蓄光星のシール
夜、すきだったものを反芻する。
「あなたと話しているときはたのしい、本当だよ。」
と言われた。
東京のいちばん高いところで
「そんなこと言わないでよ。看取るよ。」
と言われた。
鏡を見て「大丈夫」と言った。
初めて人に「つらかったね」と言われたのは、占い師だった。
偽造した学生証で色んな展示や映画を見た。
あの時が1番映画を見てた。
7歳の頃 道徳の授業をサボって保健室から見てた校庭の砂が、太陽を反射してキラキラキラキラ舞ってた。
喫煙所に座ってるとき、いつも寒かったな
「自信持たなくていいから、聞いてください」と言われた。
「母さんは、あなたが自殺した。って信じないよ。」と言われた。
「きみが目を開けたとき、天井に星があったらいい」
と言った。
「かわいい」と言われた
うなずいてこっちを見てくれたね。
おすすめの展示と記事を個別で送ってくれた先生
退勤押して飛び出した店
ボロボロ泣きながらチャミスル飲んだ電車
誰でもいいから、背中をさすってほしかった
染めるの大変だから、「2ヶ月おきくらいで来ていただけると助かります」と言われて
また店を飛び出した。
最寄り駅 入って左のトイレで何回も泣いたな
病気のときもそこで何度もしゃがみこんだよね
お別れするときもさ、
夜更かしして学校で吐くようなひとと、こっそり趣味で繋がってたの、なんか嬉しかったな
友達が出したラブレターに「どちらかというと、僕もあなたのことが嫌いではありません」って返事来てて笑った
なんの約束もしないで毎日一緒に居た
体育の授業中 ベランダから手を振ると
上向いて振り返してくれるの、めちゃめちゃ好きだった
「あなたのともだちになれてよかった」って拙い英語でくれた小さい手紙
校庭を歩いてるとき
ひとりひとりの名前を挙げて、笑いながら違うよって言って、「じゃあ俺か」って言った
カルタのとき、「フライングなしな」って人目も気にせず肩組んでくれるその感じとか
友達の告白手伝う感じとか、マイケル・ジャクソン好きな感じとか、ムーンウォークできる感じとか、なんかそういう感じ
寒いって2人で入ったコートの裏に苗字が刺繍されてた。じいちゃんのおさがりって言ってた。