
New Year's Resolution x Revolution 新年の学びに活用したいMOOCは無料のオンラインコース、日本語字幕も部分対応
新年が明けてはや2週間が経ちましたが、今年の抱負はお決まりですか?
すでに目標・抱負を達成するために走り出している人もいるでしょう。
私個人としては、今年は毎日何らかのアウトプット活動をすることを目標の一つに決めましたので、noteを毎日書くのを習慣化するための工夫をしているところです。
新年を祝う文化は世界的に共通しており、英語では抱負のことを
New Year's Resolution
といいます。新年の決意表明ですね。
ResolutionとRevolutionをかけて、自分が生まれ変わる自分改革を意識して個人的に作った造語
New Year's Resolution x Revolution
と今年のゴールを毎日開く手帳に書いて、瞑想の時間に眺めるか想起するようにしています。
※ちなみにNew Year's Revolutionってプロレスの大会があるんですね!
知らなかった!
抱負が決まるとそれを達成する具体的なプロセスや小さな目標を立て、アクションプランに落とし込み、行動することになります。毎日抱負を眺めると、つい脱線してしまう行動が減り、効率がよくなるのを実感できます。
さて、アウトプットすることを意識すると、日頃からアンテナを立ててネタを探すようになります。これは脳には非常に良いことが知られています。
ネタに困った場合は、何か新しいことを学びながら、覚えたいことを中心に自分のすでに持っている知識でまとめ直して、アウトプット(人に教えるのが最も効果的、おおやけの目に触れるSNSやブログに記事としてまとめるのもいいでしょう)すると、知識の定着が起こりやすくなりますので、一石二鳥。
さて、そんなこんなで今日はネタに困って書き出したのですが、そういえば良質な知識のインプットに良い方法があるのでシェアしたいと思います。
良質な知識、というのはもちろん人によって意味合いや感じ方が異なると思いますが、科学者のはしくれとしてはやはり、「信頼のおける、なおかつ可能な限り最新の知識」としておきましょう。
MOOC (Massive Open Online Courses)をご存知ですか?
ムークというよりはムックとかムゥクに近い発音です。
基本的に大学や大学院が提供する無料のオンラインコースで、古くは2006年頃からアメリカで始まり、2012年はMOOC元年とも言えるほど、多くのプラットフォームが発表されています。
ここではアメリカの2大メジャーMOOCを紹介しておきましょう。
誰でも、どこでも世界クラスの学習を受けられる (coursera)
という謳い文句の通り、190以上の大学・企業、3900以上のコース、4500万人以上の受講者数、13以上の専門職の修了証、20以上の実際の大学・大学院で認められる単位を誇る、世界最大規模のMOOCです。
THE世界大学ランキング4位のスタンフォード大学が始めたサービスで、さすがITで世界をリードするアメリカ西海岸の技術力と超良質なコンテンツが融合した非常に満足度の高いコースです。どのコースも基本的に無料ですが、履歴書などに記載するのであれば、修了証を発行してもらう必要があり、その場合に費用がかかります。また、数は限られますが、学位のもらえるコースもあります。
全く知らない分野の知識を得たい場合などにかなり重宝します。
あるいは、自分の知りたい分野のコースを探していると、似ているようで似ていない、違った視点からの切り口の分野・コースが見つかったりしますので、自分の知識をより深いものにできる可能性があります。
また、無料のオンラインコースとは思えないほどのクオリティのコースもあり、まとまった時間の取れる時は掘り出し物を探す感覚でついついのめり込んで観てしまいます。
最近は日本語字幕の出るコースもあるようですので、英語の勉強を兼ねてやるのも楽しいでしょう。
2. edX (エデックス)
こちらはアメリカ東海岸の雄、ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学が主催するMOOCです。規模はcourseraに敵いませんが、MOOCではtop 3に入る人気です。
140以上の大学・大学院・組織、2500以上のコース、1500万人以上の受講者数を誇ります。こちらも、クオリティの高い授業を無料で受けることができます。
個人的な経験では、コンテンツの質は甲乙つけがたし、と思います。
なので私は単純に自分の学びたいコースをベースに選んでいます。もし両方のプラットフォームに同じようなコースがあれば、どちらも受講してしまいます。
さて、MOOCのプラットフォームは数多ありますが、大事なのはやる気の維持です。大学というモデルがうまく行くのは、物理的・時間的な強制力が高いことで、修了率・卒業率が高いことが挙げられます。要は、お金も時間もかけているのだから、卒業までやる気が続きやすいのです。
一方、MOOCはお金がかからず、時間もスキマ時間に学ぶこともできますから、大学通学に比べて自由度が高い分、強制力が低く、やる気が続きにくいという欠点があります。実際にMOOCの修了率は10-20%がいいところ、という報告もあります。
こういったMOOCの弱点を補うべく、コーチングやカウンセラーをつけて修了率を上げる試みをするプラットフォームも出てきており、今後の改善が期待できます。
個人的には、
新年や新年度などの切り替わりでやる気がある時に、あまり時間をかけずに(例えば目標1ヶ月なら1週間以内に終わらせるなど)やる
あるいは、
SNSや職場の有志などを利用したコミュニティを作り、ある程度強制力を働かせてやる気を持続させる
のが、手っ取り早くていいような気がします。
さて、いかがでしょうか?
抱負が決まっている人も、まだ決めかねている人も、無料、オンライン、世界的に有名な大学の質の高いコンテンツという強みのあるMOOCで深い学びの世界にダイブインしてみませんか?