見出し画像

#36 好きな服を着てるだけ悪いことはそれほどはしてないよ

petit robe noir3連ネックレス くすんだブルー〜グリーン系 中古 おそらく着色した半貴石、ルナフラッシュ、小粒のルナフラッシュのネックレスの3本組 金具シルバー色 取り外してそれぞれで使用することもできる
*ポーラ美術館でゴッホの『あざみ』を観た。有名な『ひまわり』と同じように、茶色の花瓶に生けたあざみを描いた作品である。くすんでいるけれど明度の高い水色、青、緑の取り合わせが美しくその色の調和が今も頭に残っている。残っているうちに似たような組み合わせを身に着けたくなり、以前メルカリで見つけたネックレスを引っ張り出した。petit robe noirは設立された当初から大好きなコスチュームジュエリーのブランドで、新作はもちろん、中古もときどきチェックして、好みのアクセサリーが出たら必ず購入する。なぜ「必ず」なのかというと、価格に躊躇して何度も購入を見合わせたことがあるのだが、売り切れたあといつまでもいつまでも後悔して結局見つかるまでずっと中古市場で探し回ったり、似たような素材を買ってきて自分で作ったりする羽目になったからである。このネックレスも当面使用する場はなさそうだったが、青のグラデーションがとても美しく、少しキッチュ、ややポップ、ロックでもあり過剰なエレガントさや女らしさ、保守性が排除されたデザインだと自分には思えて、中古で購入したものだ。『あざみ』を観ていたときには気づかなかったが、似た色合いのネックレスが私のアクセサリータワーにちゃんと眠っていた。『あざみ』を手に入れることはできないが、ネックレスなら自分のものにして身につけることができる。ファッションの楽しみ方のうちの一つ。

シーグラスピアス グリーンとブルー、グリーンとクリアのシーグラス 金具ゴールド色 アシメントリー
*前回このピアスはHERMESの鮮やかなグリーン系のスカーフに合わせた。ネックレスはくすんだブルー、グリーン系で、不思議とこのピアスの色合いがぴったりと合った。私はコーディネートのセンスがないので、ネックレスを身につけるときはお揃いのピアスでないと!と思ってしまいがち。でも今回はお揃いでなくてもうまく組み合わせることができて嬉しい。ネックレスは形が規則的なものなので、いびつな形のピアスを合わせるとちょっと変則的な感じがしていいんじゃない?と1人で楽しくなる。

23区ビスコースストレッチニットワンピース サイズ44 ネイビー クルーネック ウエスト高めの位置から控えめなギャザー ふくらはぎがほぼ隠れるくらいの丈
*発色がくっきりしてストレッチが効いて丸洗いもできる便利なシリーズ。同じワンピースの黒も活躍している。普段なら、きれいな色味のアクセサリーはたいがい黒い服に合わせてしまいがちなのだが、今回は『あざみ』のイメージに沿って、すぐにこのネイビーのほうを選ぶことができた。
*インナーはUNIQLO極暖ヒートテック、ペチコート。

23区リュクスダウンガウンコート サイズ44 ネイビー 襟から続いたフード ウエストベルト ふくらはぎが半分隠れる丈
*昔はベースカラーを黒一色に決めていたが、だんだん他の色も着たいと思うことが増えてきて、ネイビーの服やアクセサリーも揃えるようになった。真冬にネイビーをメインにしたスタイルにしたいときにぴったりな、暖かいコートを探して見つけたもの。私にはアウトドア味のあるダウンコートは全然似合わない。似合わせるコーディネート力もない。本当に山登りをしにいくかのような仕上がりになる。THE NORTH FACEのダウンコートも一枚持っているが、ロング丈でフードにファーもつき、ほぼタウン用と言えそうな仕様だ。このコートもガウンと名乗っているように、ゆったりとした身頃を身体に巻きつけるようにして着るもの。襟と一体となったフードは、ファンシーになりすぎてこれまた普段は全然似合わないのだが、このコートは問題なかった。ウール地でなく、張りとツヤのある生地であるところがよかったのだろう。着丈も十分にあり、柔らかく軽く暖かい布団をまとっているかのような着心地で、ネイビーコーデのときのときに大活躍する。

ATSUGI tutuannaタイツ 80デニール サイズL〜LL ネイビー

LE TARONフェイクスウェードロングブーツ サイズ24.5 ネイビー
*ネイビーのコーディネートのためにようやく見つけたネイビーのロングブーツ。レザーでもスウェードでもどちらでもよかったのだが、私のふくらはぎと足幅が収まるブーツはなかなか見つからないので毎度苦労する。またネイビーの場合、色が浅いことも多い。ネイビーは濃ければ濃いほど洒落ていると自分で決めているので、今のところ納得がいって購入できたのがこれ。結果としてワンピースにもデニムにもよく合うので重宝している。

JUCQUE LE CORREレザーリスボン サイズM ミントブルー 中古
*JUCQUE LE CORREのリスボンは、形も質感も私の雰囲気に合うので、大中小、素材、カラーを新品、中古問わず少しずつ集めている。
*夏の赤いワンピースに合わせたくてメルカリで購入したミントブルーは、グリーンの要素も入っているので私の誕生石であるトルコ石のアクセサリーとも合うし、今回のコーディネートにもぴったりだった。届いたときにはかなり使い込んであって革がクタクタになっているのに驚いたが、それからは気にせず愛用している。
*中身はいつもと大体同じ。今夜は彼と待ち合わせてからラブホテルに直行することになっていたから、持ち物も迷わない。一泊旅行中に彼がいつの間にか買ってプレゼントしてくれたチョコレートを一緒に食べようと思ってバッグに入れた。それから、セルフプレジャー用の道具、いわゆる…なんというのか、バイブ?というやつ。フェムケアサロンのインスタでスタッフさんが一番のおすすめです!と力説していたので購入したもの。ブランドも何も知らなかったが、彼のほうがよく知っていた。「ウーマナイザーのだね!」。そうなの?登場したときには、今までにない刺激を与えてくれる性能が話題になったそうだ。私が夫との穏やかな暮らしに心から満足していたときに、そういうものもどんどん開発されていたのね。セックスのとき、いつも彼ががんばってくれるのに私がなかなかイくことができないのが申し訳なく、申し訳なく思うとますますイきづらくなってしまうので、いっそ科学の力をお借りしようと持参した。4時間のご休憩中、ウーマナイザーはさすがの威力であっという間に私をイかせてくれ、喜んだ彼は2度射精した。私は一度イくとクリトリスが敏感になりすぎてしまい、4時間のうちに2度イくなんてとても無理。男と女の違い?個人差かしら?どちらにしても2人して満足できたのはとてもよかった。のだったが、ささいな旅先での思い出がきっかけとなって、私が鬱の底に沈んでしまった。何を話すのもしんどく、物事をすべて悪い方向に考え、ひたすらに泣く。経験から、当分浮かんでくるのは難しいとわかっている。いつものように楽しかった逢瀬だったのに、最後に台なしになってしまった。帰りの車中で信号待ちになるたびに、助手席から飛び出したかった。明日には家族の元に帰っていく彼の隣に座っていることは耐えがたかった。一緒にいられる時間だけ思い切り楽しむことができればいいと思って始めた関係だったのに、どんどん思うようにいかなくなっている。まぁ、世間ではよくあることなんでしょうけどね。心配した彼が私の右手をずっと握っていた。それを振りほどく気にはならなかったが、いつものように嬉しくはなかった。

SEIKOステンレス腕時計 シルバー色 ソーラー電波式

OWNDAYS黒縁眼鏡 千一作 遠近両用


いいなと思ったら応援しよう!