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詩の鑑賞『時間』工藤直子さん
「工藤直子詩集」(2022 角川春樹事務所)より、「Ⅵこころのうた」の「時間」
「はたけに野菜の芽が出た」
から始まるこの詩は、農業が天職だったじいちゃんと私のことをうたっているようで、読むととてもほっこりする。
命とは、生きるとは、この世とは、私とおじいちゃんとは、そういうことだったのだと、とても腑に落ちた。
おじいちゃんの『長い「じかん」』のお陰で私は育つことができて、私はもう『2センチほどの双葉』ではないのである。おじいちゃんとのお別れを経て、また何センチか私は成長するだろう。いつまでもおじいちゃんに甘えるわけには行かない。
枯れた杉は大地の肥やしとなる。そして私を支えてくれる。たまに思い出して、たまには甘えさせてもらうことを許して。
おじいちゃんのお陰で、この詩に出会えて、この詩を味わうことができてとても幸せです。工藤直子さんのかわいらしい感性にとても救われました。本当にありがとう。