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《ゴジラ-1.0》考察!最後の典子の首のアザの意味は?

「ゴジラ-1.0」は、日本映画史上初めてアカデミー賞を受賞し、世界中で高く評価されている作品です。

1954年に公開された初代「ゴジラ」を踏襲したような設定も、往年のゴジラファンを喜ばせました。

一方で、戦後を舞台にしていることもあり、細かい描写が議論を呼んでいます。

この記事では、「ゴジラ-1.0」の主に終盤の展開の考察や、続編の可能性についてまとめています。

無事帰還した敷島は、隣人の澄子からの手紙を渡され、典子(浜辺美波)が入院していた病院へ向かいます。
典子は敷島をかばい、ゴジラからの放射熱線を浴びて重症を負って行方不明になってしまいました。
病院に到着した敷島は、意識を取り戻した典子と再会し、思わず涙が溢れてしまいます。
敷島は、自身が抱えていた戦争のトラウマから解放されたかのように、典子と抱き合いましす。

しかし、典子の首元に不穏な黒いアザが浮かび上がっていることを、敷島は気付いてません。


典子の黒いアザについては、ファンの間でも考察が飛び交っていました。

最も多かったものは、ゴジラが東京を襲来した時に放った放射熱線を浴びたことで、のがG細胞に感染したのではないかという考察です。

G細胞は、短時間で傷を回復し、放射能をエネルギーとして取り込む力を備えています。
ゴジラの細胞を意味するG細胞に感染したから生き延びたのではないか、というのが大方の見方でした。

次に多かった考察は、ゴジラから放射熱線を浴びた後遺症によってアザが出来たのではないか、と言うものです。

ただ、典子はかなりの勢いで吹き飛ばされたにも関わらず、包帯を巻いてるところ以外は綺麗な状態でした。
のは、孤児の明子を引き取ったり、ゴジラに乗車中の電車を破壊されても生き残ったりとタフな一面も多いので、この考察の説得力がましてしまうところはあるかもしれません。

山崎監督は、「ゴジラ·フェス大阪」のインタビューでも話していた通り、典子の生死についてはかなり迷っていたそうです。
監督の本心としては、敷島と典子は最後に再会させてあげたかったと語っています。
しかし、生き延びたというポジティブなイメージが前面に出るハッピーエンドだと、ゴジラが象徴している「核」のモチーフにそぐわないと判断したそうです。
いかにもなハッピーエンドを避けるために、G細胞に感染したという要素がたされました。

ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない、いわゆるビターエンドという少し居心地の悪い着地でしめくくられました。

作品によって細かい設定は異なりますが、G細胞にはゴジラのような生物へ化かせる効力があると思います。

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