百円ライターについて
セルフライナーノーツ、自分語り、恥の上塗り
過去曲を自分なりに振り返ってみようの会。
百円ライターの出番だ。
百円ライター
付けっ放しのテレビから
流れる耳鳴りが
うるさくて気が触れて
壊したくなった
出しっ放しの愛情に
流した色の分
ぼやけてしまってた
明日はどこだ
曖昧な天気と
落ちてきた憂鬱も
ちぐはぐな言葉で
誤魔化して
100円とその浮いた分だけの
愛で泳げたら
君はなんて言うんだろうね
分からないから愛しくて
吐き気がしちゃうよ
薄暗い街灯
夜がしらけないように
ゆっくりしけていった
その灯りを愛してた
100円とその浮いた分だけの
愛で泳げたら
君はなんて言うんだろうね
100円とその浮いた分だけの
愛で泳げたら
君はなんて言うんだろうね
分からないから愛しくて
吐き気がしちゃうよ
吐き気がしちゃうような
恋をしていた
ナイトマーチが思いの外ウケて、ポップソングを作ろうかってので作られた百円ライター。
コード自体もメジャーコードが多いし、Aメロなんかは上昇進行だから分かりやすく作られてる気がする。
ちなみにいうと多分現代において百円ライターという商品は存在しないです。
コンビニのライターも百円以上するし、百均のライターも税があるし、そもそも3つ入りで百何円だったりして、きっかり百円で売られてるライターなどこの世に存在しないと思われる。
というかそう思ってこの曲を作った。
サビのコード進行は皆からキモいって言われたんで多分理論的に若干破綻してるコードです。というかギターで弾くのに向いてないコード進行をしています。Bメロはクリープハイプが多用するコード進行だったりしますね、メロディは某アレですけど。
この曲らへんからサビ→サビ2
みたいな構成を好むようになりました。その方がドラマチックですよね。
イメージで言うとflumpoolの星に願いをリファレンスして作りました。あんまりそんな感じしないですけどね。
歌詞に触れます。
この曲は実はソラニンのある一場面を切り取って歌詞にしています。
ソラニンを知っている体で話しますけど、
種田が死んで、芽衣子ちゃんが1人でテレビを見てて、そこに種田が組むはずだったバンドがメジャーデビューしてテレビに出てて、思わずテレビを壊しちゃう。
そんなシーンがあります。
付けっ放しのテレビから
流れる耳鳴りが
うるさくて気が触れて
壊したくなった
この歌詞がまんまそのシーンですね。
多分誰にも伝わらないんだろうなと思って書いていたのでここで初めて言いました。
百円ライターはソラニンです。
100円とその浮いた分だけの
愛で泳げたら
君はなんて言うんだろうね
分からないから愛しくて
吐き気がしちゃうよ
先述した通り百円丁度でライターは買えません。税込分浮きます。或いは150円とか出して、お釣りが浮きます。
その浮いた分。たった数円だけど、そんな僅かに浮いた分だけの愛だけで、人は人を愛することができます。傷つけることができます。突き放すことができます。
そんな愛を君に向けたところで、君が、あなたがどんな反応するかなんて俺には分かりはしないです。
だから愛おしいんです。
他人が自分の思う通りの答えを出す世界なんてつまらなくてたまらないですよ。
他人は他人です。分からないから、愛おしくて、愛せるんです。
吐き気がするくらい人を愛したことがありますか?
そんな人には多分、届くのではないかなと思います。
駄文、散文。セルフライナーノーツ。
百円ライターでした。