fumi.

個人取材者/元エンジニア(ネットワーク)です。時折メモを残します。

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最近の記事

地方から進学するということについてのひとつの体験

女子は東京など都会の大学に進学するのが難しい、進路の選択肢自体が最初から限定されてしまっているという話題を、今朝目にしました。事実だと思います。ただ、男子でもこういうケースがあった、今はなくなっていてほしい(けどどうだろう?)、という個人的な体験を記録しておこうと思います。 地方に行くと、今でも「本家」とされる家の長男は「跡取り」「跡継ぎ」などと呼ばれることがあります。私は四国出身ですが、『外の大学に進学させると戻ってこないので駄目だ』という意見が、私が進学するころ(20年

    • ビデオカメラの調子が悪い ー原因が良くわからない問題について考える(1)ー

      原因が良くわからないけれど放っておくわけにもいかない、ということは様々な場面で発生します。唐突ですがこれからいくつかのケースについて考えてみたいと思います。 使っている電化製品の調子が悪くなることは、多くの人にとってよくある経験だと思います。購入した家電店やメーカに連絡し、症状を伝えて修理してほしいと依頼します。修理の見積金額が高価であれば、買い換えることも検討するでしょう。 私は主に会議の記録・インターネット配信などをするために、ビデオカメラを数年前に購入しました。この

      • 2015年10月29日 全国シンポジウム「今改めて考えよう地層処分」in 岡山

        本年10月は「高レベル放射性廃棄物の最終処分 国民対話月間」ということで、資源エネルギー庁放射性廃棄物対策課と原子力発電環境整備機構(NUMO)が中心となって様々な「対話活動」を行っています。 【全国シンポジウムの開催】 その一環として9箇所で全国シンポジウム「今改めて考えよう地層処分」が行われました。 10月29日、岡山市で同シンポジウムが開催されましたので、その様子を見に行きました。シンポジウムの様子を収録した動画は後日、公式サイトにおいて公開される予定ですが、少し

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        • 原子力政策 議論の透明性はどうなるのか(2014.07.15)

          【エネルギー基本計画は具体的な議論へ】 2014年4月11日、新しいエネルギー基本計画が閣議決定されました。この基本計画において、政府は原子力発電を「重要なベースロード電源」と位置づけた(21ページ)ことは既に報じられているとおりです。 そして6月13日、資源エネルギー庁はこの基本計画を具体化するための議論を開始する、と発表しました。この発表によれば、総合資源エネルギー調査会の「省エネルギー」「新エネルギー」「原子力」の3つの小委員会において議論を行うとのことです。 つ

        • 地方から進学するということについてのひとつの体験

        • ビデオカメラの調子が悪い ー原因が良くわからない問題について考える(1)ー

        • 2015年10月29日 全国シンポジウム「今改めて考えよう地層処分」in 岡山

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        • 原子力政策 議論の透明性はどうなるのか(2014.07.15)

          東京電力から提供される写真のデータからExif情報が抜け落ちていることがある件について(2013.09.17)

          追加で確認中ですが、現時点で回答いただいている内容を以下に記します。 南:「東京電力から提供される写真のデータから、Exif情報が抜け落ちていることがありますが、理由を教えてください。」 東電:「画像を公開する場合、核物質防護や作業員のプライバシー保護の観点からマスキング、トリミングなどの加工を行うことがあります。加工を行う際にExif情報が欠落してしまうようですが、故意にExif情報を隠しているわけではありません。」 南:「画像の修正は本社で行っているのですか。」

          東京電力から提供される写真のデータからExif情報が抜け落ちていることがある件について(2013.09.17)

          2013年9月11日愛媛県 伊方原子力発電所環境安全管理委員会 原子力安全専門部会(2013.09.12)

          会議の詳細はこちら。配付資料も公開されています。 【ご注意】発言の正確性は担保できませんので後日公開される議事録を参照してください。また全ての質疑を書き起こしているわけではありません。 事務局より望月委員の委員就任紹介、岡村委員欠席の案内 ●部会長・部会長代理の選任 新部会長の選任(委員による互選) 宇根崎委員より望月委員を推薦する意見 理由として放射線医学が専門・地元大学であることなどを挙げる 異議なしで決定 部会長代行の選任 部会長による指名で宇根崎委員

          2013年9月11日愛媛県 伊方原子力発電所環境安全管理委員会 原子力安全専門部会(2013.09.12)

          子どもの貧困対策 今国会で法律制定を(NHK NEWS webより)(2013.05.18)

          http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130518/k10014673911000.html このニュース動画の中に、母子家庭で育ったと思われる女子高生が『今の母の収入だけでは、私は大学に行けそうもありません。一人でも多くの子供が自分の夢を追いかけることができる環境を、どうかつくって下さい。』というメッセージを読み上げるシーンが使われています。 これを見て、「大学に行くだけがこの子にとってプラスになることじゃないはず。後ろにいる大人が子供を焚

          子どもの貧困対策 今国会で法律制定を(NHK NEWS webより)(2013.05.18)

          原発を続けるということ(2013.01.15)

          現在、原子力規制委員会では「発電用軽水型原子炉の新安全基準」が検討されています。地震、津波、航空機落下事故、テロなどに対して備え、何らかのトラブルが起きても全電源喪失、過酷事故に至らせないために何が必要であるか、議論されています。 しかしながら事故の発生確率をゼロにすることはできません。確かに、軽微な放射性物質の漏洩ならば容認できるという意見もあるでしょう。東日本大震災までは、私もそのように考えていました。 ですがメルトダウンが起きる確率、さらに言えば福島第一原発より悲惨

          原発を続けるということ(2013.01.15)

          受け入れたリスクは(2012.07.18)

          私は四国の愛媛県に生まれました。昨年からは、四国電力伊方(原子力)発電所が立地している場所として、お知りになった方もいらっしゃるかもしれません。 伊方発電所の1号機は、私が物心つく前の1977年に営業運転を開始しました。そのようなわけで当時、発電所の立地を巡って地元の関係者がどのような立場でどのような言動を行っていたのか、私は後日読んだ資料などでしか知りません。 その後1982年に2号機の営業運転が開始され、1986年には3号機の建設がはじまりました。この頃になると、私は

          受け入れたリスクは(2012.07.18)

          みなさんggって欲しいです(2012.03.29)

          昨日、木下黄太さんの講演会に行ってきました。 【講演会の流れ】 講演会は、主にマスコミと学者の方たちに関してのオフレコ・楽屋話的な内容を語るという形式です。バンダジェフスキー博士来日からまだ時間が経っていないと言うこともあり、博士のエピソード・主張の紹介は多めです。 木下さんの立場は、基本的に「原子力発電推進派」と呼ばれる人たちから情報を仕入れることにしている、ということ。もちろん彼らが一番、情報量を持っているからですね。 「反原発市民運動」の中には、実際に低線量被曝

          みなさんggって欲しいです(2012.03.29)

          日本世論調査会って?(2012.03.23)

          【最初におことわり】このエントリは書きかけです。資料の追加などを予定しています。 「脱原発」80%が支持、現実的対応としての再稼動容認54% -2012年3月19日 AFPBB News この世論調査は全国の新聞社と放送局が加盟する日本世論調査会が実施したものです。 ところで日本世論調査会ってどういう団体?

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          日本世論調査会って?(2012.03.23)

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          質問回答篇(2012.03.22)

          質問をいただきましたのでここで回答します。特定の主義主張を支持するという立場で仕事をしているわけではありませんが、それでも「伝えたいことがある」から取材活動をしていますので、立ち位置というものはやはりあります。 質問1 20キロ圏内の除染に賛成ですか? 回答1 現時点で事業として行うことには反対です。 しかしながら除染の効果を定量的に示すための実証実験を行うことには賛成です。 正直なところ、報道されている内容をすべてチェックできているわけではありませんが「除染作業を行っ

          質問回答篇(2012.03.22)

          バベルの塔 -人はわかり合えないのかな-(2011.11.16)

          1. 彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。主は降って来て、人の子らが建てた、塔のあるこの町を見て、言われた。「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。これでは、彼らが何を企てても、妨げることはできない。我々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。」主は彼らをそこから全地に散らされたので、彼らはこの町の建設をや

          バベルの塔 -人はわかり合えないのかな-(2011.11.16)

          原子力発電についての取材をはじめました(2011.11.14)

          南修文(みなみ・よしふみ)と申します。 私は科学と技術について取材するライターと、ネットワーク技術を主に扱うエンジニアをしています。 原子力問題については、詳しい方がたくさん記事を書かれていらっしゃいますし、積極的に取り上げる予定はありませんでした。 しかしながら東京電力・福島第一原子力発電所での事故が発生してから8ヶ月以上が経った今日、この問題を扱って「食って行けている」記者の方たちはおそらく片手にも満たないでしょう。会見場からは多くのフリー記者が消えました。本当に努

          原子力発電についての取材をはじめました(2011.11.14)