ビデオカメラの調子が悪い ー原因が良くわからない問題について考える(1)ー

原因が良くわからないけれど放っておくわけにもいかない、ということは様々な場面で発生します。唐突ですがこれからいくつかのケースについて考えてみたいと思います。

使っている電化製品の調子が悪くなることは、多くの人にとってよくある経験だと思います。購入した家電店やメーカに連絡し、症状を伝えて修理してほしいと依頼します。修理の見積金額が高価であれば、買い換えることも検討するでしょう。

私は主に会議の記録・インターネット配信などをするために、ビデオカメラを数年前に購入しました。このカメラ、残念なことに時々調子が悪くなります。動画をメモリに書き込む際に失敗するようなのです。最初の頃、収録中にカメラが勝手に再起動する、という症状を何度か経験しました。動画を記録しているSDメモリカードに問題があるか、性能が不十分なせいではないか、と私は考えました。そこで私はカメラの内蔵メモリに書き込むように設定を変更することにしました。SDカードには書き込まず、カードをカメラ本体のスロットに差しておくだけでも問題が発生することがわかりましたので、取り外しておくことにしました。

それでしばらく問題は発生しなくなりました。やはりSDカードが問題だったのか…と私は考えました。ところが今年の夏、内蔵メモリに動画を収録している際、このビデオカメラのメモリに問題が発生したというメッセージが表示され、ファイルの修復作業が始まってしまいました。当然、録画はできなくなりました。幸運にも予備のカメラを携行していたので、収録を継続することはできましたが、「もうこのビデオカメラを仕事には使えないな」と思いました。

修理することは可能だろうか。後日メーカのサポート窓口に問い合わせました。

『症状が発生しているときに見せていただかないと原因がわかりません。基板交換で対応することになると思いますが、それで確実になおるとは断言できません。』

ごもっともです。「冷蔵庫が時々冷却しなくなるのですが…」と言って問い合わせたときも同様の回答でしたし、私が対応するとしてもそう答えると思います。

なぜならば、原因がわからないから。

(続く)

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