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境界戦機 極鋼ノ装鬼 第一話 小ネタ・気になった所考察

 皆さんこんにちは、捨てライムです。
 境界戦機シリーズ最新作「境界戦機 極鋼ノ装鬼」の配信がいよいよスタートいたしました!

 今作はOPとEDを含め一話約10分×6話という非常に短い尺かつ(恐らく)かなりの低予算でお送りされるシリーズのため、初見の時は戦闘シーンにちょっとだけ思う所もあったりしつつ、何度も見返しているうちに結局前作と同じ様に虜になってきてしまいました。
 重々しくハードな雰囲気を漂わせていた事前のPVと比べて、良くも悪くも雰囲気が前作からあまり変わっていなかったのが個人的には嬉しいポイントだったり(前作の印象的な劇判が流用されてたのも嬉しかったですね)。
 さて、第一話への個人的な感想はこの位にして。
 本記事では第一話を見て個人的に気になったポイントを自分なりに考察してまとめて行こうと思います。


OPのビャクチEX

境界戦機 極鋼ノ装鬼 第一話より

 再生を開始するとまず冒頭からいきなりOPが流れる本作ですが、主人公である三澤ジンの過去回想と思われるシーンになんと「ビャクチEX(エグザミネーション)」が映り込んでいるではありませんか!
 ピンと来ない方のために説明すると、ビャクチEX(エグザミネーション)とは月刊ホビージャパンにて連載中の外伝小説「境界戦機 極鋼ノ装鬼 SIDE STORIES」に登場する機体で、「ビャクチ局地戦用検証機」からバージョンアップを重ねて完成した最終段階の機体です。

 このSIDE STORIESは極鋼ノ装鬼本編の前日譚で、本編以前の三澤ジンと上記ビャクチEXの開発に関わる人々の交流を描いた物語なのですが、このビャクチEXは手足のパーツの形状から本編主人公機である「プロトゴウヨウ」の前身となる機体である事が示唆されています。
 また、本記事執筆時点で最新話となっている外伝第3話のラストにてジンはビャクチEXを連れて戦場に赴いており、OPにて描かれた戦場を歩くジンと背景に佇むビャクチEXの画は恐らく外伝3話より後の時系列であると思われるのです。

↑本編での白髪のジン

 ジンはどういうわけかこの過去回想の時点では髪の色が黒く、何故本編では白髪(銀髪?)になっているのか謎に包まれているのですが、このビャクチEXと共に赴いた戦場で、OP及びEDにも姿を現している謎の白い女性との間に何かしらの出来事があって髪が白く染まる程の壮絶な経験をした…と考えるのが妥当でしょうか。

画像右の女性キャラクター。未だ謎が多い。

ブレイディフォックスの変化

ブレイディフォックスが実弾を使ってるだと…!?

 前作に引き続き登場の北米軍の量産機体・ブレイディフォックス。
 前作の時点では(特に何の描写も無く突然出て来た謎の)ビーム兵器を主に使用していたのですが、時系列上後になる本作では何故か徹底して実弾しか使っていません。
 これに関しては境界戦機の世界観で特に何の説明も無く突然出てきていたビーム兵器の方がおかしかったと思うので実弾の方が世界観に合ってるな~と個人的には思うのですが、前作で普通に使用していた装備が突然使われなくなっているのもそれはそれで疑問が湧く所です。
 有志の考察では「本作の舞台となっている様な辺境の孤島程度に高額なビーム兵器をよこす程の余裕は無い」というものがありました。
 確かにこれが一番筋が通りやすそうです。

ヘルメットを被り始めたアメインパイロット達

ちゃんとヘルメット被って偉い

 前作では有人機のパイロットは誰一人としてヘルメットの類を装着せずに操縦席に座っていたのですが、本作では現時点で登場している有人機パイロットは全員きちんとヘルメットを着用しています。
 確かに、北米軍のアメインの操縦席はそのまま生身で乗り込んでいるのでヘルメットを被った方が安全なのは至極道理に適っていると言えるでしょう。
 しかし、ここで謎になってくるのが主人公の三澤ジンまでもがヘルメットを装着しているという点。

メイレスに乗ってるのにヘルメット着用…!?

 なぜ筆者がこの点に驚いているのかと言うと、実は前作にて「メイレスの操縦席には機体が衝撃を受けても大丈夫な仕掛けになっている」と説明されているからです。

境界戦機 第1話「起動」より

 こんな感じで、メイレスのパイロットは衝撃吸収機能によりギチギチに身体が固定されて、VRゴーグルでカメラ映像を網膜投影し脳波コントロールで操縦するシステムになっているわけです。
 そのため、他の勢力のアメインと異なりメイレス系列の操縦に関してはヘルメットの類を装着していなくても大丈夫な理屈が作中できちんと説明されていたのですが、本作では同じくメイレス系列のプロトゴウヨウに乗っている三澤ジンが何故かヘルメットを着用しているのです。
 前作の描写に照らし合わせるならば、頭部を守るヘルメットは愚か網膜投影が行われるためゴーグルの類すら必要無いはず…一体これはどういう事なのか!?
 ここからは完全に脳内妄想100%でお送りしますが、これに関してはジンの搭乗している機体が「プロトゴウヨウ」、つまり試作型であるためなのではないかと推測します。

メイレス プロトゴウヨウ

 プロトゴウヨウはプロトの名が付く通りあくまで試作機であり、前作に登場した正式実装されたメイレス達に搭載されていた機体への衝撃を和らげる機能が敢えて搭載されていないのではないでしょうか。

『境界戦機 極鋼ノ装鬼』PVより

 その証拠に、本作の事前PVではもう一人の主人公である知念イブキが前作に登場したメイレス達と同じ形式(ヘルメット無し)で搭乗している様子が描かれています。
 イブキが乗る機体はゴウヨウカスタム。

メイレス ゴウヨウカスタム

 まだ第一話時点では本編に登場していませんが、このゴウヨウカスタムはプロトゴウヨウよりも後に作られ量産化された機体であると思われます。
 そのため、正式採用されたこちらの機体には操縦席への衝撃を和らげる従来のメイレスと同じ機能が搭載されていても不思議ではありません。
 ※ただし、本作のPVは実際に公開された第一話と比較して同じシーンなのに完成版と色合いが異なっている場面があり、あくまでも製作途中に公開されたものである事も念頭に入れておく必要があります。PV時点では前作と同じ形式だったイブキの操縦席も、今後公開される本編ではジンと同様にヘルメットを着用している可能性は0ではありません。

ラムダとヤマピ、外伝のAIとの関係

 プロトゴウヨウに搭載されているAI・ラムダは、これまで境界戦機シリーズに登場していたI-LeS達とは一線を画するAIです。
 かわいらしいマスコット体を有さず、ただ淡々とジンからの指示に従って冷静なサポートを行う存在となっているようです。

 一方で、イブキの相棒としてこれまで通りのI-LeSに近いヤマピという存在も今後登場する事が発表されています。
 実はこのヤマピ、先述の前日譚「SIDE STORIES」にて、恐らく進化前(?)と思われる存在が登場しています。
 それが前日譚オリジナル登場人物であるベンヤミン・オルソンという少年によって開発されたAI・ミャアです。

 わざわざ前日譚で猫をモチーフにしたAIを登場させている事、ヤマピのキャラクター説明に「開発したのは欧州圏に住む10代の少年という噂」と表記されている事を考えると、ヤマピがミャアの進化系(?)である事は明白と言えるでしょう。
 しかし、実は前日譚にはミャアの他にも同時に開発されたAIがあと二人存在します。
 それがメエとモンドです。
 モンドは由来がよくわからないのですが、メエに関してはほぼ間違いなく羊かヤギの鳴き声でしょう。
 …さて、ここでジンのパートナーAI・ラムダの話題に戻りましょう。
 ラムダ、その名前を聞いて何かピンと来ませんか。
 …そう、ラムダという名前には"ラム"という二文字が含まれています。
 ラムと言えばラム肉…羊肉……。
 …まさか!?

 こちらも妄想100%の考察で申し訳ないのですが、私は"ラムダ"とは前日譚に登場するメエの進化形態なのではないかと推測したのです
 かなり突拍子の無い考察に聞こえるかもしれませんが、一応こじつけ出来る証拠は外伝内に発見しています。
 まず、外伝第1話にてメエは「問題分析後の正答率が高い」という特徴があると記されています。
 本編の描写を見ると、ラムダはジンの指示を受けて冷静に分析を行うタイプのAIと思われるので、メエとラムダの特徴は一致していると言えなくもありません。
 そして、外伝第3話のラストでジンがビャクチEXと共に戦場に赴こうとしている際に「三澤が一番やりやすいAIを連れて行ったらいい」と言われているため、ここでメエを連れて行ったと仮定すれば様々な戦場での経験を通してメエがラムダに進化する可能性は十分にあり得るのです。
 …ただし、あくまでも演習中の一場面ですが、ジンがモンドとコンビを組んでビャクチEXの演習を行っている描写もあるため、一概にメエがラムダに進化すると言い放つ事は出来ません。
 もちろん上記演習はミャア、メエ、モンドの全員と交代交代で行っていると考えればメエ=ラムダ説も0とは言いきれませんが……。
 とはいえ、メエ=ラムダ説は本記事の中でも最も突拍子の無いこじつけ考察ですのであまり本気にせず「こいつ変な事言ってんな~w」位の距離感で受け止めてくださると幸いです。

終わりに

 以上、第一話のちょっとした考察でした。
 流石に一話一話の尺が短いので今後毎話の様にこんな感じの考察を行うという事はしない(というか一話分の尺が短くて恐らく不可能)と思いますが、また全話完結後に何か語りたい事があったら記事を書くかもしれません。
 以前投稿した記事でも書きました通り、私は境界戦機シリーズに奇妙な愛着を覚えており、本コンテンツが内包している問題点について深く共感しつつもボーイミーツAI要素やメイレスの設定等この作品だけが持つ魅力を嫌いになり切れずに今日までやってきました。
 願わくば、本作「極鋼ノ装鬼」が境界戦機シリーズの希望の光となって今後ともシリーズが続いていく布石となる事を願っております。
 それでは、また機会があったらお会いしましょう。




余談

 先日プロトゴウヨウのプラモデルを購入しましたが、はっきり言って滅茶苦茶かっこいいです!!!
 あまりにもかっこよすぎて「むほほw」と変な笑いが出て来る程でした。
 ちょっとでもデザインが気に入った方は是非購入してみてはいかがでしょうか。


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