【V.E.I.L.】概要

こんにちは。
宇露です。

シールド、バリアといった「盾」の概念は古くからあります。鍋ぶたならぬ、木材の護身用「盾」から地磁気が構成する「磁気フィールド」まで、防ぐことを目的とした盾は人工、自然を問わず身近に存在します。物語の世界なら言うに及ばず、数多のクールなツールが編み出されてきました。

それならそろそろ、実用的な「盾」を製作する段階に来ているのではないか、と考えた結果が私の提案する次世代多目的シールド「可変電磁層」、通称、〈ヴェール〉です。
ヴェールは正式名称「Variable Electromagnetic Increase Layer」の頭文字から取っています。

最初に断っておきますが、ヴェールは戦に使う物ではありません。読者の方々の頭の中では、アドレナリンがバンバン分泌される胸アツバトルシーンが立ち上がっていることでしょう。重々、理解していますが、ここはあくまでも“現実的に”いきたいところ。なぜって、「実現されそうでまだ存在しない」ツールが小説の小道具にはもってこいですし、現実的に詰めていけば、本当に創り出せるかもしれません。
この辺りの考えは、下記ノートにまとめていますのでご一読ください。

ヴェールの着想に大きな影響を受けたのは、2014年頃、メディアアーティストの落合陽一さんの研究を見たときです。それ以前から漠然と、「細胞膜(選択的透過性)を人工的に模したシールド」を想像していましたが、このテクノロジーの先に変幻自在にカスタマイズ可能なヴェールを作り出せる、と確信したのを覚えています。

専門的な部分はさて置き、まずはヴェールの概要を下記にまとめます。

1.ヴェールは、人工的に展開可能なカスタマイズブルシールドである
2.ヴェールは、磁力、電力、超音波などで構成され、目的に応じたサイズの発生装置〈ジェネレーター〉によって展開される
3.ヴェールはカスタマイズ可能で、コンピュータプログラムのように用途によって性質を変化できる
4.ヴェールおよびジェネレーターに関する技術、ならびに製作方法は標準化され、低コストで製作できるよう特許の一部は、オープンアクセス(クリエイティブコモンズ)とする
5.ヴェールの活用法は極めて多岐にわたり、普及することで生活をより良くする

ここまでは在り来たりなシールドに思えるかもしれません。ヴェールが本当に役立つためには、⑤の部分をいかに具体化して示せるかにかかっています。
次回の記事では、この近未来のシールド〈ヴェール〉がどのように役立つのか、具体例を挙げて検討します。

最後に。
ヴェールがどれほど筆者の頭で魅力的に見えていても、それが共感を得られなければ意味を成しません。時期尚早とも言える現段階で私がヴェールの構想を発表する理由はここにあります。テクノロジーに詳しい方から言われずとも、科学的根拠に乏しいことは私自身、理解しています。
読者の皆さんに知っていただき、想像を膨らませ、専門知識を出し合い、実現してこその小道具。そのためには、皆さんの協力が不可欠です。

コメントやTwitterでのご意見を大歓迎します。
以上、宇露でした。

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