あなたのつくる世界が美しかった
わたしには絵描きとしても人としても
尊敬している人がいる。
卒業してから会える頻度は
かなり減っていたが
変わらず彼女のことが好きだった。
彼女は独特なセンスと
美しい感性をもっている。
彼女の描く絵が大好きだった
彼女が描いているから
1度離れた絵の世界に
再び飛び込んだ。
あるとき彼女から、
「あなたを描かせてほしい」
と連絡がきた。
憧れの人からそう言って貰えて
舞い上がってしまい
「お願いします」とすぐに答えた。
そして、ふたりで描きあった。
人の目を気にしたり
表情から読み取れてしまう敏感なわたしが
相手のことを考えずに
夢中になって絵を描くことが出来たのは
生まれて初めてかもしれない。
あの日をわたしは一生忘れないだろう。
描きながら彼女とたわいのない話をした。
"最近はこんなのに熱中してる"
"こんなことあったよね"
幸せな空間だった。
彼女の世界をもっと観たくなった
彼女のはく言葉をずっと聴いていたくなった
彼女の描く絵をもっと観てみたくなった
死にたがりのわたしが
初めて生きていたいと感じた。
彼女の観る世界、
あなたの素敵な感性をわたしにもみせて頂戴