、歌声だけではなく生き方や性格までもに惚れ込んでしまっていて、彼女は今や私のrole modelそのものとなって

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