子どもの貧困対策 今国会で法律制定を(NHK NEWS webより)(2013.05.18)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130518/k10014673911000.html
このニュース動画の中に、母子家庭で育ったと思われる女子高生が『今の母の収入だけでは、私は大学に行けそうもありません。一人でも多くの子供が自分の夢を追いかけることができる環境を、どうかつくって下さい。』というメッセージを読み上げるシーンが使われています。
これを見て、「大学に行くだけがこの子にとってプラスになることじゃないはず。後ろにいる大人が子供を焚き付けてこんなことを言わせている。そういう人たちが許せない。」という感想を述べる人が私の身近にもいます。
私自身はどうも、この手の言説が苦手なのです。米海兵隊の普天間飛行場移設問題を思い出してしまう。『最低でも県外』と言った元総理がいましたが、彼に対して「できもしないことを言って、沖縄の人たちを焚き付けた。このことが日米関係をぎくしゃくさせる原因の一つとなったのだ。」という批判が行われました。
果たして、最初から諦めることが本当にいいことなのでしょうか。集会でメッセージを読み上げた彼女は、結果としてやはり大学への進学を断念することになるのかもしれません。しかし「期待して損をした」「大人たちに踊らされた」のでしょうか。叶わぬ夢ならば最初から見ないほうが良かったのか。どうしても、そんな風には思えない。たとえそれが私自身の甘さであるとしても。
やはり、現実主義者にはなれそうもありません。