小説の書き方 ④
わたしは、小説を書く際にはプロットは書きません。
いきなり書き始めるわけです。
あるアイデアや魅力あるキャラが浮かんだら、書くわけです。
キラーアイドルが、その作品です。
スパイ小説のような作品を描こうと書き始めたわけです。
しかし、書き進めていくうちに彼女の心の葛藤が描写されていくと挫折から立ち直る主人公を描きたくなり、テーマを変更したのです。こういう変更は、わたしの小説には多々あります。
それはプロットを決めてないからです。
キラーアイドルの場合は、テーマまで変更することになりましたが。
しかし、アウスペック図書館の奇妙な住人というミステリー小説は、始めから練りに練ってプロットを書きました。
ミステリー小説だからです。ミステリー要素の伏線を貼っておく必要があったからです。
ざっくりしたおおまかなプロットだけですけど。
プロットって意外と面倒くさいんですよね。
縛られるのがあまり好きではないので、物語やキャラを縛るような気がして。
わたしは、キャラの心情を描写することが好きなので、プロットという項目に縛られるとキャラが生き生きと動かない気がするわけです。
なので、ストーリーを進めてキャラの動きを観察しながら主人公たちの動きを制御せずに好きに動いてもらって、この辺でサブキャラを登場させよう。とか、この辺でトラブルを起こさせようとか描いていきます。何となくです。
しかし、突然行き詰まることもあります。
この後、どうしよう…とスランプに陥ってしまい、書けなくなることは多々あります。
その場合は、気晴らしをします。ペンを置いて、別のことをするわけです。
わたしの場合は、作詞と作曲とイラストもやっているし、YouTube動画もアップしているので、良い気晴らしになります。時間をおいたら、案外スッと続きが書けるようになります。それでもダメな場合は、キャラがきちんと出来上がってないのです。キャラ作りがきちんとされていないから、キャラが自分たちで動いてくれないのです。
そんなときは、またキャラ作りから練り直します。
きちんと作り込まれたキャラは、自分たちで勝手に行動をしてくれます。わたしが書いてるのに、そんな言い方おかしくない?とお思いでしょうね。しかし、事実だから仕方ありません。指先が勝手に動いているわけです。
それは、作詞をしているときでさえ同じです。
作詞は、短い小説だとわたしは思って書いてます。
作詞内の主人公のキャラ設定がきちんとなされているとキャラは勝手に動いてくれます。いわゆる天から降りてくるという言い方なのでしょうか。わたしの考えで手を動かしているわけでなく、勝手に動いています。不思議ですけど事実なのて。
そうなると筆は進みます。
小説で例えるなら、いつのまにか5000文字は軽く書いてしまうこともあります。
ある作家さんの言葉を拝借するなら、毎日毎日2000文字書ければプロで通用するとおっしゃってました。(雑誌記事)