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カウンセリングを受けた話

人生で初めてカウンセリングを受けたのは、昨年10月に祖父が亡くなり、一月ほど経ったときだった。当時は「なんだかしんどい」という感じで、流産直後ほどとてつもなく悲しいというわけではなく、普通に生活はできているのになんだかどんよりしていた。

2回の流産後に大好きなおじいちゃんまでお空に行ってしまうなんて。。。当時は11月に不妊治療を再開しようとしており、祖父のお葬式の日には里親説明会に参加もする予定だったが行けなくなってしまった。妊活に向けて動こうとした矢先に、祖父は亡くなり、私の妊活に対するモチベーションもなくなってしまった。自分の悲しみをどうやって癒そうか、子供はどうしていこうか、夫はすぐにでも妊活再開したいのでは?、49日も帰省か…いろんなことがぐちゃぐちゃと頭の中で渦巻いていた。

祖父の死後、「なんだかしんどい」状態で生活していた私は、ネットで電話カウンセリングを見つけ、受けてみることにした。

カウンセリングでまず言われたのは、「今から50分間はモンステラさんの時間です。好きなことを話して頂いて、50分沈黙でもいいし、泣きじゃくってもいいです。」とのこと。初対面の人と50分間も一対一で会話するだけなんて初めてで、とても緊張していたが、こう言われて少しほぐれた。

カウンセリングってそもそも何をすることなのか、何をしてくれることなのかわからないまま始まった。とりあえず女友達に愚痴るように、気軽に話すには重い内容をつらつらと話した。直近にあった祖父が亡くなったことを中心に話して、何が悩みなのかわからない私の話を、カウンセラーさんはうまく言い換えたり、整理してくれた。

悩みが整理されてわかったことは3つ。
①夫に妊活再開について相談するのが怖いという気持ちがあること
②お空の赤ちゃんの悲しみがまだ十分には癒えていないこと
③私には休息の時間が必要

祖父のことを相談したかった私は、少し拍子抜けしたのだが、なんとなくすっきりした。話ながら泣いてしまい、それほど深いカウンセリング内容なのだろうと思った。悩みが整理できれば、持ち前の行動力で解決に向けて行動できる。整理されただけでも靄が晴れた。

流産の自助会では、複数人で自分の経験を話したり聞いたりして、経験者の方に寄り添ってもらい、温かい雰囲気の中で一緒に悲しみを癒そうとしてくれた。それに対してカウンセリングは、一対一で自分の気持ちを深く深く整理したり、問題点に気づいたりできるという良さがある。どちらもうまく利用して悲しみへの向き合い方が上手になっていけたらなと思う。カウンセリング料は安くはないが、自分の中で抱えるにはしんどいときや、ぐるぐる考えて気分が晴れなくなるくらいなら、気軽にカウンセリングを利用し、人生が有意義な時間が増えると良いなと思った。

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