APU2回生🇫🇮留学記〜初北欧どったんばったん大騒ぎ１ヶ月目〜

2024年10月28日 05:33

　初めましての方は初めまして。大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学、通称APUを学び舎にしている大学2回生20歳です。現在、フィンランドのタンペレという街のTampere University of Applied Science(タンペレ応用科学大学:TAMK）で留学生をしています。たった半年間の留学ですが、少しでも実りのあるものを、と思い自分で月毎に振り返りを書いています。今回は少しでもいろんな人とこの経験をシェアできたらいいなと思い、Note作成に至ったわけです。正直自分の振り返り用に書いているので読みづらい部分は多いと思いますが、お手隙の際にでも読んでいただけると幸いです。

1. 現地への適応

　着いたばかりの時から、まずは家にたどり着くことが課題でした。家探しに苦戦した私は、なんとか家の契約が取れたものの、本格的に入居できるのは9月に入ってからだったので、到着してからの一ヶ月間はAirbnbで探した町外れのゲストハウスを借りました。街からおよそ１時間半。慣れない電車とバスを乗り継ぎ、無事に家に着いてからも管理人さんの説明だったりと本当に忙しかったです。しかし、着いた当日はかなり疲れていましたが、次の日には朝しっかり目覚め、時差ぼけもあまりなかったように感じます。朝の近所の散歩や買い物にも出掛けるようになり、活動的に動いていました。

　学校のオリエンテーションが始まってからは街中に出かけることも多くなり、家までのバスの少なさからよる遅い時は友人の家に泊まらせてもらうこともしばしばありました。マットレス貸してくれたり朝ごはん一緒に食べさせてくれた友…!!圧倒的感謝…!!

2. 語学の進捗

　フィンランドでの公用語はフィンランドと英語ですが、ほとんどの人が英語を話すことができると聞いていたので、コミュニケーションに関してはほとんど英語で行う心算で渡航しました。IELTSで留学申請は通過といえども、実はスピーキング5.5という正直英語に自信があるとはいえない状態だったのでかなり不安でした。しかし、前セメスターでの英語開講授業の単位取得や2回生春の一ヶ月ベトナム研修での英語を話したことにより、「話す」ことへの抵抗はあまり感じなくなっていました。渡航してからはしばらく人と会うことも少なく、買い物に行っても挨拶くらいしかありませんでした。学校のオリエンテーションが始まってからはいきなり人と触れることが多くなり、初対面な上、同じ留学生でもさまざまな背景を持った人たちであるため、非常に緊張していました。しかし同じAPUからの日本人の友人と出会い、行動を共にするようになってからは、彼女の積極性に感化され、早速できた留学生グループの中でも自分から話すことも多くなりました。それでもやはり自分の英語での表現力不足はひしひしと感じて少し辛いです。でも自分の能力の低さがあっても、聞き手が私の意を汲み取ろうとしてくれる優しさや、言いたいことを予測して言葉を教えてくれることで自分の学びとして吸収することができると気づきました。彼らは完璧な英語を求めているわけではないし、私が英語を母語としていないことは承知の上でコミュニケーションをとろうしていることを心に留めておくと一気に荷が降りたように感じます。

　現段階では話し手の言っていることの部分部分を理解することができて、相槌や驚きの感想を言うことができる状態です。メールでは言いたいことを全て伝えることができるけど、直接意見を求められた時になんとなく逃れたり、愛想笑いで誤魔化したりしてしまう節があるように感じます。

3. 文化的な違いへの驚きや挑戦

ヘルシンキからタンペレまでの列車に広告がなかった
バス内放送がない
バスは手をあげなきゃ止まらない
バスはオンラインチケットか定期券
家の窓が二重
空き缶・ペットボトルはスーパーとかのリサイクルボックスに返せばお金が返ってくる
すっごい喫煙率高い
歩きタバコはけっこう多い
サウナは基本男女混合
ランニングしてる人多い
アイスコーヒーはほぼない
ボトルコーヒーもない
カレリアンピーラッカは美味しいけどライ麦生地にミルク粥の組み合わせは面白い
ムスタマッカラは見た目グロいけどまあ美味しい
リスがその辺に普通にいる
ラーメンの認識はほぼ豚骨
サウナにソーセージ焼くためのグリルがあって最高

4. 大学や授業の印象

　今月はオリエンテーションが１週間ほどありましたが、それ以降は特に何もなく、夏休みのような時間を過ごしました。オリエンテーションでは同じ留学生として参加している生徒との交流がありましたが、国籍がバラバラなのはもちろん、年齢の幅も大きく驚きました。中には結婚して子供もいる中で、卒業後にフィンランドで就職するために学ぶ学生や、働きながら大学で学んでいる人もいていろんな人と関われることにワクワクしました。ドイツ出身の留学生の多さも驚きました。理由はあまり明確にはわかりませんが、EU圏内だから選んだという人が多い印象でした。大学内を歩いていると、留学生に限らず、正規入学での学生も多国籍なようです。大学内の広さとしてはAPUより少し広めな印象です。教室数が多く、棟もかなり分かれているため迷子にならないことを祈ります。

　キャンパスツアーや学内イベントがある際、カラフルなオーバーオールを来ている学生をよく見かけますが、どうやらこれはフィンランドの大学生の特徴のようです。学部によって赤や青、緑などの色が分けられ、そのオーバーオールにたくさんのワッペンが縫い付けられていてとても可愛いです。ワッペンはイベントでもらえたり、自分で買ったりするようです。留学生用のオーバーオールは青で、とっっっても可愛いので買おうか迷いましたが財布と相談して今回は諦めました。しかしワッペンはできる限り集めて思い出にしようと思います。

　8月最後に初めてのフィンランド語授業がある予定でしたが、先生に体調不良により、補講も次週が学校イベントであることから再来週に延期となりました。体調不良なのは仕方ないですが、学校イベントが補講キャンセルの理由になるのが私の感覚ではあり得なかったのでちょっとびっくりしました。

5. ソーシャルライフ

　大学はあくまで勉強しに行くためであり友人を作るための場所ではない、という意見も小耳に挟みますが、大学の授業はぶっちゃけ情報戦な時もあります。情報源はいくらあっても損になりません。それにせっかくの留学ですので、知らない土地での体験や喜びを共有しあう仲間は欲しいものです。自分は比較的人と話すことは好きだと自負していますがやはり初対面の人との微妙な空気感は苦手です。なので知り合い０の身で来た自分にとってかなり挑戦的な一ヶ月でした。

　まず、オリエンテーション前日の夕方、１件のインスタグラムのDM通知が来ました。それはAPUから私と唯一もう1人同じ大学に留学する日本人の友達でした。彼女とはWhats Appでの大学主催の留学生グループで私を見つけて声をかけてくれた子で、まだ直接顔を見て会ったことはありませんでした。どうやら彼女はフィンランドに到着してからホームシックを感じてしまったらしく、私に声をかけてくれたようです。慣れない土地で1人の不安は大いに共感できるので少し電話で話し、オリエンテーションで会うことにしました。オリエンテーションで彼女と対面し、教室に向かうとすでにかなりの学生が集まっていました。そこでなんとなくグループになれたイギリス、ドイツ、フランスの子に、韓国人2人組も加わり、頼もしいグループができました。

　また、Goinという大学公式の学生同士が繋がれるアプリを事前に入れて何人かとメッセージのやり取りをしていました。中でも日本にいる時点から、家探しの時にたくさん相談させてもらっていたポーランド出身の男の子がいました。フィンランドに到着してから、お互いの日程を合わせて会うことになりました。日本のアニメが好きで日本語勉強をしている彼だったので、日本人の友達もつれていくと伝えると喜んで受け入れてくれ、会ってからは3人でお互いの文化の話で盛り上がり、非常に楽しい時間を過ごしました。しかし、もう1人の日本人の友達が先に帰り2人になった時、2人の距離感に違和感を持ちました。私にとってはかなり受け入れ難いものでした。別れた後、できれば会いたくないという旨のメッセージを送りました。彼は悪意を持って行動したのではなく、純粋に彼の友人との距離感、行動だったのかもしれません。だとすると自分の行動が完全に彼を否定してしまっていることは重々わかっているのですが、それでも2回目に会って普通に話すことはできないように感じました。彼の弁明のメッセージに何度か返していましたが、私は耐えられずブロックして根本問題が解決できないままこの問題は終わりました。どう解決すべきだったのか悩んでも答えが出せず、今でも自分の行動が間違っていたように感じてしまいます。

　話は変わり、Whats Appでは知らぬ間に「Ramen Time」というグループに参加しており、どうやら日本に興味のある学生が集まってタンペレのラーメンレストランに行く計画を立てているようでした。私と友人も日本人だから、と共通の他の友人が入れてくれていたみたいです。海外のラーメンの味には興味があったため、参加してみました。そこでは10人ほどが集まり、初めのグループの韓国人二人組も参加していました。そのラーメンイベントで特に仲良くなった韓国2人とは日友も含め一緒に出かけることが増えました。また、ラーメングループのメンバーとも寿司を食べに行ったり、一緒に夜集まってジブリ映画を見たりと、夢見ていた留学生活を叶えてくれたグループとして大好きな仲間ができました。

　加えて、フィンランド人は日本と似通ってシャイで口数が少ない人柄が多いと聞いていたため、人と話す時にあまり気張らなくていいな〜と思っていましたが、学校行事なのも含めて、結構イベントやパーティが多い！！！！特に今月は新入生のウェルカムサウナパーティがありましたが、参加者がヨーロッパ圏からの留学生が多いという理由があるにしても、フィンランド人のチューターさん達のテンションも本当に高い！いわゆる日本でいうパリピです。パーティの空気感初めての私は気後れしつつも、用意されたカレリアンピーラッカやシナモンロールはしっかりいただきました。サウナ時間前にスペースでボケっとしているとメキシコ出身フィンランド在住のTAMK学生に日本のアニメが好きだと語られ、パワーと眩しさに圧倒されながらパーティでの時間が過ぎていきました。